ページの本文へ

NHK北海道WEB

  1. NHK北海道
  2. NHK北海道WEB
  3. いぶりDAYひだか
  4. 里山で見つけた春!~日高町~

里山で見つけた春!~日高町~

  • 2024年4月19日

4月20日のおはよう北海道土曜プラスのぶらりみてある記は、日高町!
日高地区と門別地区の2つの地域からなる町です。
道内でも雪解けが早い日高町で、里山に訪れた“春”を見つけてきました。
(札幌局 福光瞳)

日高町の春の山菜 “キトビロ”

まず向かったのは、日高町の門別地区。
のどかな里山を歩いていると“キトビロ”と書かれた旗を発見しました!
“キトビロ”、皆さんはご存じでしょうか?西日本出身の私は知りませんでした。

キトビロの正体はこちら!!!

そう、北海道を代表する春の山菜、“ギョウジャニンニク”!
道東や日高方面では、“キトビロ”と呼ばれているそうです。
最近少しずつスーパーや飲食店のメニューで見かけるようになりましたよね。

ふわっとニンニクのような香りが漂うこの場所は、キトビロを刈り取ることができる農園。
この時期のキトビロは甘みが強く美味しいとのことで、道内各地から多くの人が訪れるそうです。

農園を営む若林一雄(わかばやし・いちお)さんに、刈りとるコツを教えていただき私もいざ収穫!30分間黙々と刈りとった結果、600グラムほど収穫できました。
刈りとるコツはぜひ放送でご覧ください!

収穫したら、食べないわけにはいきません。
この時期ならではの若林家・定番メニューを妻・真弓さんに教えてもらいました。
“キトビロの卵とじ”
炒めたキトビロに醤油で味付けし、卵でとじるだけの簡単料理です。

キトビロの白い茎の部分が柔らかくて甘みがあり、醤油の香ばしさにふわふわの卵が相性抜群!おいしかった~!皆さんにも作っていただきたい一品です🍳

春の恵み “シラカバ樹液”

続いて向かったのは、内陸側の日高町。
雪が残る山の中を歩いていると、不思議なものを見つけました。

透き通ったこの液体は、シラカバから出た樹液。
木が雪解け水を吸い上げる4月のわずかな期間だけ、透明でサラサラした樹液がとれるんです。

シラカバ樹液をとっていたのは、横山敏雄さん。
10年前、定年を機に夫婦で故郷・日高町に戻り生活しています。

横山さんは、春の恵みであるこのシラカバ樹液を沸かし、コーヒーを入れて飲むそうです。
私もいただきました♪後味がほんのりまろやかな気が。
雪の残る里山でいただくコーヒー、沁み渡りました☕

自然豊かな日高町のかわいい生き物

シラカバ樹液コーヒーでひと休みし、横山さんの案内について行くと・・・。

何やらワラ小屋が。すると中から、大きなカメラを持った妻・愛子さんがひょっこり☺️

このワラ小屋、野生動物を観察するための特注のワラ小屋だったんです。愛子さんは、このワラ小屋の中から、日々野生動物を撮影しているそうです。

この日撮影したのは“オオアカゲラ”。
かなり近い距離で撮影できたのも、このワラ小屋のおかげですね。

今、愛子さんが夢中になっているのが、“エゾモモンガ”の撮影。
ということで、同行させてもらいました♪

日没前後、巣箱から出てきて姿を見せる可能性があるといいます。
声をひそめ、待つこと30分。

日没時刻を5分ほど過ぎたころ、丸くてくりくりの目をしたエゾモモンガが現れてくれました。

エゾモモンガを愛する愛子さんがとらえた写真がこちら✨
巣箱から顔を出し、愛くるしい表情👀

夫婦で故郷に戻って10年。改めて気づいた日高町の魅力を楽しむご夫婦でした。

長かった冬がようやく終わり、様々な“春”が訪れている日高町🌼
ぜひ放送をご覧ください♪

4月20日(土)午前7時30分
おはよう北海道土曜プラス
ぶらりみてある記

ページトップに戻る