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2020年度 第6回
視聴者のみなさまと語る会 開催報告書
(2020年12月12日(土))

 

<会 合 の 概 要>

 「経営委員会による受信者意見聴取」の2020年度第6回は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、パソコン等を使ってご自宅等からオンラインで参加いただく形で開催した。
 福井県にお住まいの方を対象に、「今のNHKに不足しているもの・望むこと」をテーマに、公募による32組37人の視聴者から意見を聴取した。

 

<会 合 の 名 称>

視聴者のみなさまと語る会in福井

 

<会 合 日 時>

2020年12月12日(土)午後1時30分〜3時00分

 

<出  席  者>

〔参 加 者〕

視聴者の皆さま32組37人

〔経営委員会〕

礒山 誠二  委員

 

堰八 義博  委員

〔執 行 部〕

若泉 久朗  理事

 

松崎 和義  理事

 

橋本 典明  福井放送局長

〔 司 会 〕

中谷 文彦  アナウンサー

 

<開 催 項 目>

 以下のとおり進行した。

 

1 開会あいさつ

2 経営委員による説明

  協会の基本方針、その他協会の運営に関する重要な事項について

3 意見の聴取

 「今のNHKに不足しているもの・望むこと」について

4 閉会あいさつ

 「視聴者のみなさまと語る会」終了後、「大河ドラマ『麒麟がくる』制作の舞台裏」と題して、藤並 英樹プロデューサーによる講演会を開催した。

 

<概要・反響・評価>

  • 公募の結果、ホームページを通じて40組46人から参加の申し込みがあり、全員に参加案内を送信した。

  • 当日は32組37人が参加し、「今のNHKに不足しているもの・望むこと」をテーマに「受信料制度」、「放送・インターネット活用」、「地域サービスのあり方」など、NHK全般について意見や提言を募った。

  • 参加者からは、「受信料制度」、「報道」、「地域放送局に求めること」などについて、多岐にわたる意見や提言が寄せられた。

  • 視聴者のみなさまと語る会の終了後に行ったアンケートには、21人から回答があった。主なアンケートの結果は次のとおり。

    <参加者の満足度>
     「大変満足」2人、「満足」12人、「普通」7人、「不満」0人、「大変不満」0人

    <経営委員会の仕事について>
     「今回のイベントに参加して、経営委員会の活動について理解が深まりましたか」との質問に対し、「理解が深まった」との回答が11人からあった。


◆協会の基本方針・重要事項の説明

(礒山委員)

 NHKの経営委員会がどのような存在なのかについてご説明します。NHKの経営委員は、さまざまな分野や地域から選ばれた12人で構成され、国会の同意を得て、内閣総理大臣から任命されています。経営委員会では、中期経営計画や予算・事業計画など、経営の重要な事項について議決するほか、執行部が決められた方針に沿ってNHKの運営ができているかどうかをチェックしています。また、経営委員の中から、監査委員が任命され、役員の職務の執行状況を確認しています。私たち委員は、NHKの経営にあたって、視聴者のご意見をふまえ、適切な判断や検討を行うことが求められています。そこで今回のような「視聴者のみなさまと語る会」を毎年開催しています。
 日本が健全な民主主義国家として発展していくためには、国民の皆さまが、国の政策に関する論点や意見、直面している課題などについて、正確な情報を入手できることが重要です。放送は公共の電波を通じて国民の皆さまに広く情報を伝える手段であり、国民の知る権利に応え、判断のよりどころとなる適切な情報を伝えることが期待されていて、その担い手として、民間放送とともに、私たちNHKも活動しています。
 NHKは、公共の福祉のために、全国にあまねく放送を普及させ、豊かで役立つ番組を制作し、放送サービスを行うことが、放送法に示されており、“いつでも、どこでも、誰にでも、確かな情報や豊かな文化を分け隔てなく伝える”ことを基本的な役割としています。あわせて、その役割を何人からも干渉を受けることなく、自主的に達成できるよう、NHKは皆さまからいただく受信料で運営されています。
 NHKが、特定の勢力、団体の意向に左右されない公正で質の高い番組や、視聴率競争にとらわれずに社会的に不可欠な教育・福祉番組をお届けできるのも、テレビをお備えのすべての方に公平に負担していただく受信料によって、財政面での自主性が保障されているからです。
 視聴者の皆さまが、ニュースや報道番組を通じて正確で幅広い情報に接すること、教養番組や教育番組によって知的好奇心を満たすこと、娯楽番組を通じて多様な価値観に触れ、生活に活力を得ることは、健全な社会の発展に必要不可欠だと、NHKは考えています。これからも、そうした「ためになる」「役に立つ」“NHKだからできる”放送に力を注ぎ、さまざまなジャンルの多様で質の高い番組や情報をお届けすることで、皆さまからの信頼にお応えしていきたいと考えています。
 また、これからはインターネットも活用して、多様な伝達手段で、皆さまに公共性の高いコンテンツや情報を「いつでも、どこでも」受け取っていただける環境を整えたり、視聴の機会を増やしたりすることも大切なことと考えています。特に、災害など緊急事態が発生した時に、命を守るために必要な情報を一人ひとりに確実にお届けし、より多くの人々の「安全・安心」に貢献していくために、インターネットでも日常的に確かな情報を提供していきたいと考えています。
 そのために、ことし4月1日から「NHKプラス」のサービスを開始しました。地上放送のテレビ番組を、インターネットを用いて同時に配信する「常時同時配信」と、それらの番組を1週間程度いつでも見ることができる「見逃し番組配信」のサービスがあり、NHKと受信契約をしていただいている方であれば、無料で、「いつでも、どこでも、何度でも」ご覧いただくことができます。今後は、皆さまの声も伺いながら、「NHKプラス」を多くの人に利用していただけるよう努めて参ります。
 最後に「中期経営計画」についてご説明します。「中期経営計画」とは、視聴者の皆さまに対するNHKの「約束」として、次の3か年の具体的な経営目標や重点方針を掲げるものです。経営委員会と執行部は、来年2021年度から3か年の計画について、現在、議論を進めています。そのキーコンセプトは、「新しいNHKらしさの追求」です。すべての人に「安全・安心」と「正確、良質で多様なコンテンツ」を届け、信頼される「情報の社会的基盤」としての役割を果たし続けるために、5つの柱を設定し、重点的に取り組んでいく予定です。その議論は現在も続いており、皆さまのご期待に応えられるような計画にしたいと考えています。
 本日、皆さまからいただく貴重なご意見は、今後の経営委員会の活動の参考にさせていただきたいと思います。

