2022年04月04日 (月)
2022年3月の関西のニュース 注目されたのは?
年度末の3月もさまざまな出来事がありました。
ニュースや特集は、インターネットではどのように見られているのか。
2022年3月に注目を集めたNHKの関西のニュースや特集について振り返ります。
こちらがランキングです。
2022年3月にアクセスを集めた関西のニュース
1 「まん延防止」3府県延長方針 3日
2 「こども本の森 神戸」オープン 25日
3 センバツ 大阪桐蔭が優勝 31日
4 「スーパーシティ」大阪市指定へ 10日
5 センバツ 近江が延長サヨナラで決勝へ 30日
6 センバツ組み合わせ発表 4日
7 ウクライナ軍事侵攻 日本にも影響 8日
8 万博の公式キャラクター決定 22日
9 共和薬品工業三田工場に業務停止命令 28日
10 「まん延防止」21日で解除 17日
3月は「まん延防止等重点措置」の動向や、春のセンバツ高校野球関連の話題が注目されました。
決勝は大阪桐蔭と近江の関西勢同士の対戦となりました。
大阪・関西万博の公式キャラクター決定
ネットで盛り上がったといえば、8位の大阪・関西万博の公式キャラクター決定のニュースです。
マスコット決定のニュースを受けてネットでは
「気持ち悪い」「ぬいぐるみになったら子ども泣きそう」
といった戸惑いの声も多く聞かれました。
ところでこのキャラクター、万博の公式ロゴマークと組み合わせたものです。
なぜこのロゴマークができたかというと、作者のシマダタモツさんは前回大阪万博の象徴、「太陽の塔」と、それを手がけた芸術家の 岡本太郎さんに影響を受けたそうです。
今では人気の太陽の塔ですが、できたときは「なぜこんなものを作るのか」という批判もありました。
作者の岡本太郎さんは生前、NHKの番組でこんなことを話していました。
岡本太郎さん(生前のNHKインタビューにて)
「美術家の間から『国のカネと広場を使って、なんであまりにも岡本太郎的なものを作るんだ』と批判も出たが、『何を言ってるんだ、個性的なもののほうが普遍性を持つんだ』とやり返した。相手に遠慮し向こうも遠慮して抑え合うのではなく、ぶつかり合うのがいい。だからあんなすっとんきょうなものを作った。憎まれてもいい、嫌われてもいい。みんなに不満がられる、それならそれでいいと平気で作ったんですよ」
太陽の塔も当初、万博が終わったら取り壊される予定だったそうですが、多くの人に受け入れられた結果、今も大勢の人が訪れる人気スポットになっています。今回の公式キャラクターは、どうなるでしょうか。
「こども本の森 神戸」のオープン
2位の「こども本の森 神戸」のオープンは、兵庫県内向けのニュースでお伝えしたのですが、ネットでかなり注目を集めました。
子ども向けの本を集めた施設で、建築家の安藤忠雄さんが設計して市に寄贈しました。
地上2階建てで、現在、絵本や図鑑など1万8000冊が収蔵され、足元から高さが9メートルほどある天井まで壁一面が本棚になっています。
3月25日にオープンした時の様子を伝えたニュースで、子どもと施設職員のやり取りが話題となりました。
子ども「これどうやってとるの?」「なんでこんなん作ったの?」「どうやって取るの?これ」
施設職員「読みたい本があったらお姉さんが言って探すよ」
子どもの正直な声に、ネットでは
「子どものための図書館なのに」「自分で設計して寄贈したんじゃデザイン重視でも仕方ない」
などといった反応が見られました。
この施設、”本の森”をイメージし、木々が生い茂るように壁一面に本を並べたそうです。
安藤さんは、「これからの社会を支えていく子どもたちに出来るだけ多くの本と出会い、
豊かな感性を育んで貰いたい」とメッセージを送っています。
実際に子どもを行かせた親からは
「ふだんと違った空間で読書ができて、子どもが本に興味を持った」という反応もありました。
あなたの番です!PTA役員
特集記事では、コロナ禍のPTA活動について掘り下げた
次はあなたの番です!PTA役員決め 任意?強制?どっち?
がよく読まれました。(※黄色く光っているところをタップやクリックすると記事が読めます)
新学期で気になるPTAの役員決め。ネットで検索ワードを調べると「断り方」「入らない」など、ネガティブなワードずらりと並びます。
大阪局の記者の子どもがこの春から小学校に入学するのをきっかけに、各地のPTAの状況を調べました。
去年、開校したばかりの群馬県の中学校にはことし1月、「PTAの発展的解散について」というお知らせが保護者に届きました。
3月のPTA総会では、解散に賛成は192、反対は0。解散することが決まりました。
学校行事の時には保護者にボランティアを募ったりしながら、保護者とはつながりを持ち続けていくということです。
解散という思い切ったことをするケースまでいかなくても、PTAも少しずつ変化しているようです。
東京の中学校ではPTA会長の負担が大きいとして、会長を4人にして業務を分担。
川崎市の小学校では、保護者に配るプリント配布をネット掲載に、対面の会議をリモートに変更。
デジタル化を進めた結果、PTAのために学校に行く頻度が3分の1になったといいます。
この記事について、ネットでは
「共働きが増える中、子供や学校のためにできることは何かを見極めないと」
「変えるにはとても大きな労力が必要で、結局は先送りされていく」などといった声が寄せられていました。
時代に合わせて、PTAのあり方も大きく変わってきています。
でも、子どもたちに楽しい学校生活を送ってほしいという思いは、いつの時代も変わらないと思います。
古いしきたりや非効率なルールは改めながらも、子どもたちの学校生活のいい思い出ができるように。
PTAのためにではなく、子どもたちのために何ができるか。考えていく必要があると思います。
3月のWEB記事ランキングでした。