ページの本文へ

NHK大分取材ノート

  1. NHK大分
  2. 大分取材ノート
  3. 【大相撲実況の戸部アナウンサーが元小結・松鳳山に挑戦!】

【大相撲実況の戸部アナウンサーが元小結・松鳳山に挑戦!】

  • 2024年01月15日

勝負は仕切りから始まる 勝負師の鋭い眼光

まわしを締めて、しこを踏み、戦いの時に備えます。

実はこの稽古まわし、佐伯市出身の元関脇・嘉風の中村親方が現役時代に使っていたものです。
その貴重なまわしを今回、お借りしました。

勝負は仕切りから始まっていることを、今回強く実感しました。
まず私の目線で見てください。

松谷さんの顔、めちゃくちゃ怖いです。
小心者の私は、これでだいぶ萎縮してしまいました・・・。
とはいえ、勝負です。さあ、立ち合い。

太い腕に重い腰 元三役力士のすごみ

立ち合いに精いっぱい、当たりに行きましたが、
岩のように重い体。
左四つに組み合いましたが、ただ組んでいるだけでも、圧力が強く、腰が「く」の字に。
さらに松谷さんの腕が太くて右の上手が届かない・・・。

作戦変更!右を巻き替えて、もろ差しに。
よし懐に入れた!あれ?びくともしない・・・。

これではダメだ。頭をつけよう。
よし潜り込めた!と思った瞬間。体が裏返し。

上手投げで転がされてしましました。

決まり手は、私がけがをしないようにそっと投げてくれた「とても優しい上手投げ」でした。

当たり前ですが、「強い」。

大相撲の実況をするとは言えども、これまで実際に関取と組み合うことはありませんでした。
松谷さんに稽古をつけてもらい、あの腕の太さや足腰の強さを体感できて、非常にいい経験となりました。
土俵で相撲を取ったのは小学生のとき以来でしたが、とても楽しかったです。
情けない負け方でしたが、体ひとつで全力を出し切る。
何とも言えない清々しさがありました。

これを機に、よりよい実況ができるように精進していきます!

私が“優しく”投げられる様子は、こちらの動画版でチェック!

  • 戸部眞輔

    NHK大分 アナウンサー

    戸部眞輔

    国技館のある東京都墨田区出身。平成25年に北九州放送局に異動してから松鳳山の取材を続ける。松鳳山の上手投げが好きでしたが、まさかその上手投げの威力を身をもって味わうことになるとは。

ページトップに戻る