 

 

≪視聴者の皆さまからのご意見とNHK側からの回答≫

 

(司会)
 「いまのNHKに足りないもの、望むこと」をテーマに、受信料制度や放送・インターネット活用、地域放送局に求めることなどについてご意見を伺っていきたいと思います。

 

 

【参加者】
 意見を聞く側としてNHKの登壇者が5人いますが、全員男性です。これは、いまの時代からずれているのではないでしょうか。5人いたら少なくとも2人ぐらいは女性の立場で意見をくみ上げてくれる人がいるべきだと思います。このような会を企画すること自体のセンスのなさを感じました。

(司会)
 今後の改善につなげていきたいと思います。

【参加者】
 平日の午後11時30分から10分間放送される「時論公論」はいつも録画して見ています。福井県防災士会は、学校防災アドバイザーとしてボランティアで学校に派遣されています。解説委員が“避難スイッチ”という防災の話をした「時論公論」の録画は、先生が学校で流す場合はよいけれど、私たちが流すと著作権法違反になると思います。新聞記事の場合は、著作物使用申請書を出して許可が出たものをコピーして使っていますが、NHKに望むこととして、学校や地域の防災活動であれば、著作権の壁を乗り越えて使えるようにしてほしいと思います。

(松崎理事)
 著作権法第35条では、授業担当者や授業を受ける者が複製することなど、いくつかの決まりがありますが、学校その他教育機関で授業の教材として複製することが認められています。具体的な事例ごとにご相談をいただき、判断させていただく形になると考えています。

【参加者】
 「NHKオンライン」には、放送番組と著作権について、番組の画面や音声をパソコンに取り込んでインターネットに流すことはだめだと書いてあります。インターネットには流さず、学校の防災教室で使うために、「このようなものを使いたい」とNHK福井放送局に申請して福井市内の小学校で流す方法は取れないでしょうか。

(松崎理事)
 学校の授業の教材として複製することは認められています。授業の担当者や授業を受けられる方であればよいということが法律に定められていますので、その範ちゅうであればよろしいということしか、いまはお答えできません。もう少し詳しいことであれば、別途ご相談をいただき、お答えをさせていただければと思います。

【参加者】
 私は20代で、正直あまりNHKを見ませんが、ニュースや地震・災害の速報などは必ずNHKを見るようにしています。民放でも同じような内容が流れますが、NHKのほうが内容が詳細で信ぴょう性があるという印象だからです。
 それ以外の番組で、若い世代に見てもらえるような取り組みはありますか。私の印象では、大河ドラマや連続テレビ小説は、旬な俳優を起用するなど、若い人が見ても面白く見られるようにしているという印象がありますが、それ以外で何かありますか。

(若泉理事)
 若い方々に見ていただかないと、公共放送・公共メディアとしてNHKのこれからがありませんので、私たちも一番力を入れているところです。例えば「SONGS」という番組で福山雅治さんのスペシャル番組を放送したり、「紅白歌合戦」にふだんはなかなか出られないけれども若い方に人気のある方々に出演していただいたりと、いろいろな形で皆さまのご要望に応えたいと思っています。ぜひ番組をご覧いただいてご意見を聞かせていただきたいと思っています。

