活動報告

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活動内容

12月19日(土)

一気に東北の冬らしい天気になりました。

今日の活動は「震災当時のことを調べる・人に聞く」オンラインバージョンです。

メンバー4人がヒアリングを行ったのは、宮古出身の佐々木真琴さんです(TENDENKOクラブの講師)。

今は東京にお住まいのため今回はオンラインでお話を聞きました。

佐々木真琴さんは、震災当時中学校2年生。体育館で翌日行われる卒業式の準備をして、教室に戻ったタイミングで地震が起きました。
とっさのことだと「地震が来たら机の下に潜る」という基本的なことすらままならないのだということを実感したのだそうです。

震災から2〜3週間が経ち、先生の声かけで学校に有志が集まり、ボランティアをすることに。

佐々木さんをはじめ当時の中学生たちが、届いた支援物資を(食べ物、衣服、おむつなどの衛生用品、生活用品などなど)小分けに仕分ける作業を担いました。
「25個まで」というルールにして、配布するときに取り合いにならないように、工夫をされていたとのこと。大人ではなく中学生が配布の受付窓口となったことで、争いが起きないようにしていました。そこで、「中学生だからこそ」できることがあると感じたそうです。また、避難所のあり方についても、役割があることで、感謝されたり、支え合っていることを実感し、あえて体を動かしたり、要所要所で色々な立場の人が活躍する場を作ることが大切なのだとお話されていました。

備えておいてよかったこと、を聞いたところ、当時お風呂用に灯油の備蓄をしていて、おかげで暖をとれたとのこと。関連して、ガソリンを満タンにしておくというのも、日ごろの防災の一つですね。

また、「あったら良かった」と思ったものを質問しました。

明かりは、懐中電灯よりランタンの方が周りを照らしてくれるので、ランタンもあると良かったとお話していました。また、水に困ったときに、湧水の場所などを知っていると生活用に使えるので、普段から地域のことを知っておくことも大事ですね。
食べ物については、炭水化物に偏りがちなので、日ごろの備蓄としてレトルトやフリーズドライ食品など、野菜をとれるものがあると良いようです。また、電気が使えないので、「鍋でご飯を炊ける」等、アウトドアの力も身に着けておくと、これも大変役立つようです。
まだまだ必要なものについて、大変参考になる話をたくさん聞かせていただきました。

最後に、防災について伝えていくお仕事をされている佐々木さんから、小さい子、小学生の持つ力についてお話してくれました。子どもたちは素直に勉強したことを吸収してくれて、その後家庭に持ち帰って日常会話として大人に話します。子どもたちが地域防災の重要な担い手になっているんですね。そんな小学生に防災の知恵を伝えることが、このTENDENKOクラブの役割です、みなさんがんばりましょう。

コメント

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しゅうや

12月19日(土)

ヒアリングをして、歳が違うと経験している事も違ったので、良い経験になった。
次回も教材制作に向けてしっかり取り組みたい。

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たくま

12月19日(土)

今回佐々木真琴さんにヒアリングをして改めて津波の大変さや恐ろしさが分かりました。
食料の面でいうとカップラーメンはあったけど野菜がなくて栄養が偏った食事になっていたことが分かりました。
懐中電灯は持っていてもランタンがなかったりと、なくてはいけない物があったので、準備をする大切さをいろんな人に伝えたいと思いました。

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