【解説】札幌市長選挙 26日告示へ 立候補予定3人の主張は
- 2023年3月24日
“春の政治決戦” 統一地方選挙。札幌市長選挙が26日、告示されます。道都・札幌のリーダーを選ぶ選挙。現職と新人、あわせて3人の選挙戦となる見通しです。(札幌放送局 三藤紫乃)
札幌市長選挙 3人が立候補か
札幌市長選挙にはいずれも無所属で、3期目を目指す現職の秋元克広氏、新人でNPO法人事務局長の木幡秀男氏、新人で市の元市民文化局長の高野馨氏が立候補を表明しています。
3氏の主張は次の通りです。
秋元克広氏
「人々を魅了してやまない街、札幌を未来へとつなげていきたい」
木幡秀男氏
「生活者の方々の声をしっかり聞いて、市政に生かしていきたい」
高野馨氏
「札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致の是非を問いたい」
さらに、主張の違いを詳しくみていきます。
冬季五輪・パラ招致は
最大の争点となるとみられる冬季オリンピック・パラリンピック招致。
秋元氏は、大会の透明性を高めるための改革案を示して市民に理解を求める考えです。
木幡氏は、大会開催には多額の経費がかかるとして白紙撤回すべきだと訴えています。
高野氏は、反対を掲げる団体の代表で住民投票を行って撤退を決めたいとしています。
都市整備の方向性は
都市整備についても3人の主張の方向性が大きく異なっています。
秋元氏は、北海道新幹線の札幌延伸を見据えた市中心部の再開発をはじめ、まちのリニューアルを進めるとしていて、丘珠空港の滑走路延伸も具体化を目指しています。
木幡氏は、いまの市政は大型開発優先だと批判を強めていて、市中心部と高速道路を結ぶアクセス道路は整備中止。札幌駅周辺の再開発も抜本的に見直すとしています。
高野氏は、丘珠空港の滑走路延伸に反対。石狩に移転させる案を示しています。一方で、地下鉄の東豊線を清田区まで、東西線を手稲区まで延伸する案を唱えています。
三者三様の訴えで、丘珠空港の滑走路延伸も含めて、まちづくりをどう進めるか。主張の分かれている点です。
選挙の支援体制は
さらに、選挙の支援態勢にも違いがあります。
秋元氏は、立候補を要請した立憲民主党のほか、自民党、公明党、国民民主党と与野党が相乗りで支援します。経済界のバックアップも受け組織戦を展開する方針です。
木幡氏は、共産党などでつくる団体の支援を受けています。選挙戦を前に労働組合や福祉の現場で働く人たちと意見交換を重ねていて、支持拡大につなげたい考えです。
高野氏は、みずからが代表を務める政治団体から市議会議員選挙や道議会議員選挙に候補者を擁立する予定です。こうした選挙と連動して、支持を呼びかける方針です。
札幌市長選挙は26日に告示されます。
道都・札幌のリーダーは誰になるのか、14日間の選挙戦が始まります。
2023年3月24日
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