【参加者】
 NHKの役割として、先ほど「判断のよりどころとなる情報を広く伝える」と聞きましたが、福井放送局として、ことしのテーマや指針のようなものを年度当初につくっているのかを聞きたいと思います。朝の8時前に放送されている北陸3県のリレーニュースでは、福井県の天気カメラのポイントが少ない感じを受けています。

(橋本福井放送局長)
 福井放送局として、年度当初にいくつかの編集方針を掲げています。具体的には、例えば原子力発電所に対して防災も含めてどう向き合っていくのか。また、多発している自然災害に対する「安全・安心」を日頃からどう考えていくのか。さらに福井県は、ことしも「全国都道府県幸福度ランキング総合1位」と言われていますが、その陰にある地域の課題や問題にどう向き合っていくかなどを掲げています。天気カメラの話がありましたが、他の府県と異なる事情があります。福島第一原子力発電所の事故などの経緯も踏まえて、原子力発電所をある程度ウォッチするため、どうしても原子力発電所周辺への配備が求められるところがあり、通常設置している港などに置きにくいという事情です。現在は福井市内や三国、敦賀などに設置していますが、皆さまにもっと幅広く見ていただきたいということから、ことし10月から奥越の大野市にも新しくカメラを設置しました。できるだけご要望に応えていきたいと思っており、ご意見も踏まえながら、これから拡張していきます。またご意見を寄せていただければと思います。

(礒山委員)
 きょうの登壇者に「女性がいない」というご指摘が最初にありましたが、経営委員会は12人中5人が女性です。「視聴者のみなさまと語る会」の開催にあたっては、偏りがないように注意していきます。また経営委員会では、かねてより地域を重視する姿勢が重要であるということを執行部に申し入れています。現在の経営計画でも、「多様な地域社会への貢献」を掲げています。今後も各局の活動方針にそのようなことも取り入れてもらいながら、NHKらしい情報が発信できるように注視していきたいと思います。

(司会)
 ここで福井放送局長から地域放送についてご紹介します。

(橋本福井放送局長)
 今年度のテーマとして防災や幸福度などがありますが、福井県内では柱として3本の番組を放送してきました。一つが「ニュースザウルスふくい」という平日午後6時10分から50分間放送している番組です。二つ目が金曜日の夜7時30分から放送している「ザウルス!今夜も掘らナイト」です。きのうも福井で開催された「のど自慢」の舞台裏について放送しました。三つ目が月に1回放送している「情報たら福」というラジオ番組です。このほか地域での「安全・安心」があり、ことしはステイホームの間、民放の福井放送や福井テレビと一緒に“Team One ふくい”という共同プロジェクトを実施しました。新しく始めたのが、日曜日の午後に放送している「掘ろっさ 福井」です。地域を取り上げた全国放送番組を見ていただく取り組みを始めました。次は1月に放送しますが、福井のことをもう1回楽しんでもらおうという取り組みです。そのほか新年度に向けて、チアリーディングチーム「JETS」と一緒に、多メディアでいろいろな地域応援をしていきます。また、外国人の皆さまにも安心して暮らしてもらえる社会をつくっていくことも公共放送として取り組んでいきたいと思っています。これからいろいろなことをやっていこうと思っていますので、応援していただければと思います。

【参加者】
 地域における防災に関して、福井放送局独自のスタイルとして、最低でも半年か2か月に1回、土曜日の6時前の10分ぐらいを利用して、「避難訓練はいかにあるべきか」や「非常食はこのようなものが必要だ」といったことを伝える時間を設けてもらえると、市民・県民の意識が変わってくるのではないかと思います。いまはどうしても「のど元過ぎれば熱さを忘れる」ということになりがちですが、常日頃から意識していくためにも、地域とNHKが一緒になって取り組んでいきたいと思いますが、いかがでしょうか。

(橋本福井放送局長)
 「防災ラジオ」のような取り組みを定期的に行っていますが、なかなか皆さまに十分放送をお知らせできていないところがあります。いただいたご意見は大変貴重だと思いますし、できる限りのことはやっていきたいと常日頃から思っています。防災士会とはいろいろな形で連携していこうとしているところですので、また自由かったつな意見交換ができればと思っています。参考にさせていただきます。

【参加者】
 地域発の毎日のニュースについて意見を述べます。長期的な流れから言うと、かつては福井放送局が放送するニュースがラジオでもテレビでも結構あったと思いますが、いまは名古屋拠点放送局からのニュースがかなり多くなっているほか、福井放送局が放送しているローカルの午後6時台のニュースでも、いわゆる隣県ニュースをやっている傾向があるかと思います。隣県ニュースに興味・関心を持たれる人も確かにいると思いますが、個人的には自分たちが住んでいる地域の街ネタや日々発生するニュースなど、より身近なニュースをNHKで見る機会が最近少なくなっていると思います。職員の省力化や働き方改革などいろいろあると思いますが、今後どのような方向性で考えているのかもあわせて聞きたいと思います。

