トップページ  番組情報  情報WAVEかごしま  さつま狂句  2020年8月25日放送分

8月の兼題「夏休(なっじゃす)ん」
(第四回 8月25日放送分)

さつま狂句

夏休ん 工作きゃ爺が はめつけっ
日置市 南竹 力 さん

解説

(夏休みの宿題の工作作りにじいちゃんが頑張ったという意味です。)
寿星 :次々と楽しい句の登場です。じいちゃんの方が頑張ったという表現が狂句らしくて良かったですね。どちらかというとじいちゃんが楽しんいるのではないでしょうか。これは親の場合でもそうでしょうが、一緒にやるというのが夏休みならではの宿題の工作作りでしょう。ほのぼのとした情景が浮かびますね。
キャスター:「はめつけっ」というのはどんな意味ですか。
寿星 :天の句の「はまい込(く)だ」と同じような「精出す・頑張る・励む」という意味です。

<唱> 出来が良すぎて 先生や?
(出来上がりが良すぎたので先生が首をひねったという意味です。)
お前(ま)やこげん利巧(じく)(器用)じゃったけち・・。そこらあたり先生は百も承知でしょうけれど・・。クギの1本位は曲げて打った方がいいかもしれません。

※今日のポイント

「動かない言葉を使う」
句の中で例えば「お中元」のところを「お歳暮」としても成り立つ、あるいは「兄」のところを「弟」としても句が成り立つようであれば「動く句」ということになる。今回も「冬休み」と置き換えても使える句があった。ここにはこれしかない、という材料、あるいは言葉を探すことが必要である。