次回放送日
10月25日(水)
10月のテーマ
「もう秋」
10月17日(火)締切
「暑さ忘れて」
鈴木 怜子さん
(撮影地:那智勝浦町)
【先生のコメント】
浴衣を着た2人をメインに、観客全体が、花火に酔いしれてますね。海岸の広さや花火と観客の空間など、画面構図が、よく考えられた1枚です。
光の扱い方が上手い!普通花火の写真は、逆光で観客は黒く映ることが多いんです。しかし、かすかな光で人の姿も自然に捉えられている。
そこに作者の確かな腕前を感じました。臨場感がたっぷりのいい作品でした。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。

「アオとシロ」
北 順夫さん
(撮影地:紀ノ川市)
【先生のコメント】
穏やかな水辺にたたずむ優雅なサギ。一方、激しい水しぶきを浴びてサーフィンを楽しむようなサギ。静と動、対照的な要素を見事に一枚におさめています。

「夏のお・わ・り」
守法 里美さん
(撮影地:紀ノ川市)
【先生のコメント】
スマホですか、よく撮れてますね。あかね色に染まる、いい瞬間をとらえました。空と土手の配分もばっちり!ただ、顔に草がかかってるのが惜しかった!
「新たなる旅立ち」
畑本 有紀さん
(撮影地:和歌山市)
【先生のコメント】
セミの冒険を連想させるこの姿。土の中からロープまで、たどりつき、さらに羽化して、また新たな冒険に飛び立ったんですね。そのドラマに感動しました。
木ではよく見かけるけど、ロープは初めて。ガシッとしがみつく姿が、まるで高飛びのベリーロール!縦位置なので高さが強調されて、より効果的でした。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。
「金魚鉢にあじさい」
梅本 勝治さん
(撮影地:かつらぎ町)
【先生のコメント】
夏らしい水色です!金魚鉢のなかに入れた紫陽花が清涼感たっぷり。フレーミングや背景のぼかし方に作者の確かな腕前を感じました。
よく見ると、光の屈折で景色が逆さまに映っていますね。青と緑でまとめられた、爽やかな作品です。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。

「ひまわりへ」
満田 三椒さん
(撮影地:岩出市)
【先生のコメント】
大胆に切り取った構図が印象的!どの蜜を狙おうかと伺うミツバチ。良いタイミングで捉えています。花の中心をやや右にずらしたことで空間処理がよくなりました。
「カタツムリのドライブ」
寺崎 孝子さん
(撮影地:橋本市)
【先生のコメント】
まずこのツートンカラーが目をひきました。車にカタツムリという、意外性にビックリ。なぜここに居るのか?想像力をかきたてられる1枚でした。
いや~。よく振り落とされずにいたものですね。雨でうっとうしい気持ちがほっこり潤いますね。
縦にしたことで、上にゆっくり移動しようとしている感じが出ていました。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。
「水の精」
高島 弘さん
(撮影地:白浜町)
【先生のコメント】
神秘的で、斬新なアートフォト!傑作は身近で撮れるんですよ。
つまり着眼点とイメージ力が良かったということです。
花に付いた水が、光輝いて優美。背景もシンプルな白とブルーでスッキリ。主役を右寄りにした構図もいいと思いました。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。
「おじいちゃんとしだれ梅」
戸野谷 陽花さん
(撮影地:九度山町)
【先生のコメント】
立派な梅や木にかこまれ、ご満悦に手入れをする姿。
顔をやや斜めに傾け、剪定する枝を見極めているいい瞬間を捉えました。
背景の光も、キラキラして効果的。
逆光ですが、表情がしっかり捉えられているのがよかったと思います。
小学6年生が誕生日にもらったカメラで撮影された作品とのことですが、これからもカメラを続けて欲しいですね。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。
「水遊び」
中山 茂樹 さん
(撮影地:広川町)
【先生のコメント】
撮影アングルが斬新でインパクトある1枚。
真上からなので、子どものフォルムが造形的でした。
散らばる花びらに春の訪れを感じます。
無心に遊ぶこどもの姿が微笑ましい。波紋があることで手の動きがよく伝わりました。
「雪日登校」
惣田 慕宜さん
(撮影地:橋本市)
【先生のコメント】
計算では作れないアートの世界。
わだちと足跡が芸術的。
わだちに重ならない人物の位置と動きのあるしぐさもいい。
まさに決定的瞬間をとらえました。
ランドセルを背負ったこどもがポイントです。
俯瞰で撮ったことで全体がうまくまとまりました。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。

「雪地蔵」
中矢 光廣さん
(撮影地:橋本市)
【先生のコメント】
慶賀野(けがの)地区にある通称:六地蔵。積もった雪がお地蔵さんの帽子に…お、マスクにもなってますね!供えられた花にも雪が積もり画面いっぱいに寒さが伝わる1枚です。

