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北海道のこれから(4)原発・“核のごみ”めぐる対応

  • 2023年4月3日

4月9日に投票が行われる北海道知事選挙。北海道が抱える課題、道民の暮らしに関わる政策について、テーマごとに分けて各候補者の主張をお伝えしています。4回目は「原発と、いわゆる『核のごみ』をめぐる対応」です。(知事選挙取材班)

北海道知事選挙は、届け出順に、いずれも無所属で、新人で会社経営の門別芳夫氏(61)、2期目を目指す現職の鈴木直道氏(42)、新人で元衆議院議員の池田真紀氏(50)、新人で美容師の三原大輔氏(48)の4人が立候補しました。4月9日の投票日に向けて論戦が続いています。

北海道電力が再稼働を目指す泊原子力発電所3号機。

東京電力福島第一原発の事故のあと、定期点検に入り、運転を停止しています。
現在、原子力規制委員会が地震、津波、火山それぞれの影響と、防潮堤の安全性の4つの項目を焦点に審査を行っていますが、審査は長期化し、再稼働の時期は不透明な状況が続いています。

泊原発の再稼働についてどう考えるのか、インタビューに応じた門別芳夫氏、鈴木直道氏、池田真紀氏の主張です。

門別芳夫氏
「これは答えはシンプルですべて反対。なぜならば何かあったときに責任を誰も取れないから。福島原発で日本中がそのことはもう認識していると思う。絶対知事としては許せない。むしろ廃炉にすべきだ」

鈴木直道氏
「原発については何よりも安全性を確保していくことが最優先だ。法律に基づいて厳格に運用する。泊の発電所は現在、動いていない。そして現在、原子力規制委員会で厳正な審査を継続中という状況で、予断を持って申し上げる、そういった状況にはない」

池田真紀氏
「安全性を満たす基準はプロセスが示されているが、たとえクリアしたとしても、道民全体の合意・同意といったものが必要だと考える。地域を再生とか活性化するとかよりも、もっと大きなリスクを背負う話になると思うので、同意できるものではない」

三原大輔氏は回答を控えたいとのことでした。

いわゆる「核のごみ」の最終処分地の選定に向けて後志の寿都町と神恵内村で行われている「文献調査」。調査期間の目安とされる2年がすでに経過しました。

「文献調査」で問題ない場合、ボーリング調査などを通じて地質や地下水の状況などを調べる第2段階の調査、「概要調査」に移行します。
調査への移行には知事の同意が必要です。

「概要調査」への移行についてどう考えるのか。インタビューに応じた門別芳夫氏、鈴木直道氏、池田真紀氏の主張です。

門別芳夫氏
「何とかしてくださいと言って地方や田舎にそれを押しつける行政のあり方の姿勢が大きく間違っている。断固拒否したい。これ以上調査を進めるべきではない」

鈴木直道氏
「一貫して私は反対の意見を述べますということを言ってきた。北海道には特定放射性廃棄物に関する条例がある。文献調査から概要調査、移行するという場合は反対の意見を知事として述べるということで考えている」

池田真紀氏
「基本は反対。そこは明確に申し上げたい。疑問ばかりで、ここは国に対して、道として申し上げるべきだと思っている。道条例も含めて記載されているので、そこにもう一度問い直して、道民の合意を得る必要がある」

三原大輔氏は回答を控えたいとのことでした。

2023年4月3日

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