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「しずかちゃんとパパ」学生座談会を開催

“手話の魅力的な世界”のつづきは
  • 2023年08月15日

    トークイベント「手話の魅力的な世界」

    7月30日(日)、八王子市との共催イベント 「手話の魅力的な世界 NHKドラマ『しずかちゃんとパパ』 から学ぶ」が開かれました。ドラマで笑福亭鶴瓶さんの手話指導を担当した江副悟史さん、吉岡里帆さんの手話指導を担当した はせ亜美さん、ドラマの制作統括を務めた海辺潔さんが、ドラマ制作時のエピソードを披露するとともに、簡単に出来る手話を紹介していただくなどの内容でした。

    ↓ トークイベントについてはこちらの記事で紹介しています ↓

     

    イベント後に 学生座談会を開催しました

    イベントの後に、登壇者の江副さんとはせさんを囲んで、開催にご協力いただいた法政大学現代福祉学部の学生のみなさんと、八王子市立由井中学校の生徒のみなさんとの座談会を行いました。

    江副悟史さんは、ろう者であり、俳優、手話キャスター、劇団代表と幅広く活動されています。はせ亜美さんは、ご両親がろう者、つまりコーダ(CODA=children of deaf adults)であり、現在は手話通訳士としてご活躍されています。

    この座談会の内容や進行は、大学生によるもの。参加した学生全員に発言してもらうため、江副さん、はせさんのグループにそれぞれ分かれて話をしました。

    冒頭、大学生から進行について説明

    また、一人ひとりが質問しやすいようにするため、画用紙に「江副さん、はせさんに聞いてみたいこと」を記入して参加。各グループのファシリテーターの司会進行で、各人が質問を行っていました。

    画用紙に質問事項が
    学生・生徒のみなさんが1人ずつ質問

    学生のみなさんは、江副さん はせさんを面前にして最初はかなり緊張していましたが、次第に緊張もほぐれ、和やかな雰囲気の中で座談会が進んでいきました。

    江副悟史さん

    外国語と一緒。どこかに海外に行って暮らしてるイメージに近いですね。だから何が不便かも分からないんです。

    目と目を合わせるのがとても大事。視線が定まらないと相手が見えない。心が見えなくなるんです。

    学生さんや若い方が、コミュニケーションの大切さを理解して、それを大人になってもずっと続けていってほしいですね。

    はせ亜美さん

    耳が聞こえないことは、本当に不便なんでしょうか?逆に、聞こえる人も聞こえることで不便なんじゃないか、と思う時もあります。

     障害って何?不便って何?『当たり前』は人によって違うんですよね。

    手話通訳がいなくても、お互いにコミュニュケーションがとれる世界になってほしい。声かけあえる、助けあえる社会になったらいいなと思います。

    江副さん はせさん、長時間にわたり ありがとうございました!

    参加して感じたこと

    座談会の終了後に、参加した大学生・中学生のみなさんに話を聞きました。 
    「共生社会の実現に向けて、今後どうしていきたいと思いますか?」
    積極的な意見があがりましたので、簡単にご紹介させていただきます。

    すぐ出来ることからやっていきたい
    「今回、せっかくイベントに参加したので、熱が冷めないうちに、すぐ出来ることからやっていきたい」という意見が多くあがりました。「もっと手話を学んでみたい」と考える学生もいれば「積極的にコミュニケーションをとりたい」という意見も多数寄せられました。

    もっと手話を学んでみたい 
    「まずは、挨拶程度の手話を覚えてみたい」(T・Hさん)
    「今後は、自分から手話で「ありがとう」と話していきたい」(M・Yさん)
    「今回教えてもらった簡単な手話については、自然に使えるようになりたい」(M・Rさん)
    「手話を学び、現在活動している吹奏楽部の演奏会で「手話歌」をやってみたい」(F・Jさん)

    積極的にコミュニケーションをとりたい 
    「障害に関係なく、コミュニケーションをとっていきたい」(K・Cさん)
    「手話が出来なくても、難しく考えず、積極的にコミュニケーションをとりたい」(S・Aさん) 
    「教えていただいた『まずは相手を知る』を、さっそく実践したい」(I・Mさん) 
    「コミュニケーションの中で、相手の方がどのような価値観をもっているのか、たくさん理解していきたい」(N・Kさん)
    「積極的にコミュニケーションをとることと同時に、フレンドリーに接していきたい」(Y・Tさん)

     

    将来を見据えてやっていきたい 
    また、「今までコロナ禍で周囲とのコミュニケーションの場が失われてきたので、これからは夢に向かって自らが活動を行っていきたい」といった意見もあがりました。「将来の夢に向かってチャレンジしたい」という声や「自分がリーダーシップを発揮したい」という声など、積極的な声もたくさんいただきました。

    将来の夢に向かってチャレンジしたい
    「学校の先生になることが夢。様々な人と話したり、触れ合ったりして、自分の中の新しい世界を広げていきたい」(Y・Rさん) 
    「夢は、声優になること。障害がある人にも楽しんでもらえるアニメを作りたい」(Y・Nさん)
    「心理士を目指している。カウンセリングに言語が隔たりとならないよう、ろう者の方の「心の声」も聞き取れるようになりたい」(N・Mさん)

    自分がリーダーシップを発揮したい 
    「お互いの気持ちや、やってほしいことなどを分かり合える場を作っていきたい」(M・Mさん)
    「コミュニケーションをとる楽しさを若者から広げる活動を行っていきたい」(T・Mさん) 
    「様々なイベントに参加し、たくさんの人にコミュニケーションの大切さを伝えていきたい」(F・Rさん)
    「“通訳者がいなくても分かり合える、通じ合える社会”を作るため、私が先駆者になりたい」(T・Mさん)

    学生のみなさん、おつかれさまでした!
    NHKは、若い学生のみなさんを応援しています。
    また、これからも、地域のみなさんと一緒に、イベント開催や交流をしていきたいと思います。

    ドラマ10「しずかちゃんとパパ」

    7月25日(火)から 毎週火曜よる10時[総合・BS4K] 放送中・全8回

     舞台は父一人娘一人の父子家庭。父は生まれた時から耳が聞こえないろう者。 父の耳代わり口代わりを務めてきた娘が、ひょんなことから出会った男と恋に落ち、結婚するまでの親離れ子離れのてんまつを明るく温かく描くホームコメディです!
    NHKプラスでも、1週間見逃し配信しています。

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