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別井がお答えします!名鉄犬山線

2022年12月9日

「まるっと!×鉄旅」10月は名鉄犬山線をご紹介しました。
短い区間に名鉄らしい魅力の詰まった路線というのが私の印象。
枇杷島分岐点、布袋の懐かしの駅舎の痕跡、そして「犬山橋」、短い区間に魅力満載。
メッセージもいただきありがとうございました。
放送でご紹介しきれなかったものから、いくつかご紹介させていただきます。

「未来の行方」さん 愛知県岡崎市

今月は名鉄犬山線ですね。半年に一度足を運んでいます。やさしさ溢れる風景の連続。親戚の家の最寄り駅が木津用水ということもあり犬山線は非常に身近な存在です。ことしは勉強のため美濃加茂市や小牧市へ行く機会があり、どちらも犬山駅で乗り換えていました。

「やさしさ溢れる風景」ですか。たしかに田畑と街並みとがあって、なにより空が広い。私も、大阪の私鉄沿線の郊外の出身なので親近感を抱きます。犬山駅の乗り換えがスムーズになるようにうまく接続していて、各方面から同じようなタイミングで到着し、ほんの数分ホームが埋まり、その後一斉に各方面に発車していきます。この並ぶ瞬間に萌えます。

犬山駅の並びの瞬間・手前から犬山線、小牧線、広見線、犬山線

「橙」さん 名古屋市名東区

名鉄犬山線は自動車のアクセルに相当するマスコンハンドルやブレーキハンドルが4種類も見られる珍しい路線です。
古い電車に見られる縦軸のマスコンハンドルとブレーキハンドルが別のもの。
横軸のマスコンハンドルとブレーキハンドルが別のもの。
マスコンハンドルとブレーキハンドルが一体化されていて両手で操作するもの。
マスコンハンドルとブレーキハンドルが一体化して片手で操作するもの。。。

なんのこっちゃ?と思われた方。電車の運転台をじっくり見ることってあまりないですよね?
名鉄犬山線を走る電車の運転台、写真でいくつかご紹介しましょう。

T字型の大きなレバー。これがアクセルとブレーキをひとまとめにしたものです。遊園地のジェットコースターの安全バーのように両手で握って、これを前後させることで、加速したり減速したりします
これが最も古いタイプ。左手前の銀色がマスコンハンドル、右手前の握る部分が長いのがブレーキハンドル。これを入れたり抜いたりして操作します

異なる理由は車両の登場時期。技術の進歩にあわせて、より操作しやすいように変化してきたため、このようにバリエーションに富んだものになっています。しかも車両ごとにクセもあると聞きますし、気象条件や混雑具合によって「効き」も変わります。
ちなみに、鉄道は動かすよりも止めることが難しく大事。車のブレーキを想像していただくと良いのですが、最後に「グッ」踏み込んで停まると、前に少し体を持っていかれますよね? 鉄道も同じで、最後の最後にブレーキを「ス~ッ」と抜いて(緩めて)停まると乗り心地がいいんです。ここが運転士の腕の見せ所です。

パノラマスーパーも気持ちよさそう

そんな「人が動かしている感じ」が、私は好きなのですが、犬山線で気に入っている光景がこちら。
折り返しの合間にきれいにしてもらう姿。なんだかほっとします。

「まるっと!×鉄旅」では、引き続き皆さんからの質問やメッセージをお待ちしています。
まるっと!×鉄旅のホームページはこちら
放送で、ときどきWebで、ご紹介させていただきます。

筆者

別井敬之アナウンサー

「NHKラジオ鉄道大博覧会」「東海道新幹線開業50周年・まるごと新幹線」「BS鉄道ファン倶楽部」「夢のSL記念館」「SL復活C571よ永遠に」など鉄道番組多数。時刻表検定取得。愛読書は時刻表(中型全国版)の"乗り鉄"。東海地方のJRは乗り尽くし完了。私鉄と第3セクターがもう少しかかりそう。。。