『上中下越に佐渡(さぁ~ど~)ぞ!』新潟市江南区
- 2022年07月22日
新潟市江南区
新潟市江南区は新潟県の北部、新潟市のほぼ中央に位置しています。人口は約7万人。亀田縞やかめだ祭り、そして北方文化博物館などが知られています。
亀田産のウイスキー!
そんな新潟市江南区の亀田地区にある国内有数のはんこメーカー。
敷地内に並んでいるのは『樽』!?
ここでは2021年から、はんことは全く関係のない「ウイスキー」の製造を始めました!
ここの蒸留所では新潟で採れた麦を使い、日本酒が好きな新潟のみなさんにも楽しんでもらえるように吟醸香を楽しめるウイスキーを目指して仕込んでいます。
蒸留所に入ってみると大きな蒸留器が現れます。ここで麦芽を煮て、発酵させた液体を沸騰させ蒸留します。
2000Lの液体を一気に沸騰させるため、蒸留器の表面は120℃にも達します。室内はサウナのように蒸し暑く、私たちも汗をかきながら収録に臨みました。
そして蒸発したアルコールはとんがり帽子のような管を通って冷却され、はじめてウイスキーとして目の前に現れます。
このウイスキーが蒸留されて出てくる箱は「ウイスキーセーフ」と呼ばれています。セーフとは「金庫」という意味。蒸留までの工程でウイスキーを唯一汲み取れるところです。ここから盗まれてお金に換えられてしまうことから、金庫と同じくらい厳重に管理するという意味でウイスキーの金庫、すなわち「ウイスキーセーフ」と呼ばれているそうです。
この蒸留したてのウイスキーは原酒と呼ばれ、透明です。においを嗅いでみるとウイスキー特有のいぶされた感じがありません。ウイスキーは樽で寝かせることで、木の成分で茶色く色づき、いぶされたような匂いがするというわけなんです。
このウイスキー、2022年に開かれた国際的なウイスキーの品評会の原酒部門で銅賞を獲得するなど、仕上がりは順調。世界中の愛好家から注文や問い合わせがあるそうなんです。そして蒸留されたウイスキーの多くは弥彦山の麓にある樽で寝かせられていて2024年に出荷を目指しているそう。新潟市江南区の亀田で造られたウイスキーが世界に羽ばたいていくのが楽しみですね。