鳥取の“桃” あざやかな黄金色と強い甘みが特徴!
- 2023年08月14日
鳥取市神戸(かんど)地区は11軒の農家が桃を栽培する、鳥取県では珍しい桃の生産地です。
今年は例年より少し早く、6月末から収穫が始まりました。
松下幸大さんの農園では、のべ8品種の桃を栽培しています。
松下さんは地元の農家ではなく、実はドローンによる農薬散布や撮影を行う企業の副社長です。
生産者の高齢化が進み、桃の農家数が減っていた神戸地区。
今年1月、後継者がいなかったおよそ60アールの農園での桃栽培を、本社を神戸地区に移したばかりのこの企業が引き受けたのです。
地区ではおよそ5年ぶりの新規就農になりました。
企業にとっては全くの未経験で、どの木がどの品種かも分からない状態から始まった、桃の生産。
始めは試行錯誤を繰り返していましたが、先輩農家から日々助言をもらい、初出荷にこぎつけました。
取材した8月上旬は、「黄金桃」(おうごんとう)という、強い甘みと程よい酸味が特徴の鮮やかな黄色い果肉品種が収穫され始めた時期でした。
収穫した日に出荷するため、作業は早朝から行われます。
この日も松下さんは午前6時から畑に出て、桃の手触りや色づきを見て熟れ具合を判断し、実をひとつひとつ丁寧に収穫していました。
(株式会社NEXT MOTION 副社長 松下幸大さん)
初めて桃が出来てそれが出荷された時はやはり感動しました!
出来た実の味は、やはり今まで食べた桃以上においしさを感じました。
「神戸の桃は美味しい」という誇りを皆さんもっているので、
それを絶やさぬよう、できる限り貢献していきたいです。
鳥取市神戸地区の桃の出荷は8月中旬まで続き、主に鳥取県内に出荷されます。