ほっと関西ブログ

2022年04月27日 (水)

贈られたことばを力に! 靴磨きボクサー・髙田祈斉さん 【森本万里奈】

4月22日(金)の「Hot Sports」では、大阪市出身のプロボクサー、髙田祈斉さん(25)を紹介しました。

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中学2年生でボクシングを始めた髙田さん。19歳でプロボクサーとなりました。

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しかし、ボクシングを続ける中で、髙田さんは大きな壁にぶつかっていました。
「口唇口蓋裂」という、上唇や上あごが裂けた状態で生まれる病気
乳児のころから何度も手術を繰り返してきたといいます。

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髙田祈斉さん
「いままで計8回ぐらい全身麻酔をしています。ボクシングをするか病気を治すか迷ったんですけど、治すことを決意しました。」

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わずか1戦でリングを離れ、5年かけて治療に専念しました。
そして去年、最後の手術を終えた髙田さん。
「もう一度ボクシングをやりたい」という思いがこみ上げてきました。

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髙田祈斉さん
「もう1回やりたいと思った理由はボクシングが好きやからというのはありますが、年いったときに絶対に後悔している未来が見えたんですよ。それがもう無理やと思って」

そして、ボクシングに集中するために、去年4月に勤めていた会社を辞め、靴磨きの仕事を始めました
仕事をする時間を自分で決められるというのが理由でした。

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街なかで自ら声をかけ、お客さんと話しながら靴を磨きます。
1年ほどたったいま、だんだんとファンが増えてきていることを実感しているといいます。

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客の男性「ペンがあれば靴にサインを書いてほしかったです。話を聞いていてちょっとほれましたね。僕も頑張らないとあかんなと思いました。」

靴磨きを続けることで、思いがけない出会いもありました。
3人の息子を世界チャンピオンに育てた亀田史郎さんです。
髙田さんの話を聞いて応援したいという気持ちから、長男の興毅さんが会長を務めるジムに誘ってくれました。

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興毅さんも、髙田さんのボクシングを見て、素質を感じています

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亀田興毅さん
「おやじから、おもしろい選手がいると電話がありました。見てみると、いいスタイル、いいパンチの打ち方もするし素質はあると思います。」

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去年秋にジムに所属してから、着実に感覚を取り戻しているという髙田さん。
4月29日には、6年ぶりの試合が組まれ、リングに上がる日が近づいています。

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髙田祈斉さん
「チャンスって何回も来ないので。もらえたチャンスを1回でものにできるように、いま練習に励んでいます。靴と一緒に夢も磨けたらいいですね。」

週末の試合がとっても楽しみです!



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スポーツキャスター 森本 万里奈(もりもと まりな)



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