ジャージで空手!?石川県小松市のユニークなスポーツ教室
- 2023年06月12日
ちょっとユニークな空手教室が小松市にあります。
年中さんから中学3年生まで12人の生徒が、取材時には通っていました。
6月7日「かがのとイブニング」中継いしかわライブで紹介しました。
(キャスター 川野優里亜)
練習では道着を着ない!
空手と聞くと、道着を着て練習するイメージがあると思いますが、この空手教室ではジャージで練習しているんです!
道着を持っていないのではなく、大会の1週間前まであえて道着を着ないんです!
どうして道着を着ずに練習しているんですか?
子どもの頃に道着を毎日毎日着る動作がおっくうでした。
道着は薄くて破れやすく、すぐに汚れてしまうんです。
そこで、ジャージなどの動きやすい服装にしたことで、子どもたちにも
「ジャージの方が動きやすい!」と高評価。
また、保護者の方は、
「練習で汚れたり破れたりしないからありがたいし、毎日洗濯しなくていいのでとても助かる!」と言ってくれているそうです。
ほかのスポーツの動きを取り入れた練習をしている!
この空手教室、最大の特徴は、ほかのスポーツの動きを取り入れていること!
例えば…
レスリングのタックルの動き→瞬発力やスピードがあがり、距離をつめる時に効果的!
さらに…
ボクシングのパンチを避ける動き→直線的な動きが多い空手の動きに、横の動きが加わり、ディフェンスや防御の動きにキレが出て、失点が少なくなる!
空手はほかのスポーツと比べて筋肉がつきにくいので、いろんなスポーツの動きを取り入れたクロストレーニングを行うことで、空手の練習だけではつかない筋肉をつけることもできるそうです。
キャプテンの松森大和さん
「相手に追い詰められたときやピンチの時に、ボクシングやレスリングの動きを練習していたことで、俊敏さが身について、攻撃をよけたり反撃ができたり、今までできなかった動きができるようになった。」
指導している太田将一郎さん
「空手は怖いイメージがあると思うけど、空手をスポーツとして入ってきてもらって、武道の精神を学んでほしい。
空手以外のスポーツの動きも加えた練習をして、
やるからには『勝つ』。
勝つからには『全国』を目指してほしい。
子どもたちには『空手』という競技を楽しんでもらいたい。」
「空手」という1つの競技を広めるための、太田さんの考え方が本当に素敵でした。
今年8月に福岡県で行われる全国大会「第65回小学生・中学生全国空手道選手権大会」に、この空手教室から7人が出場するということです。