ページの本文へ

身近なお悩みや調べて欲しいことなど府民の皆さんの声を募集しています。
ぜひ、投稿をお寄せください!
子どものやる気、どうひきだせばいいの?
こえきくラボ#1
10月1日にNHK京都放送局内で、「子どものやる気、どうひきだせばいいの?」「習いごと、どこまでさせれば?」という2人の親の切なる悩みに応えようと「こえきくラボonラウンドテーブル #1 子育てのモヤモヤ」と題して生放送を行いました。
地域の多彩な人々をつなぎ課題解決の一歩を考える「ラウンドテーブル」という手法で、解決策を探っていきました。

ラウンドテーブルとは
「ラウンドテーブル」とは、大学の教職員や学生などの間で20年以上前から続いてきた取り組みです。報告者と聴き手に分かれ、報告者は自分が抱えている課題や悩みを心ゆくまで話します。聴き手はさえぎらずに話を聞き、報告者に寄り添ったアドバイスをすることが求められます。NHK京都放送局では、「ラウンドテーブル」の手法を生かしながら、京都の人たちが抱える課題の解決につなげたいと考え、「こえきくonラウンドテーブル」を開催することにしました。
こえきくラボ#1
今回の「こえきくラボonラウンドテーブル #1」でのお悩みは、中2と小3の母であるかおりさんの「子どものやる気、どうひきだせばいいの?」、小3と小1の母であるゆきこさんの「習いごと、どこまでさせれば?」の2つです。
この記事では、かおりさんのお悩み「子どものやる気、どうひきだせばいいの?」のテーブルでの議論について紹介します。
ゆきこさんの「習いごと、どこまでさせれば?」は、こちらの記事で読めます。

かおりさんのお悩みに答えたパネラーは角屋篤さん福知賢治さん武田みどりさん森口佑介さん森下修次さんです。(五十音順)
※パネラー一覧はこちら
進行はNHK職員が行いました。

ラウンドテーブルは、かおりさんのお悩みの共有から始まりました。
こえきくラボ#1
かおりさん

かなりモヤモヤしています。子どもが小さい頃は立っただけですごいねとか、ちゃんと自分で起きて偉いねと、すごく褒めていました。ふと気が付いたら「あんたテストでなんていう点数取ってくるんや」とか、「あんたこんなままでええん」みたいなそんなことばっかり言っていて、すごくそれにモヤモヤしているので困っています。

こえきくラボ#1
角屋さん

自分も小学5年生と小学2年生の子どもがいます。勉強についていけているのかなど心配になります。応援してあげる言葉をかけてあげたいけど、ついついちゃんと勉強しているのか、とかそういう言葉から始めてしまいます。

こえきくラボ#1
福知さん

お話を聞いて悩まれるってすごい自分と向き合っているな、というのをすごく感じました。

こえきくラボ#1
武田みどりさん

子どもとの距離が近い、叱るというのは子どもの将来を思っての行為なので、そのこと自体が悪いことかというとそうも言いきれない。違う視点で見ると、今まで叱らなかったのに叱るのは、受験とか社会システムの影響で、子どもに言わなければいけないみたいに感じているから。ほんとは言いたくないのに。子どもの立ち位置としてみんな頑張っているなって応援したいです。

かおりさん

子どものためを思ってやっているから、ということをおっしゃっていただいたのはすごく心が救われました。本人に「お母さんはあんたに関心があるからあんたの事を見ていろいろコメントしているんやで」って伝えているけど、なかなか本人には伝わらない。愛を伝えるって難しいなって思いました。

こえきくラボ#1
森口さん

親のほうから押すのではなく、お子さんにもちょっと任してあげてもよいのかなって思います。お子さんが小さい時と比べても成長して、しっかりとした大人に近いような存在だと思います。向き合い方はすばらしいと思う一方で、もうちょっとお子さんを信頼してもいいのかというのは、任せてあげてもよいのかなと思います。

こえきくラボ#1
森下さん

小さい子は褒めるが、だんだんと愚痴をこぼしていく。これは、子どもがまともに成長してる証拠なんじゃないかなと思います。大きくなっている一人の人間として成長しているから、その点としては喜んだほうがいいな。小学校の教師をやっていた頃、小学1年生を担任したときと6年生を担任したときでは、褒め方が全然違うんですよね。だからそうして子どもたちってどんどん成長していって一人前になっていくんだなと感じました。

角屋さん

自分の子どもに、どうやったらやる気が出るのかを聞いたら、目標が大事だと言っていました。どう褒めたらよいのか、どうやったらやる気が出るのかということを子どもに聞くのが一番よかったりするのかなと思います。

森口さん

何でも褒めると何を褒めているのかわからなくなってしまう。だから褒めるって本当に難しいことなんです。何を頑張っているのかしっかりと把握することも必要だと思います。

こえきくラボ#1
かおりさん

このままでは駄目だっていう思いしかなかったんですけれども、それはあくまでも子どもを見ていたからだよ、ということを言っていただいたのはすごく自分自身が本当に安心できました。
全て子育てが正しかったとはもちろん思わないんですけれど、子どものためにこれからも本当に向き合っていきたいとすごく思いました。

京都のさまざまな分野で活躍する方々が、2人のお悩みに寄り添いながら熱い議論が交わされました。「子どものやる気、どうひきだせばいいの?」という悩みに対して、参加者の皆さんから出た考えが、放送中リアルタイムに書き出されたものがこちらです。
こえきくラボ#1
※議論で出た大切なキーワードを、このようなイラストとともに、その場でまとめていくグラフィックレコーディング
生放送終了後、今後もなにかアクションにつなげられないか、お悩み人とパネラーは別室に移動し、1時間半ほど議論を続けました。
「こえきく!!」では、今後もお悩み人やパネラーの方々と一緒に、京都の子育てに関する課題のために何ができるかを考えていきます。その様子を「こえきく!!」にてお伝えしたいと思います。