トップページ  番組情報  情報WAVEかごしま  さつま狂句  2018年3月14日放送分

3月の兼題「恥っ(はっ)」
(第四回 3月14日放送分)

さつま狂句

自慢爺が 歌とて恥じょけた 鐘一っ
指宿市 小野 勇 さん

解説

(のど自慢で俺は合格できると、自慢していたじいさんが、結果は鐘一つで、恥をかいたという意味です。)
寿星 :のど自慢の句は他にもありましたが、表現が練れていて、課題の「恥」がしっかり表現されていたこちらの句を頂きました。「のど自慢」と入れなくても「鐘一つ」で分かります。たった17音字ですから、言葉の使い方はとても大事です。ほら吹きじいさんが恥をかくというのは、このようなことかもしれないとも思えます。
なんといっても狂句は笑いが一番です。面白い句です。
キャスター:恥をかいたと言っても、予選を通過したのですから、いいのではないでしょうかね。
寿星 :その予選を通過したことが、自慢に輪を掛けたのでしょうかね。でも、楽しい話題でいいのじゃないですかね。
キャスター:では、唱です。

<唱> あしこ伴奏と 外れっおれば
(あれだけ伴奏と外れておれば当たり前でしょうという意味です。)
しばらくは口数が減ったかもしれません。

※今日のポイント

「第一発想は捨てましょう」
今回の投句に、参観日、レジ前、不倫騒動、遺産騒動、相撲界、宿題の間違い、服の着間違い、人(ひと)間違(まちが)い等、似た様な発想の句が沢山寄せられました。いい句だったのに採られなかったという方は、そのためと考えて下さい。皆考えることは同じです。共倒れになってしまいます。入選句を参考に人と違った発想を心掛けることと、表現に工夫を凝らしましょう。