大隅キャスターのブログ
2022/01/14

西和賀町のしみ大根作り

気象キャスターの大隅智子です。
きょう(14日)は、西和賀町沢内で今月上旬から始まった「しみ大根」作りについてお伝えしました。
生産者の小森ご夫妻の所では、今年は約600本の大根を寒干ししているそうです。
1年で最も冷え込む寒の時期に行われます。
この風景、とてもきれいでした。

西和賀町の「しみ大根」は、ゆでたりせずに、生のまま干すのが特徴です。
生のまま干すことで、旨味が凝縮されるそうです。
およそ1か月間、寒風にさらします。
昼夜の寒暖差により、凍結と自然解凍を繰り返すことで、中の水分が抜けて乾燥し、甘みが増すということです。
カチカチに凍っていました。

じっくり乾燥させると、大きさは3分の1になり、あめ色に変わります。

冬の保存食である「しみ大根」、一番のお勧めは「煮しめ」にして食べることだそうです。
県が認定する食の匠の佐々木美代子さんに「煮しめ」を作って頂きました。

こんぶやかつお、みがきにしんなどを使った出し汁に、しみ大根や山菜などを入れて約20分間、煮ます。
出しの旨味が全て大根にしみこんでいて、大根の甘みもあり、シャキシャキとした食感もあっておいしかったです。

厳しい寒さだからこそできる西和賀町の「しみ大根」、体も心も温まる家庭の味でした。
西和賀町の「しみ大根」は、2月中旬以降、地元の産直などで販売されるそうです。

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