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北見工業大|農業とカーリング! オホーツクの2つの未来を科学で研究!

  • 2023年4月14日

ほっとニュース道北・オホーツクスペシャルウィーク〔3/13(月)から3/22(水)〕では地域の「大学・短期大学」にスポットをあて、あまり知られていない大学でのおもしろい研究や地域活動など、未来を担う若者たちの姿を「おじゃまします あなたの街の大学に!」と題して紹介しました。20日は北見工業大学をご紹介! 「カボチャ自動収穫ロボット」や「牧草収穫シミュレーター」などの研究、さらに「カーリング」を楽しんでもらうための驚きの取り組みをご紹介します!(北見局メディア展開G|角 良介)

北見工業大学は名前のとおり、工業系に特化し専門知識を学ぶことができる大学です。
学科は新たなエネルギーや環境防災、先端材料物質を学ぶ地球環境工学科と、工業的見地から地域の課題を解決し、未来を創造する地域未来デザイン工学科の2学科に分かれています。
今回は1つの分野だけでなく、さまざまな分野を組み合わせた最新の研究を紹介します。


■カボチャ自動収穫ロボット
まず初めにご紹介するのは「カボチャ自動収穫ロボット」です。
農家の方の高齢化が進んできて収穫の手伝いをしてくれるロボットがあれば・・・という声から研究が始まりました。今回見せていただいたのは最新の5号機で、5年以上、実用化を目指して研究・開発してきたそうです。

実用化の課題としては価格面もありますが、ロボットがつるを切って収穫するという全自動化をする必要があるそうです。
その解決のヒントはブドウ収穫ロボットから見つけました。
カボチャよりも細いブドウの軸を切って収穫する技術を生かして、カボチャのつるを切って収穫できるよう目指しています。

■牧草収穫シミュレーター
続いては「牧草収穫シミュレーター」のご紹介です。
牧草の収穫には、トラックが必要不可欠ですがその担い手が減っており、気軽にできるとわかってもらうために開発した、トラック運転手のためのシミュレーターです。

VRゴーグルを着けてハンドルで操作をするので現実さながらにシミュレーションが可能です。
ハーベスターと呼ばれる収獲機との並走では距離感が大事になるため、トラック運転のテクニック向上に役立てたいと話してくれました。

■最先端のカーリング技術
続いては最先端のカーリング技術をご紹介します。
VRゴーグルを装着しモーションキャプチャーを使って投げるときの体勢、ショットの速度・正確性を測ることができます。

オリンピック競技でも注目されるカーリングの競技力向上はもちろん、一般の人たちの生涯スポーツとして楽しんでもらえるように開発したとのことです。

こちらはスイープが氷に対して適切に力が加わっているかを計測する機械です。
最初は力強くスイープできますが、徐々に疲れて力が入っていないことが計測結果としてわかります。
カーリング部の練習時にもスイープの力の入れ具合を計測し、練習に生かしているそうです。

カーリング中継でよく表示されるショットの成功率などをテロップとして出すシステムもこちらの研究室で開発しています。
今年のカーリング日本選手権の放送でも、こちらのシステムが活用されました。

今回ご紹介した以外にも、試合中にリアルタイムで優勢なのか劣勢なのかわかるタブレットのアプリや、カーリングの試合を学習させたAIと対戦できるシミュレーションゲームなどを研究しています。

■最後に
農業やカーリングといったオホーツクに関わりの深い研究をご紹介しました。
中継にご協力いただいた北見工業大学のみなさん、ありがとうございました!

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