1月の鉱工業生産指数
前月を4.2%上回り
3か月ぶりに上昇

2021年2月26日

企業の生産活動を示す先月の鉱工業生産指数は、前の月を4.2%上回って3か月ぶりに上昇しました。経済産業省は「生産は持ち直している」という基調判断を維持しました。

経済産業省の発表によりますと、先月の鉱工業生産指数の速報値は、2015年を100とした指数で97.7と、前の月を4.2%上回り、3か月ぶりに上昇しました。

これは、自動車用のベアリングや、アメリカやアジア向けのUSBメモリーなどに使う半導体など幅広い分野で生産が増加したためです。

また、主な製造業の今後の生産活動を予測する指数は今月は2.1%の増加が見込まれる一方、来月は6.1%の低下が見込まれています。

こうしたことから、経済産業省は企業の生産活動について「持ち直している」という基調判断を維持しました。

経済産業省は、「国内企業の生産活動に対する緊急事態宣言の影響は、いまのところ限定的だが、感染拡大による下振れリスクに注意するとともに、福島県などで最大震度6強の揺れを観測した地震の生産への影響を注視する必要がある」としています。