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現職に新人3人が挑む激しい選挙戦に 道議会議員選挙 上川地域選挙区

  • 2023年4月7日

3月31日に告示された北海道議会議員選挙。上川地域選挙区は3議席をめぐり、5期目を目指す現職に新人3人が挑む激しい選挙戦となっています。 (道議会議員選挙取材班)

上川地域選挙区に立候補しているのは、届け出順に、▽自民党の新人で公明党旭川総支部が推薦する金子益三氏(54)、▽自民党の新人で公明党旭川総支部と新党大地が推薦する今津寛史氏(49)、▽無所属の新人で自民党と公明党旭川総支部が推薦する水間健太氏(40)、▽立憲民主党の現職で社民党が推薦する北口雄幸氏(66)の4人です。上川地域が選挙戦となったのは2007年(平成19年)以来、16年ぶりです。

前回、2議席を獲得した自民党は1人が任期途中で死去。もう1人の現職も引退します。新人3人の間で候補者調整を進めたものの整わず、2人を公認したうえ、1人を推薦としました。立憲民主党の現職を含めた4人が3議席をめぐって争います。これまで立憲民主党が議席を確保してきている中で、自民党が支援する候補どうしが議席を争う「保守分裂」の格好になります。


金子益三氏(自民・新)

自民党の新人、金子益三さん。
上富良野町の町議会議員を5期20年務めました。

「安心して医療を受けられる体制を構築しなくては、上川の発展はありえない」

この日は、前知事、自民党の高橋はるみ参議院議員が応援に駆けつけました。町議を務めた実績、国政や道政との結びつきをアピールします。

高橋はるみ 参議院議員
「国政と道政との連携の中で金子氏に上川の思い、上川の実情をつなげていってもらいたい」

住民が安心して暮らせるように、地域の基幹病院への支援に加え在宅医療や訪問介護に携わる職員の処遇改善を進めると訴えています。

金子益三氏
「地域医療をしっかり守る。すぐ解決しなくてはいけない問題にまずは対処する。じっくりと向き合っていく問題と、両面で道政に参画していきながら、住みよい北海道、最高の上川をつくっていきたい」


今津寛史氏(自民・新)

自民党の新人、今津寛史さん。
父は元衆議院議員、弟は旭川市長を務める政治家一家の1人です。

「北海道、この主役となるのはわれわれ上川だ。ぜひ私に仕事をさせてほしい」

自民党の小野寺五典元防衛大臣や父親の秘書を長年務めました。培った人脈と政策の知識を強みに今回初めて選挙に挑戦します。

小野寺五典 元防衛大臣
「私が防衛大臣のときに秘書として支えてくれた。今津氏をぜひ皆さんの力で支えてほしい」

訴えるのは地域や家族の「安全保障」。食料自給率の向上や、出産・子育て支援、働く世代の雇用対策に力を入れると訴えています。

今津寛史氏
「上川管内のさまざまな事項に私は精通している。その自信はある。食料とわが身の安全、健康の安全がなければ人はやはり暮らしていけない。小さい子どもからお年寄りまで人としての安全を守りたい」


水間健太氏(無・新)

無所属の新人、水間健太さん。
富良野市の元市議会議員で、自民党の推薦を受けています。

「地域の土地をしっかりと守り次の世代へ受け継いでいく。地域のために働く」

引退する自民党の現職、本間勲道議会議員が後継指名。選挙戦ではともに街頭に立ち有権者に支持を呼びかけています。

本間勲 道議会議員
「水間氏は若い。私の後継として当選させ、皆さんの思いを道議会にきちんと反映させたい」

3歳の子どもを持つ親の立場から、不妊治療への助成や保育士の確保などを積極的に進めることで、出産・子育て環境を充実させると訴えています。

水間健太氏
「安心して子育てができる地域をつくっていかなければならない。親として、子育て世代の代弁者として、困りごとや悩みごと、これから目指さなければいけないことをしっかりと道政に伝えていきたい」


北口雄幸氏(立民・現)

立憲民主党の現職、北口雄幸さん。
道議を4期務めるベテランで、選挙区唯一の現職候補です。

「国は何も地方の実態を知らない。地方がしっかりと声をあげていかなければ」

告示日には立憲民主党の佐々木隆博元衆議院議員がマイクを握りました。選挙戦では労働組合に加え、農家でつくる団体も支援します。

佐々木隆博 元衆議院議員
「苦しい状況に追い込まれている。北口氏は住み続けられるふるさとをつくることを訴える」

国の政策で農業の大規模化を進めた農家が物価高騰で打撃を受け地方が疲弊しているとして、農業政策の見直しを訴えています。

北口雄幸氏
「4期16年間、道議会議員として地域を歩いてきて地域の皆さんの痛みや苦しみを肌で感じている。若い皆さんも希望を持って農業を続けられる、農業にチャレンジできる仕組みが必要だと感じている」


投票日は4月9日 論戦続く

3議席をめぐる争いが続く上川地域選挙区。知事選挙とともに9日、投票が行われます。

2023年4月7日

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