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空の魅力あふれる 新篠津村

  • 2023年11月10日

11月11日のおはよう北海道土曜プラス、ぶらりみてある記は新篠津村を訪ねます。 農業が盛んな地域ですが、いま新篠津村は「空のまち」として注目されているんです! 周りに高い建物や山がなく、空を広く見渡せる新篠津村。新篠津村で空の魅力を堪能してきました。(札幌放送局 寺前杏香) 

発見!「手作り」天体観測所☆彡

広大な田んぼに囲まれて、ポツンと小さな小屋が建っていました。
実はここ、個人で作った天体観測所なんです!

作ったのは、村出身の林美輝さん。現在は、札幌の天文台で星の解説などのお仕事をされています。小学生の時、農作業の手伝いのご褒美に望遠鏡を買ってもらってから、新篠津の星空に夢中になったそうです。
この観測所、一見普通の小屋のように見えますが、実は動いて形が変わります!
林さんが、「では、開きまーす」と言うと、なんと…!屋根を手動でスライドさせ、天井が開きました!

天井が開くと、中から天体望遠鏡が現れ、これで星空を観測していたんです!
ちなみにこの観測所は手動で屋根を動かしていましたが、2年前にはこのすぐ近くに、遠隔で操作して屋根や望遠鏡を動かせる新たな観測所も設置。札幌の自宅から、新篠津の星空を観測しているそうです。

この観測所で林さんが撮影した、天体写真を見せてもらいました!

林さんによると、望遠鏡を使えばお昼の時間帯でも星が見えるとのこと!実際に私も見せてもらい、本っっ当に小さくですが、きらっと光る星を見ることができましたよ!

新篠津の空を飛ぶ グライダー

村で活動する、グライダークラブを訪ねました。年齢も職業もさまざまな30人のメンバーが、週末に集って活動しています。

グライダーを飛ばす新しのつ滑空場は、1986年に誕生。周りに障害物がなく、広さも風向きも滑空場に最適な場所です。

メンバーの1人、鎌田庸さんは御年91歳!とってもお元気で、今でも月に2・3回は、新篠津の空を飛んでいるそうです。グライダーは空のスポーツ、健康管理が重要です。グライダーで飛ぶことは、鎌田さんの健康長寿の秘けつなんだそう…!

実際に新篠津の空を飛ぶと見える景色が、こちら!360度、地平線が広がっています!

春には輝く水田、秋には稲穂が広がる風景が堪能できるそうです。

今月オープン!村人に愛される天文台

今月3日の夕方、この日村にオープンした新たな天文台を訪ねました。
天文台のオープニングイベントには、200人以上が集まりました。
この天文台、注目は、道内では初めてとなる「フルオープン式」の天文台であること。リモコンのボタンを押すと、周りを囲っていた壁が動いて、大きな望遠鏡がむき出しになりました!周りを遮るものがなく、満天の星を楽しむことが出来ます。

望遠鏡の口径は50cmで、道内6番目の大きさ!この望遠鏡は、村に移住してきた山本修さんが寄贈したものです。もともと高校で理科の教師をしていた山本さん。子どものころから星空観察が好きで、大きな望遠鏡にあこがれがあったといいます。こんなに大きな望遠鏡、買ったはいいものの倉庫にしまったまま使っていなかったそうです。

山本さんはことしから地域おこし協力隊として、村の空の魅力をPRするなかで、たくさんの人に新篠津の星空を楽しんでもらおうと、望遠鏡の寄贈を決めました。
この日はあいにくのお天気で、星を見ることはできませんでしたが、山本さんは、これからこの天文台が村のシンボルとなって、多くの人が新篠津を訪れることを期待しています。

ちなみに、旅の途中の晴れた夜、新篠津の星空のもとでとった写真がこちら!

空のまちとして進化を続ける新篠津村。ぜひ皆さんも足を運んでみて下さい!

11月11日(土)午前7時30分
おはよう北海道土曜プラス
ぶらりみてある記

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