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埼玉県知事選挙2023 大野知事が再選 投票率は全国過去最低 会見で語った内容は?

  • 2023年8月7日

投票率は「23.76%」
8月6日に開票が行われた埼玉県知事選挙は全国の知事選挙で過去最低となりました。
2期目の当選を果たした大野知事。連日の猛暑の中で選挙戦を戦ったことが日焼けと疲れた表情から見て取れる中、一夜明けた会見が始まりました。

過去最高の得票に手応えも

最初に選挙戦の受け止めを聞かれて、知事が口にしたのは、選挙活動の中で得票を伸ばした手応えと責任、2期目に向けての抱負でした。

大野知事
「過去最高の得票をえたことは重く受け止めています。正直争点が見えない選挙だと思っていましたけれども、私の4年が争点といわれる中で高い評価を得た。しかし、安心できる状況になく、埼玉県は課題が山積している。そこに迅速に着手していきたいと気持ちを新たにしているところです」

ワンチームさいたまというけれど 投票率は…

しかし、会見で相次いだ質問は、「23.76%」という、全国のこれまでの知事選挙で過去最低となった低い投票率についてでした。

全国の知事選挙の投票率ワースト5のうち、今回の埼玉県知事選挙を含めて、3つを埼玉県が占めています。

令和5年 23.76%(埼玉県)
平成23年 24.89%(埼玉県)
昭和56年 25.38%(千葉県)
平成27年 26.63%(埼玉県)
平成17年 27.14%(広島県)

なぜこのような低い投票率が埼玉県で見られるのか、どう分析するのかを問われて。

大野知事
「争点がない。大丈夫だろうという雰囲気ができあがってしまって、良い言葉でいえば、盤石、悪い意味ではゆるみとして如実に出てしまったのではないか」

「選挙への関心が低かったことは事実。我々としては深刻にとらえなければいけない」

「私たちはワンチームさいたまとは言っているものの、埼玉県民意識というものが希薄だという指摘はしばしばされていて、その埼玉のトップを決める知事選挙という言葉が訴える訴求力というものが、確かに他の都道府県よりも、認めたくないですけど、あるのかもしれないなという気がしています」

“大きな転換期に”

2期目を迎える大野知事。1期目の任期の間に2年連続で人口が減少したことについて、「大きな転換期に踏み入れてしまった」と表現して危機感をにじませます。

2期目の大野知事が力を入れる政策は、急速に進む高齢化対策のほかにも激甚化する災害への対策や物価が高騰する中での経済対策など実は埼玉県民にとっても身近な生活に直結するものばかり。

今回の知事選挙は過去最低の投票率となりましたが、埼玉県の課題にどれだけ関心を持ってもらえるか。行政には、丁寧な説明が求められています。

過去最低の投票率 有権者は

埼玉県知事選挙の投票率が全国の知事選挙で過去最低となったことについて、有権者に聞きました。

さいたま市の74歳の男性
「貴重な1票を無駄にしないよう自分の意思をしっかり示すため投票に行きました。投票率が低いことは憂慮すべきで、有権者だけではなく政治や行政に携わる人にも責任があるのではないかと思います」

「投票に行かなかった」 さいたま市の22歳の大学生の女性
「行こうとは思ったものの現職候補が圧倒的に優勢だと聞き、自分が行っても結果は変わらないと思いました。投票率が低くなったと悲観的にばかりとらえる必要はないように思いますが、候補者の選択肢が少なかったので、もっと選択肢が増えれば投票に行く人も増えたのではないかと思います」

さいたま市の29歳の会社員の男性
「自分が行っても行かなくても結果に影響しないと思い、行きませんでした。より多くの人が選挙に行くようにするには、若い人を中心にもっと積極的に立候補する人が出て、それぞれ政策を示したり心に刺さるような言葉で訴えかけたりする必要があるのではないか」

当選した大野氏の出身地、川口市でも有権者に聞きました。

「投票に行った」43歳の会社員の男性
「どの選挙でも行くようにしていますが、今回の県知事選挙について身の回りで話題になったことはありませんでした。投票する権利を得るまでの歴史的な経緯を振り返り、その意義や重要性を改めて知らしめる必要があるのではないでしょうか」

「投票に行かなかった」24歳の会社員の男性
「選挙に興味がなく、自分が投票することで何かが変わるようにも思えませんでした。インターネットを活用するなど新たな手法が導入されれば投票する人も増えるのでは」

81歳の女性
「暑さが厳しく足も悪いため、自分が行かなくても結果には影響しないと思い、今回は行きませんでした。高齢者にとっては体調を優先せざるを得ないので、できれば自宅に近い場所に投票所を設けるなどしてほしい」

連日猛暑が続く熊谷市でも聞きました。

60代男性
「いつも家族で期日前投票に行っていましたが、毎日暑かったのでもう少し涼しくなってから行こうと思っていたら投票日を過ぎてしまいました。投票率が低いのは多くの人が現状に満足しているためで、ある意味ではしかたがないのかなとも思います」

「投票に行った」80代女性
「今回は昼も夜も特別暑かったから行かない人もいたと思います。投票率を上げるには、友達を誘ったり、夏の選挙は避けたりした方がいいと思います」

「投票に行かなかった」40代の会社員の男性
「結果が分かりきっていてあえて行かなくてもいいかと考えてしまいました。全国最低の投票率はちょっと恥ずかしいし、行けばよかったと反省しています」

低投票率の背景 専門家は?

今回の知事選挙での低投票率について、有権者の投票行動にくわしい埼玉大学の松本正生名誉教授は、低投票率となった背景について、次のように指摘しました。

埼玉大学 松本正生名誉教授
「埼玉県は、暮らし始めて、時間がそれほどたっていない人や、都内で働いている人も多く、ふだんから埼玉県の選挙を意識するということがない。さらに、今回は、与野党が相乗りして支援し、大野さんの信任投票という意味合いが強くなった」

そのうえで、今後、投票率を上げるための取り組みについては、「知事や地元の議員、それに行政の側で、埼玉県の抱える問題を県民にきちんと伝えていくことが重要だ」と話しました。

一方、有権者に対しては、「投票率がもっと低くなると、選挙が必要かどうかという、制度の意義が問われることになる。そうならないために、身近な地域や市町村、県に対しても日々関心を向けてほしい」と話していました。

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