あの日、そして明日へ

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石井金之助さん(いしい・きんのすけ/当時77歳)岩手県大槌町

自宅に一緒にいた娘に「先に行って」と先に避難させ、その後、津波に流されて亡くなりました。

震災から5年を迎えて

娘の久子さんより

あの日から5年が経つなんて、いまだに時間が止まっている感じがしています。

長かったような短かったような、毎日が心との戦いでした。
今ようやく家を再建して、前の場所へ帰れたことの喜びは忘れません。

何もいらない、ただ帰りたい、帰れるかの不安との5年間でした。
色々な人達に出会い、知り合いになり、つらかった事がたくさんあった中で、この人達に出会えたことが私の財産です。

震災から4年を迎えて

娘の久子さんより

震災から4年が経とうとしているなかで、変わったことといえば、前の家の場所へ帰れるめどがつきそうだということです。

あの日から、何も気持ちの変化はないけど、家に帰れる嬉しさが強い気持ちですが、本来ならば家族みんなで帰る場所なのに、父がいない寂しさ、悲しさで少し辛い気持ちです。

前を見て進もう、頭ではわかっているが、ふとした時にあの日の光景が蘇る時があり、落ち込む日もあります。
でもきっといい事があると信じて、がんばって前を向いて行くつもりです。

震災から3年を迎えて

娘の久子さん(49)より

あの日から3年が経とうとしているなんて、時間が止まっているようで、未だに気持ちの整理がつかず、先が見えません。

これからのこと、家の再建など、けっこう仮設を出て復興住宅に引越しをしている中、私たちはどうなのか、毎日が不安です。
今はあの場所へ帰れることだけを願っています。

娘の久子さんからのメッセージ

親がいるのが当たり前で、ずっと一緒に居ると思ってました。
あの日も一緒に居たのに、なんで車に乗らなかったのか、無理にでも乗せたらと毎日悔んでいました。
父は、病気の母のために、自分でできることはやり、母の面倒も見ていました。
今、自分が父の代わりに母の面倒を見てとても大変です。
でも、父の分も一生懸命がんばりたいと思います。
いつか前の場所へ戻り、小さな畑でもやりたいねと家族で話をしたりして、父のことを思い出しています。
カラオケや畑仕事が大好きだった父にありがとうと言いたいです。

石井金之助さんへのメッセージ・写真を募集しています。

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