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神奈川県警 新本部長に直江利克氏が就任

「県警の総合力発揮に力を尽くしたい」
  • 2023年03月24日

神奈川県警察本部の新たな本部長に直江利克氏が就任。
記者会見で「地域の方々が安全に、かつ安心して暮らせるように、県警の総合力が発揮できるよう力を尽くしたい」と抱負を述べました。
意気込みのほか、趣味など、会見の詳しい内容をお伝えします。

直江利克本部長 略歴

大阪市出身 57歳

〈主な経歴〉
平成 2年…警察庁入庁
平成 9年…警視庁目黒警察署長
平成17年…警察庁交通指導課理事官 
平成22年…警察庁警備課警護室長
平成24年…茨城県警察本部警務部長
平成25年…警察庁総務課広報室長
平成27年…和歌山県警察本部長
平成29年…警察庁総務課長
平成29年…宮内庁総務課長
令和 2年…警察庁官房審議官
令和 2年…警視庁交通部長
令和 3年…警察庁首席監察官
令和 4年…警視庁警務部長
令和5年3月22日 神奈川県警察本部長に就任

今後に向けた抱負は?

神奈川県は人口が920万人を超える規模の大きな県で、本部長の就任にあたっては重責を感じています。地域のさまざまな課題が多くあると思います。私も知らないことがあるのでこれからしっかり勉強していきたいと思います。
地域の方々が安全、かつ安心して暮らせるように、さまざまな課題に対して県警が総合力を発揮できるよう力を尽くしていきたいです。

会見する直江本部長

「神奈川県」とのゆかりは?

神奈川県内で生活をしたことはありませんが、東京都内に住んでいた時は住まいが東急線の沿線だったので、神奈川はいつも身近に感じていました。趣味の草野球では、試合のために神奈川を訪れることもありました。

「神奈川県警」の印象は?

神奈川県警は、私が警察庁や警視庁に所属していた時に一緒に仕事をする機会が多々ありました。一例としては、横浜で開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の警備や、毎年恒例の箱根駅伝の対応などがあります。当時から、神奈川県警は頼りになる存在だと実感していました。

これまでの仕事で特に印象に残っている仕事は?

宮内庁の総務課長を務めていた時に、一連の行幸啓を担当させていただきました。総務課長に就任して最初に担当したのが、平成29年7月の海の日に、いまの上皇上皇后両陛下の横浜への訪問行事でした。両陛下がみなとみらい地区に係留されている帆船「日本丸」の総帆展帆(そうはんてんぱん)と呼ばれる、全ての帆を張る様子をご覧になり、私自身もとても印象に残っています。

今後、重点的に取り組んでいくテーマは?

警察に求められていることのひとつとしてやはり挙げられるのは特殊詐欺事件への対応だと思います。警察として長年取り組んでいますがまだまだな部分もあると思います。特殊詐欺は手口もどんどん多様化しているので、警察としてもさらに追究して取り組んでいきたいです。
また、一連の強盗事件など人々に不安を与える事案では、いわゆる“闇バイト”といった存在も出てきています。広い視野をもって全国の警察と連携を図りながら容疑者の検挙はもちろん、被害を防ぐための対策にもしっかりと取り組んでいきたいです。

仕事を進める上で大切にしていることは?

現場の知恵を大切にしたいと思っています。本部で仕事をしている時には、署の担当の方や現場の方が持っているアイデアをすくい上げて、全体に共有して大きく伸ばしていくことをしていきたいです。

座右の銘は?

「雲外蒼天」(うんがいそうてん)です。辛いことがあっても、その先には良いことがあるので頑張っていこうという思いです。

趣味は?

以前から草野球でプレーしています。ポジションは、昔はピッチャーとして投げることもありましたが、最近はファーストです。神奈川県警でも、若手と一緒にプレーする機会があればいいなと思っています。
(会見当日の午前中に、野球のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本代表が世界一になったことについて)本当に良かったですよね!国民全体が盛り上がったのではないでしょうか。

  • 田中 常隆

    横浜放送局 記者

    田中 常隆

    2011年入局。初任地は水戸放送局。 2016年から在籍した社会部では検察・裁判など司法分野を担当。 2022年から横浜放送局で警察、司法分野を中心に取材。

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