被爆から72年。長崎原爆に関するさまざまな知識・情報を夕方のニュース「イブニング長崎」で毎日、お伝えします。

長崎原爆ノート14「NPT再検討会議での被爆者」NPT=核拡散防止条約再検討会議の開催を前に、長崎市の被爆者で日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の谷口稜曄 代表委員はアメリカ・ニューヨークに入り、4月24日、世界各国で平和活動を行っているNGOが開いた国際会議で被爆体験を語りました。谷口代表委員は原爆の熱線と放射線で背中を焼かれ、生死の境をさまよっていた際に撮られた写真を掲げながら原爆による被害の惨状を説明し、「核兵器廃絶の声を世界に広めましょう」と強く訴えました。続いて、会議開幕前日の4月26日、長崎の被爆者たちは、各国の市民団体などとともに、ニューヨーク中心部から国連本部近くまで行進し、横断幕をかかげながら「核兵器のない世界」の実現を訴えました。会議開催中、国連本部のロビーでは、日本被団協が被爆の惨状を示す写真を展示し、被爆者たちが各国の代表団などに自らの体験を語るなどして、被害の悲惨さを訴えることにしています。このほか、長崎の被爆者などでつくる団体では、地元の高校を訪問し被爆体験を語ったり、国連本部近くで集会を開いたりして、核廃絶を訴えます。(この原爆ノートは平成27年4月末の状況に基づいて作成しています)
前のページへ 1 次のページへ


▲ ページの先頭へ