【参加者】
 私は防災の勉強をしています。NHK福井放送局でテレビやラジオ、インターネット以外に、地域で実際に防災関係の研修などを開催しているのかどうかを聞きたいと思います。開催していない、または少ないのであれば、いまコロナ禍で中学生や高校生、大学生などが防災訓練に参加する率がとても少ない状況にあるので、学生の方に参加してもらえるような研修などを開催してもらいたいと思います。NHKは、災害後のアンケート調査などを具体的に行っているので、映像などを交えた五感に訴える研修を開催してもらえると、地域の防災力や意識の向上につながるのではないかと思います。

【参加者】
 私は、東京からの単身赴任で福井県に来て1年弱になります。NHKは、衛星放送も含めて非常によく見ています。ニュースやドキュメンタリー、地元のニュースなども質が高く、NHKのファンです。先日、福井県で働いている岐阜県出身の方が、「NHK福井放送局の番組を見ていると、北陸や福井県の情報ばかりで、例えば中部圏のニュースが少なく、視野が狭くなるのではないか」と話していて、なるほどと思いました。福井県は関西圏とも人の行き来や文化の交流がありますので、もう少し関西圏のニュースがあってもよいのではないかと思います。先ほど地元のニュースをもっと放送してほしいという意見の方がいましたが、別の観点から意見を言いました。

【参加者】
 福井のことに詳しい方が福井放送局の職員にどれぐらいいるのかと思います。全国の地域放送局も同じだと思いますが、NHKは異動で人がどんどん代わっていく中で、どれぐらい地元のことを把握しているのかというのが疑問点の一つです。「NHKだから」という信頼はありますが、例えば福井県であれば、民放の福井放送や福井テレビのほうが、同じ夕方の放送番組でも、長い間同じ人が担当しています。NHKは地元採用のキャスターはいますが、アナウンサーもトップの方も異動でどんどん代わっていて、地元のことをどれだけわかっているのかを疑問に思う時があります。

(橋本福井放送局長)
 ニュースの題材・編集に関してご意見がありました。基本的にニュースの時間自体は変わっていませんが、どのような形でそれぞれのニュースを取り上げていくか、テーマを考えていくかについては、日々、いろいろな形でそれぞれの現場が頭を痛めながら検討しています。どれだけ地域にしっかりと根っこが生えているかにも関係してくると思いますが、関西圏のニュースが少ないというご意見や、地元のニュースが少なくもっと見たいというご意見もありました。どうすればいまの時点で一番ふさわしいかをその場その場で考えています。金沢放送局、富山放送局と3局で、これからどのような形で問題を共有していくかを含めて議論しているところです。例えば熊の問題や新幹線の問題は、福井だけで考えるべきことではないですし、原子力発電所については京都や滋賀とともに考えなければならない問題です。一つの答えだけではなく、テーマごとに一番ふさわしいやり方を探ることを続けてきましたが、その時々のテーマに沿って考えていくというのが大きな方針です。異動については、ご指摘のとおり、民放に比べると、全員が長くいるわけではありませんし、私自身も転勤族です。一方で、地域で長く働く職員も重要なのではないかということで、そうした職員の働き方も検討し始めたところです。これから変わっていかなければならないとも考えていますので、またご意見をいただければと思います。防災についてのご意見がありました。研修・訓練を私たち自身が行うことは荷が重いのですが、逆に伝える役割は重要なことだと思います。学生たちが参加しやすいような環境を呼びかけていく、皆さまの実績を伝えていくことは、責務として果たしていきたいと思います。防災や「安全・安心」は一番の使命なので、情報があればぜひ教えていただきたいと思います。

【参加者】
 「ブラタモリ」はとても大好きな番組です。ぶらぶら歩いて地域のよいところをクローズアップしてくれることはとてもありがたいことだと思っています。福井県にも何年後かに新幹線が延伸してきますが、食のおいしさで人を呼び込むことが大きいと思っています。コロナ禍で殺伐とした番組が多く、ニュースも寂しい状態だと思っていますので、地域の伝統野菜など、心がほっこりするような、見終わってよかったと思える番組づくりをしてもらえるとありがたいと思っています。また、災害のときは、食の問題も大事にしてもらいたいと思います。
 また、Eテレを売却するかのようなうわさを聞きました。制作費がたくさんかかり大変でしょうが、Eテレはこのまま残してもらえるとありがたいと思っています。

