被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート77「平和祈念式典」原爆が投下された8月9日には毎年、長崎市の平和公園で原爆の犠牲になった人たちを追悼し、平和を願う「平和祈念式典」が開かれています。原爆が投下された1〜2か月のちには、長崎市内のさまざまな場所で慰霊行事が行われ、翌年の昭和21年8月9日には犠牲者の遺族が原爆落下中心地広場、現在の爆心地公園で慰霊祭を開きました。そして、各地の慰霊行事が昭和27年にまとめられ、長崎市が主催する「平和祈念式典」になりました。式典では、1年の間に亡くなった被爆者の名前が書き加えられた原爆死没者名簿が「奉安箱」に納められ、水を求めて亡くなった人たちをしのんで水がささげられます。そして、原爆が投下された午前11時2分に参加者全員で黙とうし、犠牲者を追悼します。続いて、長崎市長が被爆地・長崎から核兵器廃絶などを訴えるメッセージである「平和宣言」を読み上げます。平和宣言は、被爆者や有識者による起草委員会での議論を経て市長が決定し、全国の自治体に送られるほか、10か国語に翻訳されて世界にも発信されています。また、平和宣言に続いて被爆者の代表が「平和への誓い」を読み上げます。式典は、平成7年からは高校生が司会を務め、平成23年からはインターネットでの同時配信も行われています。
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