4年ぶりに声援 5000人が集結! 伝統の「四校定期戦」開催
- 2023年04月28日
宮崎市の県立高校4校による伝統の野球大会「四校定期戦」が開かれました。
4年ぶりに全校での声を出しての応援が解禁され、球場にはコロナ禍前の歓声が戻っていました。
40年以上の歴史があるこの大会。宮崎北・宮崎南・宮崎西・宮崎大宮の4つの高校が対戦します。
選手宣誓 宮崎南高校・外山主将
「最後まで正々堂々プレーすることを誓います」
まず、各校の応援団が互いの健闘を祈る、“エール交換”が行われました。
このあと始まった試合は、トーナメント形式で行われました。
宮崎北 vs 宮崎南 は宮崎北が勝利。
宮崎西 vs 宮崎大宮 は宮崎西が勝利。
午後に行われた決勝では、宮崎北が宮崎西に勝って8年ぶり6回目の優勝を決めました。
4年ぶりに「声出し応援」
さて、ここからは伝統の応援に注目します。
ことしは、新型コロナウイルスの感染拡大が始まる前の2019年以来、4年ぶりに全校での声を出しての応援が解禁されました。
宮崎北高校野球部 四位幸太郎さん
「声を出せるのと出せないのでは大違いです。会場の雰囲気も変わりますし、とっても嬉しいです!」
一塁側に陣取る宮崎南と宮崎西、三塁側に陣取る宮崎北と宮崎大宮、それぞれがお互いに応援します。
休憩時間はありません。これも四校定期戦の伝統です。
4校の全校生徒5000人近くの声援が響き渡りました。
試合のほかにも会場を魅了したのが…。
四校定期戦の見どころ 応援合戦
宮崎北高校の応援団長・岩元さんは、コロナ禍で活動休止していた応援団を、去年、女子だけで復活させました。ことしは男子生徒も加入し、さらに迫力が増していました。
宮崎北高校 岩元応援団長
「ことしは声出し応援がOKになり、後ろのスタンドからすごく大きな声援が来るのでわたしたちもさらにやる気になります」
宮崎西高校 応援団長 森山幸翔さん
「僕たちの持ち味は、4校の中で最も多い人数をいかした声の大きさと迫力です。先輩たちが残してくれたノートをもとに練習しつつ、全員で声を出すパートを増やし、迫力はさらに増しています。声出し応援最高です!」
宮崎南高校 応援団長 椋田悠聖さん
「団長を務めるのは2年連続ですが、自分たち応援団しか声を出せなかった去年とは大違いです。背中を押されると僕たちも気持ちいいです。球場によく響くような応援が持ち味なので野球部の皆さんに届いてほしいです。」
「四校定期戦ならでは」が
こんなところにもありました
宮崎大宮高校の吹奏楽部の皆さんがかぶっていたのは…
なんと、麦わら帽子。
「てげビビ!」気象予報士で卒業生の大平真理子さんによると、麦わら帽子をかぶっての応援が大宮の伝統だそう。
宮崎大宮高校 吹奏楽部 中尾深月部長
「これがわたしたちのスタイルです。どうして麦わら帽子をかぶるようになったのかはわからないのですが…いい日よけになっています。」
そして、同じく宮崎大宮高校のスタンドに、資料とにらめっこしながらトランシーバーで何かを伝えている生徒が。
宮崎大宮高校 生徒会総務 加藤琢真さん
「次のバッターと演奏する曲目を、プラカードを掲げる担当者に伝えています。広いスタンドの端にもいるので、直接伝えることができないんです。」
そして、スタジアムの周りを歩いていると…
とんでもない量の自転車が停められていました。
4000人以上の高校生の多くが、球場まで自転車で来ます。
中には、15㎞以上離れた宮崎北高校のシールが貼ってある自転車もありました。さすが高校生…。