(司会)
 次に受信料についてお伺いします。

【参加者】
 私は、以前、NHK福井放送局で受信料の収納業務をしていました。私から見ると受信料は非常にリーズナブルだと、いまでも思っています。民放には支払っていないのにという人がたくさんいましたが、実際は、広告料として間接的に受信料の何倍も支払っています。そのあたりのことをNHKは、もっとはっきり言えばよいと思います。また福井県は約90%の支払率ですが、東京などはオートロックマンションが多く、かなり低い状況です。田舎は集めやすいけれども都会では全然集めていないので支払いたくない、契約したくないという人もたくさんいました。いま受信料収入は約7,000億円ありますが、全国で約20%がまだ支払っていないと言われる中、公共料金のように集めれば、世帯あたりの負担額は下がると思います。7,000億円あればNHKの放送は十分にやっていけると思いますし、収納業務に関する経費がかからなくなるので、番組制作や報道の充実に費用がかけられると思います。受信料を支払っている人からすると、5人のうち1人が支払っていない状態をいつまでNHKは続けるのかと思っている人が多いと思いますし、実際に業務で回っていた際は、そのような意見が多くありました。私は、電気料金とあわせて受信料を引き落とすのがよいと考えていて、NHKは、そのようなところをコアにして国会などに働きかければ、法案が通りやすくなると思います。

(堰八委員)
 NHKの収納業務を担っていただいたご経験があるということで、非常に迫力のあるご意見で参考になりました。受信料については、おととし消費税率が2%引き上げられた際に据え置き、ことし10月から2.5%の値下げなどをして、あわせて400億円を超える還元を実施しました。しかしながら視聴者の皆さまにはさまざまなご意見があり、受信料のさらなる引き下げを望む声が多いことも承知しています。次期中期経営計画をいま審議しているところですが、この中でも今後、受信料をさらに引き下げていくためにはどのようなことが必要か、検討を進めています。一番の根本は、NHKとしてコスト・経費を引き下げていく努力が大事だということで、夏に意見募集を行った次期中期経営計画(案)では、約600億円の経費削減が盛り込まれています。一番大事なことは、80%強の方に受信料を支払っていただいている一方で、残り20%の方は残念ながらお支払いいただいていません。公平負担を徹底して不公平感を解消することは、NHKとして重要な責務で、引き続き努力していかなければならないと思います。執行部では、受信料制度を理解してもらうために、訪問や文書による活動を強化するなど、さまざまな施策を実施しているところです。公平負担の徹底に向けて、取次業務を人海戦術で行っており、営業経費が受信料収入の約10%である約700億円かかっています。このような取り組みで80数%まで支払率を上げていますが、残りの20%の方はさらに契約をしていただくことが困難を伴う層でもありますので、できる限り経費をかけないでパフォーマンスを上げるためにはどういった方法がよいか、訪問だけに頼らない契約収納業務を強化していくためにどのような方法があるかについて、経営委員会で議論しているところです。

【参加者】
 私は「ブラタモリ」の大ファンです。そのほかに見ている番組などを挙げると、「NHKスペシャル」、「ハートネットTV」、「明日へ つなげよう」、「SONGS」、「時論公論」、LINE、Facebook、Twitter、NHKスクープボックス、NHK解説委員室など、年間どれだけ見ているかわかりません。それも、いつでも・どこでも・何回でもということで、見ている回数で割ると、こんなに安いものはないと思います。

(司会)
 全般について幅広くご意見を伺います。

【参加者】
 私は医師で、新型コロナウイルス対策にかかわる仕事をしています。NHKは民放と比べて新型コロナウイルスの報道の偏りが少ないとは思っていますが、報道では、どうしても警鐘を鳴らさなければならない部分がある一方、福井のような地方では過剰な自粛が問題になっていると現場で感じています。札幌のすすきのや東京の繁華街、あるいはクラスターが起こっている病院のような感覚で、どんどん報道されると、福井でも同じようなことが起きているのではないかという感じになります。いま第3波の上昇期にあって、どうしても警鐘がメインになるのはわかりますが、自粛過剰によるマイナス面に関してもしっかり報道してもらわないとバランスが悪いのではないかと思っています。

【参加者】
 私も医療関係者で看護師をしています。いま看護師が重症者や軽症者の患者を見させていただいている中、「頑張ってください」というような応援のメッセージもいただいて、とてもありがたいこともあるのですが、特別視というか少し敬遠されているところも実際にある状況です。東京や大阪などでは患者が大勢いて、看護師が本当に疲弊してしまっています。自宅にも帰れず、周囲に警戒される。さらに本来の看護だけでなく、業者が入れないので清掃などもすべて看護師が行っている状況です。中に入ったら出られない、トイレも8時間以上行けない、食事も食べられないという状況が都会の日常茶飯事になっていますが、あまり報道されず、改善もされていません。福井県自体は、いま患者の数が大変少ない状況にありますが、とても警戒心が高い地域だと思うので、もし患者が増えたときにどうなるのか、不安や恐怖がある状況で、とても心を痛めています。

