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トマトはおいしさ無限大!

  • 2022年9月5日

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーターの坂井里紗です。9月に入り札幌も秋めいてきましたね。「食の秋」、「読書の秋」…たくさんありますが今回の「ななまるMAP」でご紹介するのは「収穫の秋」!伺ったのは北海道のほぼ真ん中にある空知の沼田町です。沼田町ではトマトの栽培が盛んで、いま収穫の最盛期を迎えています。でも沼田町で多く育てられているトマトは私たちがふだん口にするトマトと少し違うんです。

上の写真を見てください。左が一般的なトマト、右が沼田町で多く育てられているトマトです。沼田町のトマトはちょっとでこぼこしていて形も不揃いです。また食べてみると、ふつうのトマトと比べると皮がややかたく、実もしっかりしていて歯ごたえがあります。味もふつうのトマトと比べると甘みが少なく感じました。
何が違うのか?実は沼田町で多く栽培されているのは「なつのしゅん」という品種の加工用トマトなんです。どうして加工用トマトがつくられるようになったのか沼田町役場の塩田さんに伺いました。

沼田町農業推進課 塩田崇さん
「昭和50年代に沼田町で地元の特産品をつくる一村一品の運動が始まり、その時に当時よく飲まれていて栄養価も高いとされていたトマトジュースをつくったらいいんじゃないかということでジュース用に加工用トマトづくり始めたのがきっかけです。加工用トマトは通常のトマトに比べて加熱調理すると風味が豊かに出るのでとてもおいしいジュースができます」

地元の物産館に伺うと、トマトジュースをはじめ、ケチャップやジャムなど加工用トマトを使ったさまざまな製品が並んでいました。

加工用トマトに詳しい塩田さんですが実はトマトが苦手だったんだとか。

沼田町農業推進課 塩田崇さん
「実はこの仕事に関わるまでは野菜もトマトも苦手で食べられなかったんですけど、こうやってトマトに携わることで、トマトもトマトジュースも大好きになりました」

加工用トマトの生産が盛んな沼田町では現在28戸の農家が栽培に取り組んでいます。このうち田島博幸さんの畑にお邪魔したところトマトが露地栽培でつくられていました。

沼田町トマト生産組合会長 田島博幸さん
「露地栽培のトマトは非常につくりやすいです。病気と害虫に気を使いながら適度に防除を進めていけば秋まで安心して見守っていけます。「なつのしゅん」は露地栽培がむいているのかなという風に思います。」

田島さんの畑では今が収穫の最盛期でことしは目標を上回る収穫量になりそうだと話していました。

沼田町トマト生産組合会長 田島博幸さん
「おかげさまで天候にも恵まれておいしいトマトジュースができると確信しています。皆さんにたくさん召し上げっていただければと願っています」

地元の農家で育てられた加工用トマトは町内の小学校の給食でも使われています。

この日提供されていたのはトマトジュースでつくったミネストローネです。2年生のクラスではみんなおいしそうに食べていて、子どもたちは「全部食べました」とか「トマト味がおいしかった」と話していました。

加工用トマトの生産が盛んな沼田町。
最後に町役場の塩田さんに今後の目標について聞きました。

沼田町農業推進課 塩田崇さん
「小さい町ながらもこの加工用トマトの生産量日本一を目指しています。ジュースだけじゃなく、ケチャップやパスタソースなどいろんな用途に使えるのでぜひ一度召し上がっていただけたらと思います」

沼田町で愛されている加工用トマトの話題はきょう5日(月)午後6時40分からの「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」でご紹介する予定です。ぜひご覧ください(^^♪

取材後記

今回の取材も子どもたちの「おいしい!」という笑顔が印象的でした。それと今回取材した加工用トマトはふつうのトマトと比べて赤い色がより鮮やかだったので、町役場の塩田さんに理由を聞いてみました。塩田さんによりますと、ふつうのトマトと比べてリコピンという成分が強く出るためあのような色になるんだそうです。今回はトマトジュースもいただきましたが、トマトを口いっぱいにほおばっているような濃厚さでとってもおいしかったです!沼田町自慢の加工用トマトを使ったさまざまな加工品、機会があれば味わってみてはいかがでしょうか♪

道央いぶりDAYひだか
坂井里紗
2022年9月5日

前回取材したのは南幌町で行われた田園体験イベント!夏の終わりに汗をかくほど楽しかったです~!こちらの記事も併せてお楽しみください。
農業の魅力いっぱい!

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