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高校野球・宮崎決勝「富島-宮崎西」甲子園の切符はどちらに

  • 2022年07月25日

夏の高校野球宮崎県大会。25日に準決勝2試合が行われ「富島高校」と「宮崎西高校」がそれぞれ勝利し、決勝に駒を進めました。これまでの勝ち上がりと決勝の展望を解説します。

富島高校を引っ張るエース

準決勝第1試合は、第1シードの日章学園に勝った「富島高校」と春の王者・宮崎学園に勝った「小林西高校」の戦いとなりましたが、4-2で決勝進出を決めたのは「富島高校」となりました。

チームの中心は、エースの日髙投手とキャッチャーの日柳選手。日髙投手の持ち味は最速148キロのストレート。スライダーのほかに、今年から、落ちるフォークボールも習得し投球の幅を広げました。普段の練習からチームを引っ張るバッテリーは、3年ぶりとなる甲子園出場を目指します。

初戦(2回戦)の小林に12-0で6回コールド勝ち、日髙投手は5回を投げ、打者18人に対して被安打1の好投。続く3回戦は都城東を相手に6-0で完封勝利、準々決勝では第1シードの日章学園を相手に、延長11回まで一人で投げ抜き、3-1で完投勝利。今日の準決勝でも長打力のある小林西打線を相手に9回2失点の好投で完投勝利となりました。

ここまで3試合連続で1人で投げきっている日髙投手。疲労が心配されますが、濵田登監督は、「日髙はピッチャーとしていろいろなものを兼ね備えているし、この一年でチームの中で最も成長した」と信頼を寄せます。

ダークホース宮崎西・初めての甲子園なるか

対する宮崎西高校は今大会のダークホース。ベスト4で唯一のノーシード校で、夏の大会でベスト4に残ることも学校史上初めて。初の決勝進出、そして決勝で勝てばもちろん初めての夏の甲子園出場となります。

初戦は都城西に4-1で勝利、2回戦は宮崎北に8-1で7回コールド勝ち。3回戦で第2シードの日南学園に5-4で競り勝ち、ここからチームは波に乗ります。準々決勝は都城商業の本格派ピッチャーの宮山投手を打ち崩し11-1で7回コールド勝ち、今日の準決勝では都城泉ケ丘を相手に3回裏まで5点のビハインドを負いますが、集中打で息を吹き返し、その後も得点を重ね13-6で8回コールド勝ちとなりました。

県内随一の進学校はノーシードから決勝まで勝ち上がり、試合を追うごとに1戦1戦力をつけています。27日の決勝でも更なる進化を遂げられるか注目です。

決勝戦の展望は?

過去5年間の宮崎大会の決勝は
2017 聖心ウルスラ 7-2 日向学院、2018 日南学園 11-8 日章学園、2019 富島 4-0 小林西、2020 宮崎日大高 12-2 宮崎学園(独自大会)、2021 宮崎商業 4-0 延岡学園 となっています。

今年の決勝は富島高校のエース・日髙投手を、打撃好調の宮崎西が打ち崩せるかどうかに注目が集まります。球威があるストレート、スライダーそしてフォークを操る日髙投手は4試合を投げてわずかに3失点。一方、宮崎西は5試合中3試合がコールド勝ちの5試合で41得点。

富島にとっては3年ぶりの甲子園、宮崎西は初めての決勝・初めての夏の甲子園を目指します。宮崎の代表を決める決勝戦、両チームともに悔いの残らないプレーに期待したいです。

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