(若泉理事)
 貴重なご意見をありがとうございます。まず、NHKが公共放送として、どのような姿勢で新型コロナウイルスの報道をしているかについてです。第一は、正しい情報を発信して感染の拡大防止に努めることです。それと同時に、社会・経済活動の回復にあわせて地域の実情に応じて放送サービスをお届けすることです。これは両方なくてはならないと思っています。ただ一番大切なのは、いま一番困っている方に情報をお届けして寄り添うことが、公共放送の一番の使命だと思っています。また、ひっ迫している地域の報道ばかりでは偏るのではないかという、バランスに関するご意見はまさにそのとおりで、いまお昼に全国の地域の情報・ローカルニュースを、「列島ニュース」という番組でお届けしています。各地の情報をそれぞれリアルに見ていただく試みです。医療体制のひっ迫については、ニュースのほかに「NHKスペシャル」や「クローズアップ現代+」、「あさイチ」、「ハートネットTV」など、いろいろな番組でお届けするように努力しています。「みんなでどう乗り越えていくか」ということで、少しでも私どもがその支えとなるようにこれからも努めていきたいと思います。

【参加者】
 私は、あまりテレビを見なくなりました。オンタイムで何かを知りたいときは、インターネットに情報を取りにいってしまいます。NHKは、情報ソースとして一番信頼していますが、海外のニュースをもう少し総合テレビで見られないかと常々思っています。いまはBS1でしか見られません。今回のようなコロナ禍で、海外ではどう対応しているのかを知りたいと思ったら、結局はインターネットで検索して、BBCやABCなどに自分で情報を取りに行くしかありません。もちろん日曜日の午後6時台などに、世界のニュースをわかりやすく報道していて、それはそれで役に立ちますが、あくまでも情報を切り取って編集して伝えているわけで、BS1のようにニュースを流していく番組が、総合テレビで30分間か1時間、見られないのかというのが質問です。もう一つは、公共的価値をもとに日本と国際社会の相互理解を促進することについて、コロナもそうですが、例えば5GやIoTなどが海外でどのように開発され、普及しているのかなどの状況を知ることも大事なのではないかと思います。そのような意味でも海外のニュースを総合テレビで見られたらよいと思います。

【参加者】
 NHKに足りないもの、望むものに関して意見を述べます。先日、夜間に「未来少年コナン」が放送されていましたが、私が子どものころに見たかった番組が、「未来少年コナン」や「三国志演義」の人形劇などでした。このような番組は、いまの子どもたちもたぶん興味を持って見ると思いますので、昔の良質なNHK番組の再放送をもっとしてほしいと思います。深夜帯でもいまは録画で見ることができるので、そのような機会を増やしてほしいというのが一つです。二つ目は、東京や大阪制作の番組が多くなりがちだと思いますが、福井県の地域発ドラマとして「シューカツ屋」が放送されたように、各地方制作の番組や地域発ドラマをもっと増やしてほしいと思います。また、子どもがもっと参加できるような番組づくりもお願いしたいです。

(若泉理事)
 海外の番組を総合テレビでもっと見られないかというご要望は、たくさんいただいています。まだ具体的にはなっていませんが、一つの検討課題として考えていますので、もう少しお待ちください。非常にたくさんのお声をいただいています。昔の番組やアーカイブスの活用に関しては、コロナで新しい番組がつくれなかった中で、いろいろと評価していただきました。NHKはアーカイブスの宝庫ですので、いままでの番組をもっと活用していきたいと思います。また子ども番組は私たちの一番大切なところですので、今後とも力を入れていきたいと思います。

【参加者】
 国際ニュースは、割り切って衛星放送で見るようにしています。あとは必要に応じてインターネットに自分で情報を取りにいくという対応をされている方は多いと思いますが、総合テレビでもう少し海外のニュースを取り上げてほしいと思います。また「切り取って報じられている」というご指摘がありましたが、海外ニュース以前に、国内のニュースもかなり切り取っているという印象をふだんから持っています。時間帯によっても差がありますが、私が典型的だと感じるのは総合テレビの夜9時のニュースです。編集方針としてずっとやってこられていることなので、それ自体は一つのご見識だとは思いますが、一つのニュースを延々と、相当の日数にわたって続けることもあります。もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大など日本全体や世界全体にとって最も大事なことであればよくわかるのですが、比較的そうではないことも、やや物語化して報じられています。私は外国に長くいたので、日本に戻ってくると、そのような傾向を非常に感じます。民放のニュースは一般的にそうですが、NHKの夜9時のニュースも引きずられて、そうなっている面が強いのではないかと思います。そのため、私は国内のニュースも衛星放送で見るようにしています。衛星放送では、たくさんの項目を淡々と足早に報じているからです。これはすみ分けだと思いますが、総合テレビのニュースは、そうした傾向がかなり強くなっていると感じています。

【参加者】
 受信料とインターネットの関係については、受信料はいわばサブスクリプションと思えばよく、いま不足しているのは、過去のコンテンツがどこまで自由に課金なしで見られるかという部分だと思います。いま「NHKオンデマンド」と「NHKプラス」がありますが、なぜ「NHKオンデマンド」に支払わなければならないのかという気がしてしまいます。コンテンツが豊富にあるわけですから、うまくサブスクリプションとして使えば、受信料はものすごく安いと感じられると思います。ローカルコンテンツも蓄積できるようにしてもらえると、全国に発信したりすることも可能になるのではないかと思います。

