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上山定夫さん(かみやま・さだお/当時54歳)青森県階上町

仕事で岩手県大槌町に行き、津波に巻き込まれ亡くなりました。

震災から4年を迎えて

妻の優子さんより

青森県三戸郡の自宅から「行って来るよ」と元気に岩手県大槌町の建設現場に向かって行きました。
まさか、あんな事が起きるなんて夢にも思いませんでした。
当時の私は、その事実を受け止める事が出来ず、途方に暮れていました。

やがて、月日が経つにつれて、テレビ報道などで被災地の復興や前向きに頑張っている方々の姿を見て、強く心が痛み、同時に私達も前に進まなければいけないと思いました。

当時、中学2年だった一人息子も、今は高校3年で今春、卒業します。
息子は今、自分の将来に向けて頑張っています。
私も息子の成長を励みに、頑張れました。

今年4度目のお正月は、息子と2人でお父さんの思い出の話をたくさん話すことができました。
お父さんの「死」を無駄にしたくないので、私たちは、これからも頑張っていきます。

お父さん、私達を天国から見ていてね

歳月が経つにつれて、現実の厳しさを知りました。でも、私達は頑張れます。
私達の心の中には、いつも笑顔の優しいお父さんが「頑張れ!」と言ってくれています。

妻の優子さんからのメッセージ

もう、2年経ちますがまだ信じられません。
今でも「ただいまー」「お~翼、背伸びたなあ」と、まんべんない笑顔で帰ってきてくれる様な気がします。
一人息子の翼をとても可愛がり大切に育ててくれました。
翼が成人したら、一緒にビールを飲めるって楽しみにしてたよね・・・。
翼は今年の春から高校二年生になってもうお父さんより背は伸びましたよ。
きっと驚くでしょうね・・・。
お父さんのいない食卓はとても静かで寂しすぎます。
ビールが好きで、いつも翼の横でニコニコと将来の事を語り合ったり、背比べをしたり・・・。笑い声の絶えない食卓でした。
もう、あなたの笑顔は見れないのですか・・・。
夢でも幻でもいいからもう一度だけあなたの笑顔に逢いたいです。
さよならは言いません。
私達の心の中にはいつでもお父さんの笑顔が一緒です。
これからもずーっと一緒です。

上山定夫さんへのメッセージ・写真を募集しています。

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