「ラブラブ雪の朝」
糸谷 ひろはるさん
(撮影地:日高町)
【先生のコメント】
お、Wハートですよ!よく発見しました。車を切り返した跡がこうなったんですね。まだ誰も足を踏み入れていない新雪。作者のワクワク感が想像できます。
「はたち」
橋本 真澄さん
(撮影地:田辺市)
【先生のコメント】
はじける若さがまぶしい!三者三様の華やかな振袖が新春にぴったりですね!
穏やかな波が明るい未来を期待させます。
顔は見えませんが、希望に満ちた3人の心情がよく伝わります。
まさに、いい日旅立ちですね。
心に響く、心象風景でした。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。

「南紀白浜
カウントダウン花火
前田 和昭さん
(撮影地:白浜町)
【先生のコメント】
まるで真昼のような明るさ!
花火の炸裂が新年の飛躍を予感させてくれますね。
下の青いキラキラがアクセントになっています。

「私はレモン」
東 靖子さん
(撮影地:岩出市)
【先生のコメント】
おっ!今年の干支、ウサギがいますね!耳まで付いてます。
ポイントはフレーミング。
箱の四隅を切ったことで、主役に視線が集中。撮影意図がよく伝わります。
「網繕い」
龍田 経子さん
(撮影地:有田市)
【先生のコメント】
カラフルな網が目新しく、
実像よりシルエットをねらったところがいい。
網を繕う、いい瞬間を捉えました。
車のホイールをあえて入れたことで、
セメントのワンポイントにもなりました。
シルエットの動作から共同作業がよく分かります。
つい全景を捉えがちですが、このように視点を変えることも大事ですね。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。

「漁港風景」
梅本 勝治さん
(撮影地:有田市)
【先生のコメント】
競り場に向かうリアカー。
楽し気に乗る子どもが微笑ましい。
トロ箱には手書きの名前。親しみやすさを感じます。
ほっこりした漁港の日常が表れた1枚です。

「有田市「沖ノ島」を望む」
小林 頼一さん
(撮影地:和歌山市)
【先生のコメント】
雑賀崎灯台から撮影された有田市の海。
勢いよく出港する2列の船団が印象的。
白い航跡にエンジンの音が聞こえてきそうなスピードを感じます。
右上の沖ノ島が画面を引き締めて効果的です。

「太刀魚」
直川 和弘さん
(撮影地:和歌山市)
【先生のコメント】
庭に吊るされたタチウオ。30年前はよくいただきましたが、今は高級魚!
1メートルくらいかな。
縦にすると、長さが強調されてよかったかも?
洋風のガーデンにタチウオという意外性がおもしろい1枚です。
「手を繋ぐ紅葉」
中野 喜美さん
(撮影地:橋本市)
【先生のコメント】
シンプルですが、心にしみますね…感性が豊か。
大胆な空間処理がすばらしい。
レンズを開放してできた、白いドットも効果的。
研ぎ澄まされた感性が伺える、ロマンあふれる1枚でした。
入選作品
ベストフォト賞と共に放送された写真を入選作品として紹介しています。

「未来に託す」
青木 義雄さん
(撮影地:有田市)
【先生のコメント】
有田川で建設中の橋に、中学生がペイントしました。この保田中学校は統合されて、橋の向こうに新しい学校ができるんです。
このあと舗装されて見えなくなるそうなので、とても貴重な光景ですね。

「紅葉スケッチ」
谷口 幸永さん
(撮影地:かつらぎ市)
【先生のコメント】
丹生都比売神社で
撮影されました。真っ赤に燃えるもみじ。ポカポカ、小春日和のなか、紅葉と向き合う贅沢な時間を感じます。まさに芸術の秋。完成した画も見てみたいですね。

「祭り」
高島 弘さん
(撮影地:白浜町)
【先生のコメント】
堅田八幡神社で3年ぶりに奉納された獅子舞。
みなさんが待ち望んだ、獅子舞の復活。足元のムシロに祭りの重厚感や歴史を感じます。観客はマスク姿。早く元のにぎわいに戻って欲しいですね。

写真家
照井四郎さん
1948年秋田県横手市生まれ。横手工業高卒業後、東京でアルバイトをしながら全国を放浪。70年に有田市へ移住。
写真店を営むかたわら、82年に国際写真サロン初入選。長崎県の日本最古の「高島炭鉱」を追い続けた「地底の炎は消えた」、紀の川や有田川をとらえた「紀の国の川」などドキュメンタリー写真を出版。現在は、熊野地方を中心に写真を撮り続けている。
2004年11月には有田市文化奨励賞を受賞。日本写真家協会会員、写真集団「無限」代表。