放送 ほうそう リスト

今年度の放送

第1回 (放送日:10月7日)

竹取物語

日本最古の物語「竹取物語」はSFのような不思議に満ちている。翁がかぐや姫を見つける冒頭と、月から迎えが来る場面を原文で紹介する。

【朗読】緒川たまき

第2回 (放送日:10月21日)

枕草子(清少納言)

「春はあけぼの」で始まる春夏秋冬についての冒頭文を原文でじっくり味わう。キーワードとして「をかし」に注目。さらに平安時代の季節感を、寝殿造の住居を通して考える。

【朗読】虻川美穂子(北陽)

第3回 (放送日:10月28日)

雪とけて~俳句①春・夏

たった17文字で豊かな世界を表現する世界最短の文学、俳句。江戸時代から近代以降の名句を、春・夏を中心にバリエーション豊かに紹介する。

【朗読】華恵

第4回 (放送日:11月11日)

徒然草(兼好法師)

人里離れて暮らした兼好法師の随筆は、ユーモアと批判精神に富み、今の時代にも通用する面白さがある。有名な冒頭文と、よく知られたエピソードを紹介する。

【朗読】えなりかずき

第5回 (放送日:11月18日)

おくのほそ道(松尾芭蕉)

東北を旅した芭蕉の紀行文「おくのほそ道」から、名作と言われる俳句を、実際の風景と心象風景を織り交ぜながら紹介していく。

【朗読】髭男爵

第6回 (放送日:11月25日)

漢詩「春暁」

中国で生まれた漢詩は、昔の日本人にとって大切な教養のひとつだった。孟浩然「春暁」を、書き下し文・現代語訳を交えて味わう。

【朗読】阿部力

第7回 (放送日:12月2日)

論語

2500年も前に生きた孔子の言行録。人の道を説いた含蓄ある言葉の中から、有名なフレーズをいくつか紹介する。

【朗読】嶋田久作

第8回 (放送日:12月9日)

狂言「柿山伏」

狂言の名作を実演とテキスト朗読を交えて紹介。仕草による表現、独特のオノマトペなど、狂言の面白さを伝える。

【朗読】茂山宗彦・茂山逸平

第9回 (放送日:12月16日)

平家物語

有名な冒頭文「祇園精舎」と、武士の人生の悲哀を描く「敦盛の最期」を紹介。重厚な言葉の響きを味わう。

【朗読】山西惇

第10回 (放送日:1月6日)

百人一首

お正月の定番、百人一首。いくつかの歌を、意味や背景を知りながら味わい、カルタではなく、短歌という日本文化として見直す。

【出演】川平慈英

第11回 (放送日:1月20日)

古事記「いなばの白うさぎ」

「古事記」から、子どもに親しまれている「いなばの白うさぎ」を原文で読む。また、日本神話の由来について解説する。

【朗読】高田聖子

第12回 (放送日:1月27日)

落語「じゅげむ」

落語の名作を落語家による実演で紹介。江戸の庶民の暮らしや、一人で何役も演じ分ける表現方法など、楽しむためのポイントを学ぶ。

【朗読】柳家花緑

第13回 (放送日:2月3日)

柿食えば~俳句②秋・冬

秋・冬の名句を、江戸時代から近代以降まで、バリエーション豊かに紹介する。

【出演】華恵

第14回 (放送日:2月10日)

歌舞伎「勧進帳」

歌舞伎の人気演目を鑑賞する。歌舞伎独特の舞台や衣装・化粧などの表現を楽しむ。

【朗読】市川團十郎

第15回 (放送日:2月17日)

源氏物語(紫式部)

1000年前に書かれた最高傑作。将来本格的に出会うための入り口として、作者と物語の概要、そして後の文化に与えた影響を解説する。

【出演】たんぽぽ

第16回 (放送日:3月3日)

宇治拾遺物語「わらしべ長者」

説話集の中から、子どもにも楽しめる、面白くて奥の深い短いお話を原文で紹介する。

【出演】本多力(ヨーロッパ企画)

第17回 (放送日:3月10日)

短歌

近代以降、短歌は新しい時代を迎える。与謝野晶子、石川啄木など、個人の生き方や思いを歌った作品の数々を紹介する。

【朗読】白井晃

その他の放送

文語詩「椰子の実」

唱歌でよく見る七五調や文語調での詩を取り上げる。今とは違うちょっとした言葉の違いに注目しながら、その響きの朗読を味わう。

【出演】清水ミチコ

「アイヌ神謡集」「おもろそうし」

日本各地には、それぞれその土地の風土に根ざした民話が数多く伝わっている。個性豊かな民話を、複数の地域から紹介する。

【朗読】石田ひかり