【参加者】
 私は子ども向けの教育番組が大好きで、中でも「大科学実験」が好きです。科学は予測する部分が大きく、予測している間がとても楽しいです。また「忍たま乱太郎」は、ほのぼのとした昔々の生活を垣間見ることができるので、とても楽しいと思っています。私は8人家族で子どもと同居していますが、例えば大河ドラマのような大人向けの番組でも、子どもたちは「あれはどういうことだ」とか「なぜ、あんなのを着ているのか」などと言ったりしています。また「子どもは国の宝や」というセリフがあり、子どもたちはとても印象に残ったようで、子ども向けの番組ではなくても、子どもなりに心に入るのだなと思いました。
 災害時の食をいつも気にしており、大切なことや守らなければならないことなどを何かの番組で大きく取り上げていただけるとよいと思います。コロナ禍の中でテレビは大きい位置を占めていると思います。外に出られない、楽しみが少ない、人と会えないといった中で、楽しませてくれたり勉強させてくれたりと、補うところが大きいと思います。福井の場合、午後6時から7時までローカル番組がありますが、昔の面白かった企画なども入れてもらいたいと思います。また、午後1時過ぎからの他県のニュースはとても勉強になります。

【参加者】
 私はケーブルテレビに入っているので、強制的に衛星放送も契約しています。衛星放送の中にBSプレミアムがありますが、ほとんど見ることがありません。なぜBSプレミアムという放送があるのかよくわからないので、存在理由をぜひ教えていただきたいと思います。仮に視聴率があまり高くないのであれば、NHKから切り離して、衛星放送の受信料を少しでも下げてもらいたいと思います。

(若泉理事)
 BSプレミアムは、地上波の総合テレビとは違って、個性や見応えを追求した多彩な知的エンターテインメント番組を提供するというのが大きな目標です。具体的には宇宙や大自然、あるいは芸術、教養、趣味など、さまざまなジャンルでスケール感や臨場感、一流とか最前線とか本物とか、地上波ではどうしても長い時間できないものを、まとめてがっちりお見せすることなどを目指しているチャンネルです。

(司会)
 経営委員から全体を通してひと言申し上げます。

(礒山委員)
 貴重なご意見をありがとうございました。最後に衛星放送の波の話が出ましたが、次の中期経営計画の審議の中で、ご指摘のあったようなことも含めて、いろいろな方向性で検討しています。また、海外の放送を総合テレビで見られないかと私自身も思っていて、そうしたこともいろいろ検討していきます。皆さまからいただいた貴重なご意見を、今後の中期経営計画や経営委員会の活動の参考にさせていただきます。本日は本当にありがとうございました。

(堰八委員)
 きょうは皆さま、本当にありがとうございました。私は経営委員を仰せつかってから4年半になり、これまでも全国いろいろなところで「視聴者のみなさまと語る会」に出席させていただきましたが、私がいままで経験した中でも大変中身が濃く、NHKの番組づくりや経営の参考になる、非常によいご意見をたくさんいただいたと思います。本当に素晴らしいご意見を皆さまにおっしゃっていただき、心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

(橋本福井放送局長)
きょうはとても多彩なご意見をありがとうございました。ニュースや防災の話など、地域の皆さまに向かって、これからも一生懸命に内容を検討しながらお届けしたいと思っています。それぞれの課題について検討していくつもりです。「ブラタモリ」のお話がありましたが、私も大好きです。地域のいろいろな情報を全国に向かって発信していくこと、地域の魅力を全国に届けることも地域放送局の重要な仕事だと思います。よい形で全国に向かって発信できるような放送をつくっていきたいと思っています。皆さまに近い放送局でありたいと思っていますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。きょうは本当にありがとうございました。

 

 

<このほか開催中のチャットで寄せられた主なご意見>

 

  • 過剰な自粛の件は、経済よりも医療・介護面で話した。感染拡大地域と同じ自粛を促す報道を非感染拡大地域で行うと、高齢者や学童へ負の影響が及ぶ。例えば過剰自粛によって、要介護者が急増しているのが非感染地域の実状であり、過剰自粛による学童のコミュニケーション能力低下も、かなり不安。新型コロナウイルスへの警鐘はとても大切だが、過剰自粛の影響も今一度考えて、バランスよく報道していただきたい。

  • テレビ、ラジオ、ネットの媒体ごとに、ニュースの地域色、広域色、それぞれの色合いに変化をつけてはどうか。

  • NHKは、政権にそんたくしていると思われることのないよう、そもそもの報道の立ち位置に基づいて放送してほしい。

 

 

<視聴者のみなさまと語る会 in 福井> 参加者事後アンケート

※全表の単位はすべて人数

質問1:性別

男性 女性 その他 無回答
15 6 0 0

質問2:年齢

〜20代 30代 40代 50代 60代 70代〜
1 0 1 10 8 1

質問3:今回のイベントに参加していかがでしたか

大変満足 満足 ふつう 不満 大変不満
2 12 7 0 0

質問4:NHK経営委員会の仕事を知っていましたか

よく知っていた 知っていた 知らなかった その他
1 7 13 0

質問5:今回のイベントに参加して、NHK経営委員会の活動について理解が深まりましたか

深まった 変わらない わからない その他
11 8 1 1

 

