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しまねっとマガジン 島根特集

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茶の湯文化に新たな”味わい”

しまねっとNEWS610 4月24日放送
  • 2024年05月24日

この春からNHK松江局新キャスターを務めている
長谷川愛実(はせがわ・あみ)です。
先月まで千葉の浦安に住んでいた私ですが、この春松江に来て、お茶文化の根づき方に驚きました。
そんな松江の伝統文化「茶の湯」の新しい楽しみ方を発見しました。

4月24日=茶の湯の日
 

松江市は、茶人として知られる「不昧公(ふまいこう)」の命日に合わせて
4月24日を「茶の湯の日」と定めています。
今年も「茶の湯の日」に合わせて、子どもたちが抹茶をたてたり和菓子を作ったりする催しが、市内のショッピングセンターなどで開かれました。

松江市民の暮らしに欠かせないお茶。
今回は、そんな「茶の湯文化」の新たな魅力や次世代の声を聞いてきました!
 

茶道×〇〇?!

まず訪れたのは、松江市中心部のホテルです。
一階には去年オープンした施設があります。
部屋は全部で5室。
すべての部屋に、あるものが備え付けられているんです。
それは、、、

 

サウナです!
遠赤外線の中低温(40~65℃)で、体の芯から温めることができるといいます。
ただ、この施設の一番の特徴はほかにあります。

 

なんと、お茶をたてる茶室が、全ての部屋に併設されているんです。サウナ室の横にある躙り口(にじりぐち)という小さな入口をくぐると、中には畳敷きの茶室が広がっています。

茶道×サ道

お茶の「茶道」と、サウナの「サ道」の異色のコラボ。
店のオーナーの山田亮介(やまだ・りょうすけ)さんにお話をうかがいました。
 

長谷川キャスター0

サウナ×抹茶という異色の組み合わせですが、どんな手ごたえを感じていますか?

オーナー
山田亮介
さん

海外のお客さんからも好評です。茶室や茶道、抹茶の歴史は深いですし、日本ならではのもので、世界に打って出られるようなポテンシャルのあるコンテンツだと思います。

こんな利用者の声も!

  • ブームになっているサウナと茶道を掛け合わせたのは面白い!
  • サウナ後は水などを飲みたくなるけれど、落ち着いてくると暖かいものが飲みたくなる。
    心を落ち着かせるためには合っている飲み物だと思う。
     

サウナ茶室に茶道具やお茶を提供しているのは、市内の老舗茶舗です。

新しい取り組みについて、聞いてみました。

茶舗
中村寿男さん

お茶の線は絶対に変えずに、新しいことを色々やっていくのはすごく面白いですよね。時代に合わせたお茶の持っていき方は大事だし、こういった発想で僕たちも元気が出ます。

茶道×次世代

若い世代はお茶文化をどう感じているのでしょうか。松江南高校を訪ねました。

部員は12人。
不昧流の方を招き、毎週木曜日に週一回活動しています。

私も、部員の方や講師の方にサポートをしてもらいながら、抹茶を飲む作法を教わることに!
三口で飲み干し、残った泡をスッと吸い上げるのが基本だそうです。

 

サポートをしてもらう様子

 

緊張しながらでしたが、たてていただいたお茶は本当に美味しく感じました。

生徒たちへの想いを、不昧流不昧会の宮廻美津子(みやさこ・みつこ)先生にうかがいました。

 

宮廻美津子さん

和の文化はだんだん少なくなっていますが、お茶は「生涯できること」。
何歳になろうとおいしく飲めますので。
松江というお茶になじみ深い土地に住んでいるわけですし、これを逃すことはないと思います。どっぷり浸かってほしいですね。

取材を通して、松江ならではの文化が新しい魅力とともに広がっていってほしいと感じました。

松江南高校茶道部の皆さん
  • 長谷川愛実

    NHK松江放送局キャスター

    長谷川愛実

    この春松江にきて「お茶」と和菓子」が大好きになりました。
    これから沢山しまねの事を勉強して、島根の好きなところを沢山見つけていきたいです。

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