話題の“黒いお宝”を探しに遠軽へ✨
- 2023年9月1日
9月2日のおはよう北海道土曜プラスの「ぶらりみてある記」はオホーツクの遠軽町! 遠軽町では、ことし6月にビッグニュースがありました!町で発掘された『旧石器時代の真っ黒な石器』が国宝に指定されたんです。盛り上がる遠軽町で、さまざまな“黒いお宝”を探してきました💎(旭川局 及川凜華)
遠軽町に行ってみると…ありました!
石器のもととなる“黒曜石”!
マグマが急速に冷えて固まったガラス質の石で、
遠軽町は世界有数の黒曜石の産地なんです。
表面が日に当たってキラキラと輝いていて
とてもきれいでした✨
さっそく、国宝に指定された石器があるという博物館へ。
お話を伺ったのは、学芸員の瀬下直人さん。
中に入ると、石器が入ったショーケースがずらり。
その数なんと、1965点!!
そのすべてが、今回国宝に指定されました。
(驚きの多さ…!)
よく見てみると形も大きさもさまざま。
用途もさまざまで、
左側のとがった石器は狩猟用。
右側の少し厚みのある石器は、
とらえた獲物の皮をなめすために使われていたんだとか。
そんな旧石器時代の石器づくりの体験ができるということで、
私も体験してきました!
黒曜石はガラス質の石。
割れるときは「パリン!」という音で割れるんです!
出来上がった石器がこちら!
たたく場所や強さで割れる範囲が違うので、
微調整しながら形を作っていくのが楽しかったです♪
遠軽町には、黒いお宝がまだまだあります!
子どもたちに大人気のお宝というのが…
そう!カブトムシ!
やってきたのは「丸瀬布昆虫生態館」。
ここには、世界中の生きもの100種類以上が展示されています。
この日は、地元の昆虫同好会の方が昆虫の解説をしていました。
ここでは、見て楽しむことができる上に、
実際に昆虫に触れることもできます。
ほとんど虫に触れたことがない私も、触らせてもらいました。
近くで見て触ってみるからこその発見もありました!💡
見て、触れて、学べる昆虫館で、
子どもの頃の気持ちを少しだけ取り戻すことができました♪
最後はこちら!
黒い中に浮かび上がる幻想的な世界。
お宝の正体は“影絵”。
高さ9m、幅18mもある「光彩陸離」(こうさいりくり)という作品です。
日本を代表する影絵作家・藤城清治さんの作品で、
四季の移ろい、そして夜明けから日没までを描いています。
2年もの歳月をかけて制作したといいます。
作品の一部には遠軽の場所が示されています。
当時の町長が藤城さんの作品にひかれて、
「町のために作品を作ってほしい」と、じか談判。
その熱意に押されて制作されました。
目の前に広がる“別世界”に、ただただ癒やされました。
さまざまな“黒いお宝”を巡る旅。ぜひ放送をご覧ください☆
9月2日(土)午前7時30分
おはよう北海道土曜プラス
ぶらりみてある記