2023年08月01日 (火)「RSウイルス感染症」に注意!


アナウンサーの土方康です。

7月21日(金)の「情報維新!やまぐち」では、

「くらしプラス」のコーナーで、

今、感染が増えている「RSウイルス感染症」についてお伝えしました。

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放送では、山口県健康増進課感染症班の安本早織(やすもと・さおり)さんに

スタジオにお越し頂きました。

 

 

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「RSウイルス感染症」とは、

RSウイルスというウイルスの感染による呼吸器の感染症です。

何度も感染と発症を繰り返しますが、

生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の子どもが

少なくとも1度は感染するとされています。

 

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症状としては、発熱・鼻汁・せきなどのかぜの様な軽い症状から

肺炎のような重い症状まで様々です。

しかし、初めて感染し発症した場合は症状が重くなりやすいと言われていて、

特に生後数週間から数か月間にRSウイルスに初感染した場合は、

細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。

 

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また、低出生体重児や、

心臓や肺に基礎疾患があったり、

神経や筋肉の疾患があったり、

免疫不全が存在したりする子どもの場合には、重症化のリスクは高まります。

 

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そのため、特に早産で生まれた子どもや

生後24か月以下で、

心臓や肺に基礎疾患がある子ども、

神経・筋疾患あるいは免疫不全の基礎疾患がある子ども、

生後3か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。

 

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このRSウイルスは、

RSウイルスに感染している人が、

せきやくしゃみ、または会話をした際に飛び散るしぶきを浴びて吸い込む「飛まつ感染」。

そして、ウイルスがついている手指やドアノブ、手すり、スイッチ、机、いす、

おもちゃ、コップなどを触ったりなめたりすることによる間接的な「接触感染」で感染します。

 

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感染を広げないためには

0歳児と1歳児に日常的に接する人は、

せきなどの呼吸器症状がある場合は

「飛まつ感染対策」としてマスクを着用して接することが大切です。

また、「接触感染対策」としては、

子どもたちが日常的に触れるおもちゃ、手すりなどは

こまめにアルコールなどの消毒剤で消毒し、

流水・せっけんによる手洗いやアルコールによる手指衛生を行うことが大切です。

 

 

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現在、山口県でもRSウイルス感染症の報告数が多い状況です。

引き続き、基本的な感染対策である手洗いや手指消毒、

お子さんが日常的に触れるおもちゃなどのアルコールなどでの消毒を行い、

ウイルスに接触する機会をできるだけ減らすようにしましょう。

 

 

投稿者:アナウンス | 投稿時間:18時15分

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