「匠」
Takumi

第14回 いす職人

ことしは、神戸の居留地が日本に返還されて120年になります。外国人が居留地に住むようになってから、西洋家具が日本にも広まり使われるようになったと言われています。


今回の匠は、そんな西洋家具のいすを長年、神戸で作り続けている職人、高橋勝實さん(75)です。いす作り一筋60年。100を越える道具を使って、0.01ミリの調整を行いながらいすを作るベテラン職人です。

明治の神戸居留地では、西洋から持ち込まれた家具を船大工たちが修復や製造を行っていました。その和船を作る技術は、神戸の家具職人に伝えられており、高橋さんは昔ながらの作り方で、オーダーメイドのいすをくみ上げていきます。


高橋さんは、「愛情込めて一生懸命作っているから、大事に使ってもらいたい。職人は絶えず完全を求めるもので、まだまだ一人前を目指します」と話しています。

真ん中:高橋勝實さん、左から3人目:永田泰資さん、右から3人目:高橋啓明さん、左から2人目:山本知歩〈ディレクター〉、右から2人目:浅野梨紗〈音声〉左:平井克昌〈筆者・撮影〉、右:前田拓哉〈照明〉