2020年08月31日 (月)
８月も終わりですが... 熱帯夜はまだ続く
８月も終わりです。大阪は最低気温が２５度を下回らず、８月は３０日連続で熱帯夜となりました。７月は９日、６月は１日、それぞれ熱帯夜になっていることから、この夏の熱帯夜は合計４０日になります。
最近では、おととしが５３日で過去４番目の多さ、２０１７年と２０１６年は４７日で、過去１０番目の記録です。ことしは少なくともこの１０番目の記録に並ぶことになりそうです。
この先の予想最低気温です。来週にかけて２５度を下回る予想の日はなく、熱帯夜の数が増えることになります。３日木曜日の予想最低気温は２９度。仮に２９度を下回らなければ、９月としては観測史上最も高い最低気温になります。この木曜日に気温が下がらない原因は、台風です。
大型で強い勢力の台風９号は今後、東シナ海を北上する見込みです。近畿地方に直接の影響はなさそうですが、比較的近づく、２日水曜日から３日木曜日にかけて、台風が運んできた蒸し暑い空気が流れ込んできます。このため木曜日は気温が下がらないんです。
「大型の台風」とは、風速１５メートル以上の強風域の半径が５００キロ以上の台風です。この大きさのため、台風からは離れていても、近畿地方も間接的に影響を受けそうです。台風の周辺の風が湿った空気を運んでくるため、水曜日から木曜日にかけて近畿南部を中心に雨が降りそうです。
台風９号の雲は大きく渦を巻いていて、中心付近にはうっすらと台風の目も見られます。また、熱帯低気圧＝台風の卵も発生していて、今後２４時間以内に台風への発達が予想されます。この週末以降の天気に影響する可能性もあります。
※予報は３１日午後７時現在のものです
気象予報士 坂下 恵理（さかした えり）