佐々木麟太郎選手 記憶に残る場外アーチ

間もなく来年のセンバツにつながる高校野球東北大会が開幕します。
NHKでは東北向けにラジオで中継しますが、東北の球史に欠かせない、
ある球場が歴史の幕を閉じようとしています。

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【歴史を刻んできた岩手県営野球場】

岩手の高校野球の歴史を刻んできた、その岩手県営野球場です。
1970年に完成し、その後、夏の高校野球岩手大会の場などとして、
球児たちが躍動する舞台となってきました。50年を超える歴史を刻んできた球場は、
昭和の懐かしさも感じられる趣きがありました。

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【高校生が160キロをマーク!】

この球場は、数々の名シーンを生み出してきました。花巻東のエースとしてセンバツ準優勝を果たし、プロ野球西武、そしてメジャーリーグでも活躍する菊池雄星投手。その投球も、この球場で磨かれました。
同じくメジャーリーガー、大谷翔平選手は、花巻東高校時代にこの球場で160キロをマークし、周囲を驚かせました。さほど時をおかずに、今度は佐々木朗希投手が大船渡高校のエースとして160キロを叩き出しました。これだけファンの記憶に残るシーンを生み出した地方球場も珍しいと思うだけに、歴史に幕を閉じることは残念でなりません。

大谷翔平や佐々木朗希が160キロをだしたマウンド
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【圧巻の場外ホームランが歴史の締めくくり】

高校野球としては最後の主要な公式戦となった今年の秋の岩手県大会では、またファンの記憶に
深く刻まれるであろうシーンが生まれました。花巻東高校の佐々木麟太郎選手。
特大の場外ホームランを放ちました。打球のスピードの速さと、あまりの飛距離に、球場にいても、どこにどう打球が飛んだのか目で全く追えませんでした。球場にいあわせた人々は口々に、「どこいったか全然わからない!」と話すほど。球場を遥かに超えた打球の行方が気になり、球場外で聞き込みを行った結果、打球がどこまで飛んだのか、突き止めました!

下記動画をご覧下さい!

【注目の東北大会をラジオで生中継!】

岩手の高校野球が節目の時を迎える今年、新たなスター候補・佐々木麟太郎選手擁する
花巻東も出場の秋の高校野球東北大会は、山形を舞台に間もなく開幕。
来年春のセンバツ高校野球の出場を決める上で重要な参考資料になる大会です。

来春のセンバツは、東北の一般選考の出場枠が例年より1増えて、何と3となります!
ですので、例年以上に準々決勝の戦いから重要になってきます。
この夏は仙台育英によって、初の東北勢の甲子園優勝がもたらされました。

その仙台育英も夏春連覇に向けて登場。大注目の大会です!
NHKでは大会が順調に進んだ場合、10月13日(木)の準々決勝、14日(金)の準決勝、
16日(日)の決勝を東北向けにラジオで中継します。どうぞお聴き下さい!