2022年4月 南富良野町長選挙 新人・高橋氏が無投票で初当選 官製談合事件で町長辞職に伴う選挙

官製談合事件で町長が逮捕され辞職したことに伴う上川の南富良野町の町長選挙が４月５日に告示され、前の副町長の高橋秀樹氏のほかに立候補の届け出はなく、無投票で高橋氏の初めての当選が決まりました。

高橋氏は南富良野町出身の５９歳。
１９８１年（昭和５６年）に町役場に入り、企画商工課長や総務課長を経て２０１３年（平成２５年）から副町長を務めてきました。
今回の南富良野町長選挙は、町発注の工事をめぐる官製談合事件で町長が逮捕され辞職したことに伴うものです。
高橋氏は「町政への信頼を取り戻すため、談合の再発防止策を具体的にまとめていきたい。観光事業に力を入れて町内の雇用を増やし、人口減少に歯止めをかけたい」と話しています。

事件再発防止策など問われる手腕

前町長の辞職から１か月半。不在となっていた町長が決まりました。
高橋氏は８年以上、副町長として前町長を支え、不在の間は職務を代行してきました。
｢前町長の事件に責任を自覚している。その責任を背負い、町政を前に進めていきたい｣とする高橋氏。

事件の再発防止にどう取り組むのか。人口減少や過疎化にどう対応していくのか。そして、ＪＲ根室線一部区間廃線後の地域の足をどう確保していくのか。
課題が山積するなか、町政の“かじ取り役”として手腕が問われています。
（旭川放送局 海野律人記者）

高橋新町長へのインタビュー記事はこちら