 

<実施後のアンケートで寄せられたご意見>

 

経営、放送・サービス全般について

  • ふだん「NHKスペシャル」やEテレの語学番組、「100分de名著」など、NHKならではの番組を興味深く見ている。最近では、NHKスペシャルの「世界は私たちを忘れた」を見て衝撃を受けた。想像もつかない過酷な境遇で、今も暮らしている人たち、子どもたちがいるが、自分はその深刻さを何も分かっていなかったと思い知らされた。このような番組はNHKにしかつくれないと思うし、これからもなくなってもらっては困る。
  • 緊張して上手く発言できなかったが、災害とコロナについて伝えさせてもらった。立場が弱く疲弊している看護師について、どうか現場の声を発信しながら、NHKの真実性のある報道で世の中の風潮を変えていってほしい。私達は、患者さんが少しでもよくなるように頑張っているが、励ましのことばに「私達のために犠牲になってくれてありがとう」と書かれていたものがあり、悲しくなった。
  • 私は野菜ソムリエプロとして、「野菜ソムリエだからこそできる災害時ごはん」の普及活動をしている。防災というとハード面の取り組みが優先されがちだが、食べることは生きることで、コロナ禍でも活用できる取り組みだ。食の面からの防災活動を番組等で紹介いただけると、今後、活動も広がっていくと思う。
  • 防災については、例えば、学校での研修会や、ロープの結び方・ご飯の炊き方・マッチのすり方などを取り入れた研修について、地方から全国への発信もあってよい。
  • 福井放送局の考え方を初めて聞けて、近くて遠い存在だったが少し近いものになった。皆さまの意見を聞いて、「つながる」ために、県民の生きざまを取材した番組がもっと必要だと、強く感じた。福井放送局長の「近い放送局でありたい」とのことばに期待している。
  • 参加者から質の高い質問や意見に対して、NHKとしてすでに認識している、または検討に入っているという回答があり、頼もしさを感じることができた。

 

オンライン開催、運営について

  • 参集形式の参加より緊張もせず、他の方々のご意見などをゆっくり落ち着いて聞けた。ひとつひとつ丁寧に答えていただき、NHKを身近に感じるとともに、さらに理解が深まった。
  • オンラインのほうが、きちんと発言できるのでよい。
  • 言いたいことがうまく言えなくて残念だったが、とても忙しい1日だったので、オンラインだから参加できたという点では、オンラインでよかった。また語る会があった時には、時間をしっかりとって参加させていただきたい。
  • オンラインの開催は、今後も継続していただけるとよい。
  • 応募者が少ないことに驚いた。参加者の年齢層に偏りがあるようなので、他の層の方々のご意見も聞く必要があると思う。
  • オンラインは大変よい試みだが、パソコンなどを持たない高齢者等にどのように配慮するかが今後の課題。
  • 若い方も参加されていたが、ほとんどが年齢の高い方だった。現役世代、若い方などの意見をもっと聞きたかった。大学での参加を募るなどしてはどうか。
  • こちらの通信環境の問題もあるかもしれないが、東京側の映像がクリアでなかったのは意外だった。
  • 遅れて参加して、ルール(1テーマ、1意見)を理解せずに長々としゃべる人は迷惑。途中参加は認めないなど、ルールを決めた方がよいと思う。
  • オンライン会議は難しいと思った。あらかじめ議題の資料配布はなく、過去の意見も知りたいと思った。ただ、楽しかった!
  • 発言時間に限りがある中、チャットの利用をもっと促すべきではないか。
  • 会議が始まる際に会議次第・項目を示して、何から始めるかアンケートを行い、多いものから質問を始めるともっと活発になったのではないかと思う。受信料の項目では、単に「高いか安いか」ではなく、最初に料金や総額などの基礎的なことを示してから質問に入ると、もっと深い議論になったかと思う。
  • 語り合うには人数が多すぎて驚いた。多くて20人ぐらいと想像していた。
  • 時間の関係もあるだろうが、参加者の発言が少なかった。できれば、今回の参加者全員の意見交換を福井放送局の仕切りで行ってほしい。
  • 自分以外の視聴者の意見を聞くことができて、ふだんできない貴重な体験と感じた。NHKの受信料問題もあるが、支払う側としてきちんと見ようという意識になったし、このように意見を述べる場があれば、積極的に提案などをしていきたいと思った。
  • 語る会は、NHKについて考えるよい機会になった。
  • オンラインでも、視聴者の意見に丁寧に耳を傾け、回答されていることが伝わった。
  • きょうは貴重な機会をいただき感謝している。
  • また参加したいと思う。
  • 機会があれば、参集での開催にも参加してみたい。経営委員会の皆さまの活躍を期待している。