ページの本文へ

身近なお悩みや調べて欲しいことなど府民の皆さんの声を募集しています。
ぜひ、投稿をお寄せください!
習いごと、どこまでさせれば?
こえきくラボ#1
10月1日に開催し、生放送でお伝えした「こえきくonラウンドテーブル」。「子どものやる気、どうひきだせばいいの?」「習いごと、どこまでさせれば?」という2人の親の切なる悩み「子育てのモヤモヤ」に応えることがテーマでした。
この記事では、ゆきこさんのお悩み「習いごと、どこまでさせれば?」のテーブルでの議論について紹介します。
かおりさんの「子どものやる気、どうひきだせばいいの?」は、こちらの記事で読めます。
こえきくラボ#1
ゆきこさんのお悩みに答えたパネラーは英月さん太田肇さん大原千鶴さん千田雅彦さん畑山博さんです。(五十音順)
※パネラー一覧はこちら
進行はNHK職員が行いました。

ラウンドテーブルは、ゆきこさんのお悩みの共有から始まりました。
ゆきこさん

子どもたちがやりたい習いごとを一つずつやっている状況です。増やしたほうがいいのか、減らしたほうがいいのか悩んでいます。 今はスポーツの習いごとを中心としていて、体を動かす事が多いです。しかし周りの子どもたちは学習塾などもやっているので悩んでいます。

こえきくラボ#1
大原さん

経験上、無理やり習いごとをやらせてもよくないと思います。学習塾には本人が行きたいといったので通わせていました。人がやっているからということよりも、その子のタイプに合わせたほうがいいと思います。

こえきくラボ#1
太田さん

自分が子どもの頃は、習いごとは行ってなかった。振り返ってみて、何か損をしたかというとそうは思わない。習いごとの有無で、不十分だとか申し訳ないとかは思わなくてよいと思います。

こえきくラボ#1
畑山さん

鴨川も近くにありますし、水の事故が心配なので水泳教室には通わせていた。体操教室も習わしていた。学校の授業で跳び箱をやった時に、周りから褒められて、それが本人の自信にもつながったと思うので、その点もよかったです。

こえきくラボ#1
千田さん

普段はモノづくりを教えています。ある保育園の子どもが家から段ボールを自主的に持ってきて、みんなに配って工作を始めました。自主的に動いた子どもが、普段は内気だと保育園の先生に聞いたときは驚きました。嬉しかったです。

こえきくラボ#1
英月さん

習いごとを何にするか、どれだけ広げるかということは枝葉でしかないと思う。
そもそもお稽古事をする理由は、子どもの選択肢を増やしてあげたいという親の愛情だと思う。子どもの人生を大切にしているという根本や、足元さえ固めたら自然と次が見えてくるのではないかと思います。

畑山さん

妊娠中に親が思うことは、元気に生まれてほしい。ただそれだけ。生まれてから親の苦労が始まる。大きくなってほしい、早く歩いてほしいなど。でも最終的な親の期待は子どもの幸せ。その幸せの手段として習いごとがあると思います。手段を目的とすると詰まってしまうと思います。

英月さん

子どもと一緒に失敗するということも大切だと思います。

太田さん

対等な関係ということも大切だと思います。親として指導することも大切ですけど、時には対等になって、親としての失敗談などを話すということも大切だと思います。

千田さん

失敗をすると工夫をするという気持ちが出てくる。子どものうちに失敗をたくさんして、工夫をするという考え方を身に着けるということも大切だと思います。

英月さん

失敗は無駄なことではない。辛い、悲しいという事実は変わらないが、過去を振り返った時に、事実の意味が変わってくると思う。過去のあれがあったから、今の私があると思える。ただ、なんでもオッケーとすると良くないので難しいと思います。

大原さん

子どもをよく見て観察するということも大切だと思う。兄弟でも全然違います。

太田さん

比較するとそれぞれの良さが消えてしまうので、その子に特化する持ち味を見つけたら比較をすることが必要のない時代になっていると思います。

英月さん

人と比べないということは難しい。どうしても比べてしまいます。ただそれが当たり前になってしまうと、悲しい。私たちは比べるために生きているわけではないとも思います。誰とも比べる必要がない尊い命をいただいているという気持ちを大切にしていきたいです。

千田さん

展示会を開催したときに、会場に段ボールと接着剤を置いておくと、自然と作品が増えていくということがありました。物を作ることが減ったと言われることもありますが、まだまだみんな工夫があって面白いものを作っています。

こえきくラボ#1
ゆきこさん

色々な方から話を伺うと、視野が広がる感じがしました。すごく楽しかったです。

京都のさまざまな分野で活躍する方々が、2人のお悩みに寄り添いながら熱い議論が交わされました。「習いごと、どこまでさせれば?」という悩みに対して、参加者の皆さんから出た考えが、放送中リアルタイムに書き出されたものがこちらです。
こえきくラボ#1
※議論で出た大切なキーワードを、このようなイラストとともに、その場でまとめていくグラフィックレコーディング
生放送終了後、今後もなにかアクションにつなげられないか、お悩み人とパネラーは別室に移動し、1時間半ほど議論を続けました。
「こえきく!!」では、今後もお悩み人やパネラーの方々と一緒に、京都の子育てに関する課題のために何ができるかを考えていきます。その様子を「こえきく!!」にてお伝えしたいと思います。