蒸し暑くて食欲が出ない。そんなときは、さっぱりいただける『ピクルス』がオススメ。
お酢のクエン酸効果で疲労回復はもちろん、食欲増進も期待できます。
食材や調味料をひと工夫するだけで、いつもとは違ったピクルスを楽しめますよ!
今回、教えてくれるのは、ピクルスや漬物などのレシピを数多く提案してきた、料理研究家の村井りんごさん。
村井さんによると、ピクルスや漬物は、野菜のうまみを引き出しておいしく食べるための保存食。しかし、食べ過ぎると塩分過多に…。
そこで今回は、「塩はちょっぴり、野菜はたっぷり」を基本に、簡単でたくさん食べられるピクルスをご紹介。果物がたっぷりとれるフルーツピクルスのレシピもあります!
まずは、食欲のない時でもサラダ感覚でもりもり食べられるピクルスをご紹介!
味の決め手は“めんつゆ”。だしのうま味が効いて、食欲もアップ!
【和風ピクルス】(2~3人分)
<材料>
・めんつゆ(3倍濃縮) 80ml
・米酢 80ml
・水 カップ1
・塩 小さじ1/4
・しょうが(スライス) 1枚
・きゅうり 1本
・にんじん 1/4本
・かぶ 1コ
・みょうが 2コ
<作り方>
(1)調味液の材料を鍋に入れて、1〜2分沸騰させてから火を止め、冷ます
(2)きゅうりは1cmの輪切り、にんじんは皮をむいて5㎜の薄切り、かぶは茎を少し残して八つ割り、みょうがは薄切りにする
(3)野菜を保存用のビンに入れて、(1)を野菜がかぶるまで注ぎ入れ、一晩漬けこむ
(野菜が調味液から出てしまうときは、ラップで落とし蓋をする)
※冷蔵庫で4〜5日保存することができます。
★注意★
調味液を加熱するときは、酢に強いステンレス、テフロン、ホーローの鍋を使ってください。
ガラス瓶がなければ、ジッパー付きポリ袋でも手軽に作れます。生で食べられる野菜なら何でもOK!いろいろな野菜で試してみてくださいね!
だしが効いていてとてもおいしい。調味液を加熱しているので、ツンとした酸っぱさもなく、まろやか。これなら一度にたくさん食べられますね。
ピクルスは漬け込むのに時間がかかってめんどう!という方にオススメなのがこちら。
野菜に火を通してから調味液を合わせると、味がしみ込みやすく、すぐに食べることができます。
今回は、洋風野菜とバルサミコ酢でご紹介。
【洋風野菜で時短ピクルス】(2~3人分)
<材料>
・バルサミコ酢 30ml
・砂糖 大さじ1/2
・塩 小さじ1/3
・黒こしょう 少々
・水 カップ1/2
・パプリカ(赤・黄) 2コ
・ズッキーニ 1本
・スナップえんどう 6〜8コ
・ヤングコーン 6〜8本
<作り方>
(1)調味液の材料を鍋に入れて、1〜2分沸騰させてから火を止め、冷ます
(2)パプリカは種をとって半分、ズッキーニは1cmの輪切り、スナップエンドウは筋を取る、ヤングコーンは縦半分に切る
(3)パプリカを耐熱皿に並べてラップをし、電子レンジ(600W)に4分かける
冷水にとって冷まし、皮をむく
(4)その他の野菜(約300g)を耐熱皿に並べてラップをし、電子レンジ(600W)に3分かけ、あら熱をとる
(5)野菜を器に入れて、1をかける
※すぐに食べられますが、30分ほどおくと味がなじみます
作ってすぐに食べても、味がしっかり染みていますね。野菜の甘みとバルサミコ酢の酸味がバランスよく感じられて、とてもおいしい!
洋風の野菜に合わせて、洋風のお酢・バルサミコ酢を使いましたが、甘みのあるリンゴ酢などでもおいしく作れますよ!
野菜だけでなく、身近なフルーツでもピクルスを作ることができます!
さっぱりさわやかなスイーツ感覚でいただけます。
【パイナップルピクルス】(2~3人分)
<材料>
黒酢 50ml
黒砂糖 30g
水 カップ1
パイナップル 約1/2コ
<作り方>
(1)調味液の材料を鍋に合わせて1〜2分ほど沸騰させてから火を止め、冷ます
(2)パイナップルの皮をむき、くし切りにする
(3)パイナップルを保存用のビンに入れて、1をパイナップルがかぶるまで注ぎ入れ、一晩漬けこむ
※冷蔵庫で4〜5日保存することができます。
パイナップルと黒糖の甘みがとてもよく合って、おいしい!食べやすい上品なデザートになりましたね。
残った調味液は、アイスやヨーグルトにかけたり、炭酸水で割ってサワードリンクにしたりするのもオススメですよ!
同じ野菜でも、酢や調味料を変えることで味の幅が広がります。
食欲がないときでもさっぱり食べやすい常備菜として、ぜひ、お試しください!