デジタル家電出荷額
5か月連続で2020年同月下回る 減少幅は縮小

2021年12月20日

テレビやカーナビなどデジタル家電の11月の国内出荷額は、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要で高い水準だった、2020年の同じ月を16.5%下回りました。ただ、感染状況が落ち着き店舗での販売が回復していることなどから、減少幅は10月より縮小しました。

電機メーカーなどで作るJEITA=電子情報技術産業協会によりますと、デジタル家電の11月の国内出荷額は1116億円で、2020年の同じ月より16.5%減少しました。

これは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、巣ごもり需要が一巡したことなどによるもので、出荷額が2020年の同じ月を下回るのは5か月連続です。

製品別では「オーディオ関連機器」が7.7%、テレビやレコーダーなどの「映像機器」は18.1%、カーナビなどの「自動車関連の機器」は15.8%、それぞれ減少しました。

一方で感染状況が落ち着き家電量販店などを訪れる人が増えていることや、自動車生産の回復傾向に伴いカーナビの販売が底を打ったことなどにより、出荷額の減少幅は10月より8ポイント余り縮小しました。

電子情報技術産業協会は「新型コロナの感染が落ち着き、売り場での販売促進活動が年末年始に向けて活発になっている。今後の感染状況を引き続き注視している」と話していました。