NHKスペシャル

終戦60年関連企画 コソボ・隣人たちの戦争
“憎しみの通り”の6年

コソボの裏通りを舞台に、互いに支え合って暮らしてきた人々が、憎しみあい殺し合う民族紛争の悲劇を描き、大きな反響を生んだ「隣人たちの戦争」(1999年放送)。親密だった二人の母親は敵味方に分かれ、その息子たちは銃口を向け合う兵士となった。
コソボ紛争は、アメリカを中心とするNATO軍が「人道的介入」として空爆、終結した。この「市民のための戦争」は人々を幸せにしたのか?番組は、かつて取材した人々を再び訪ねる。6年たった今、民族対立を激化させ大量の難民を生み、人々を狂気に駆り立てたのは、空爆が原因であったことが明らかになってきた。翻弄された人々は、今初めて、失われたものの大きさに気づき始めている。
現代の戦争は、人々に何をもたらすのか。6年めの現場を見つめる。

  • ハイダルドゥシィ通り
  • NATO軍の空爆を受けたビル(ベオグラード)