任期満了に伴う行田市の市長選挙は4月23日、投票が行われ、新人で元参議院議員の行田邦子氏(こうだ・くにこ)が現職ら4人を抑えて初めての当選を果たしました。
行田市長選挙の開票結果です。
20年ぶりに5人による激しい選挙戦となった行田市長選挙は、新人の行田氏が現職など4人を抑えて初めての当選を果たしました。
行田さんは、広告会社の社員などをへて、参議院議員を2期務めました。行田市長選挙には今回、初めて立候補しました。
当選が決まった後、行田氏は次のように述べました。
Q:市長になって行いたいことは?
行田氏
「私が選挙戦でずっと訴えてきたことですけども、行田の人口が減ってしまっていること、そして特にここ数年は若い人たちが行田を離れてしまうということが顕著です。そこになんとかして歯止めをかけていかなければいけないということが今の行田の最重要課題だと思っております。そのための子育て支援、教育の充実、そしてまた新しい雇用を生み出していく事業の開設などですね。それについて取り組んでいきたいと思います」
Q:長期ビジョンとしては何を考えている?
行田氏
「子育て支援を、行田が国に先駆けて3歳未満の保育の無償化を行っていく。そしてまた、行田に来れば良い教育を受けられるという教育の充実、そしてまた雇用を生み出す開発事業に取り組むということを行うことによって人口減少に歯止めをかけていく。また行田市の税収もあげていくという好循環を生み出していくということが、長期ビジョンです。そのための政策を短期的にできること、種まきをしながら中長期的に実現していくことを行おうと考えています」
Q:市民にメッセージを。
行田氏
「新しい行田をつくりたいという市民の皆様の思いをいただいて、当選をさせていただきました。この勝利は私自身の勝利というよりも、行田の未来を考える市民の皆様の勝利だと思っております。しっかりとみなさんの思いを受け止めて、頑張ってまいります。どうぞよろしくお願い致します」
行田市は平成18年1月に南河原村と合併しました。旧南河原村の人口も加えた数字で見ると、行田市の人口は、平成12年(2000年)の9万530人をピークに、年々人口が減っていて、今後も全国的な傾向とともに減少が続く見通しです。
今回の選挙戦では、人口減少が進むなか、子育て支援や教育の充実などの若い世代に魅力あるまちづくり、そして地域や経済の活性化をどのように取り組んでいくかなどをめぐって、議論が交わされました。
投票率は53.14%で、過去最低だった前回、4年前の選挙を0.49ポイント上回りました。