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関東大震災から100年 現在に見る、ゆかりの地

  • 2023年7月25日

関東大震災から100年

1923年9月1日に起きた関東大震災から今年で100年。
その震源域は神奈川県西部から相模湾、房総半島の先端部にかけて広範囲にわたり、横浜では26,000人を超える死者・行方不明者を出しました。
今でも横浜市内には、その爪痕や歴史を感じる事ができる場所が、数多く残っています。
今回は横浜開港資料館・副館長の青木 祐介さんに、いくつかご紹介をいただきます。

横浜開港資料館・副館長の青木 祐介さん

山手80番館遺跡(元町公園内)

青木
副館長

こちらの赤レンガの建造物は、元町公園内にある関東大震災前の外国人住宅の遺構です。
震災当時はマクガワン夫妻の住居として、明治末期から大正にかけて建てられたといわれています。 
1984年、公園を整備した際に発見され、観覧しやすいように見学デッキが設けられました。

本遺跡は、煉瓦壁体が鉄棒によって補強されており、耐震上の配慮がなされていましたが、床部のせりあがりや壁体の亀裂が随所にみられ、関東大震災による被害状況を物語っています。 
現在、地下室部分を残すだけですが、浄化槽をも備え、古き良き横浜の居留外国人の華やかな暮らしぶりをうかがい知る事ができます。

現地掲示版より、一部抜粋

山手234番館

青木
副館長

震災前までは多くの外国人が居住していた山手居留地ですが、震災後、この地を離れ、横浜に戻ってくる外国人は少なかったようです。 
震災復興を目的として、以前のように多くの外国人を招致するために作られた建物としては、ホテル・ニューグランドが最も有名ですが、その他にも、この山手234番館のような外国人用の共同住宅(アパートメント)も作られました。

山手234番館スタッフの市村さん

館内には当時の面影や、暮らしぶりを感じることのできる家財道具も展示しています。 
また、月に一度のペースで、蓄音器を使用したコンサートを無料で開催しています。
詳しくは、山手234番館公式HPをご覧ください。

当時の西洋式家屋として、よく見られた「上げ下げ窓」
建物の目の前の通りにも、歴史を感じる公衆電話がありました

元町百段公園

青木
副館長

関東大震災が起きる前、ここにあったのは公園ではありません。
ここから前田橋方面に真っすぐ降りて行くことができる“元町百段“という長く急勾配な階段がありました。

元町百段公園からの眺め みなとみらいの高層ビルがよく見えます
公園の入り口にある、当時の写真
青木
副館長

こちらは、公園入口にある当時の写真とほぼ同じ場所から見た、現在の風景です。
関東大震災では、階段はおろか崖自体が崩壊した為、今日では大きく様変わりしており、残念ながら、その痕跡を見ることはできません。
もし、現在まで残っていたとしたら、元町百段という階段自体が有名な観光スポットになっていたかもしれませんね。

”元町百段”があったのは、このあたり

旧税関事務所遺構(赤レンガパーク内)

青木
副館長

1914年に建築された煉瓦造り3階建ての税関事務所ですが、関東大震災により焼失した建物の基礎部分が、赤レンガパーク整備工事の際に出土しました。 
現在は、沈床花壇として整備されています。

赤レンガパークに面した海は、すぐ目の前
とても景観の良い場所にあります
敷地内にある掲示版

二代目横浜駅 基礎等遺構

青木
副館長

ここにあった”二代目横浜駅”は、1915年8月に竣工されたものの、そのわずか8年後に起きた関東大震災で焼失しました。
ゆえに、『幻の駅』と言われることもあります。

関東大震災時の二代目横浜駅 ※NHKアーカイブスより
横浜市営地下鉄ブルーライン高島町駅から徒歩3分程の場所に建つマンションの一角にあり、観覧スペースが設けられています
2003年マンション建築の際、こちらの遺構が発見されました

地図で見る関東大震災の写真と動画

今回、NHKのアーカイブスから400枚をこえる関東大震災当時の写真が見つかりました。
1960年頃から全国の視聴者から少しずつ寄せられたもので、写真・ネガ、アルバムなど、中には「遺品の中にあったものですが、社会の役に立ててほしい」と提供されたものもありました。
どれも巨大災害の貴重な記録です。
NHKアーカイブス(HPはこちら)では、写真が撮影された場所の特定作業を進め順次、公開しています。

大地震はいつ起こってもおかしくありません。
当時の被害の状況を知り、体感することで、災害への備えを考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。

NHKニュース・防災アプリはこちら

  • 挽野宏司

    横浜放送局 職員

    挽野宏司

    横浜市出身。神奈川、福島、群馬、札幌での勤務を経験し、横浜放送局は3回目。神奈川県内の魅力とディープな情報を発信すべく、只今奮闘中!

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