ページの本文へ

NHK宮崎WEB特集

  1. NHK宮崎
  2. 宮崎WEB特集
  3. テゲバ「南九州ダービー」制す 次節藤枝戦・前園真聖さん展望

テゲバ「南九州ダービー」制す 次節藤枝戦・前園真聖さん展望

  • 2022年10月19日

テゲバジャーロ宮崎は鹿児島ユナイテッドとの「南九州ダービー」に臨み、2-1で勝って2連勝を飾りました。
この試合の解説を務めた前園真聖さんがテゲバの今後を徹底解説。得点シーンの振りかえりや残りのシーズンの過ごし方もお伝えしています。

南九州ダービー

前節は「鹿児島ユナイテッド」とのダービーマッチ。ということで、ふだんの試合とは雰囲気も少し違い、いつも以上に応援にも力が入ります。鹿児島ユナイテッドはJ2昇格圏内の2位につける強豪です。アウェーでの試合とテゲバにとって難しい試合展開が予想されましたが、見事な戦いを見せてくれました。

序盤、テゲバは押し込む展開となりましたが、ボールを失った後、カウンターを止められず、鹿児島に先制されます。主導権を握りながらも手痛い失点となり、前半はそのまま0-1で折り返しました。

後半もテゲバのペースが続きます。そして、攻め続けて後半15分でした。徳永裕大選手が広い視野を活かしてサイドチェンジ、逆サイドの大熊健太選手が上手く抜け出してJリーグ初ゴールで同点となりました。

前園真聖さん(元サッカー日本代表)
徳永選手が大きなサイドチェンジでいい形を作って、キックの質・タイミングが素晴らしかった。大熊選手もファーストタッチを相手よりも先に触ることができて、上手く入れかわって、最後逆足(右足)でしたけど、上手く決めましたね。途中交代の選手が仕事をするとチームに勢いをもらたしますね。

大熊健太選手(Jリーグ初ゴール)
ずっと決めたいと思っていたので、こういう逆転につながるようなゴールを決められてよかった。

そして、後半26分。北村知也選手から新保海鈴選手へ。「ゴールの形は練習していて自信あったので、思い切り振れました」と今シーズン初得点を記録し、ついにテゲバが逆転します。

前園真聖さん(元サッカー日本代表)
テゲバは奪ってからが縦に早かった。1本目のパスがミスになったが、すぐに味方がサポートしてが早かった。近い距離感でサポートに入れるのがテゲバの強み。新保選手は左利きですから、相手をかわさずに上手くコースを作って素晴らしいシュートでした。

新保海鈴選手(今シーズン初ゴール)
ハーフタイム0-1で負けて折り返しになったけど、チームとしてそんなに焦っていなかったので大丈夫かなと思っていた。ゴールの形は練習していて、自信あったので思い切り振れました。チーム一丸となって誰が出ても勝てるような試合をサポーターの皆さんに届けたい。

終盤は鹿児島の攻めに耐える時間が続きますが、体を張ったディフェンスでリードを守りました。ライバル対決を制し、今シーズン2度目の連勝です。

前園さんが見る攻撃面の課題

1週間前の福島戦では、今シーズン最多タイの4得点で快勝。南九州ダービーも逆転で勝利を飾り、波にのるテゲバですが、解説の前園さんにさらに良くなるためのポイントを伺いました。

前園真聖さん(元サッカー日本代表)
ボールを奪ってから動き出しの質をあげれば、もっと点が獲れた。サイドの選手がチャンスのときにしっかりランニングできるか。数的優位を意図的に作れるかが今後の課題。
試合を通じてチャンスはしっかり作れていた。セカンドボールも拾えて、相手の陣地に押し上げることも細かくやれていた。今回のダービーでできたことを、しっかり次につなげてほしいですし、サッカーはメンタルなスポーツなので、自信を持つとプレーの幅も広がる。

残りのシーズンに向けて

前園真聖さん(元サッカー日本代表)
いまは順位が真ん中あたりにいるので、目標の持ちどころは難しいといえば難しいかもしれないが、モチベーションを保ちつつ、残りの試合を戦ってほしい。それが選手個人の評価にもつながるし、チームの財産にもなって来シーズンにつながると思う。チームとしてどう戦うか1試合1試合を見せてほしい。それをサポーターも望んでいると思う。

2連勝と非常に良い形で勝ち切っているテゲバジャーロ。残り試合もいい戦いをして、しっかり勝ち切って勝ち点を積み重ねてほしいと思います。次の試合は今月22日(土)アウェーで、2位の藤枝MYFCと対戦です。

ページトップに戻る