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神田山陽のうんちく問答「イグルー」

  • 2024年3月6日

2月22日の北海道まるごとラジオは神田山陽さんのうんちく問答をお送りしました。テーマは雪の塊を積み上げた家「イグルー」。網走市のラジオしょうねん団の皆さんも出演して、イグルーでキャンプを行う会場から北海道の冬の楽しみをお伝えしました!

イグルーキャンプ開始!イグルーとは? 

地元のラジオ局、FMあばしりで月に1回30分の番組を放送しているラジオしょうねん団。リポートしてくれたのは中学2年生の由真さん、小学6年生の千賀子さん、あんさん、音花さんの4人です。網走小学校からほど近い場所にある活動拠点「まんまんかん」という一軒家から伝えてもらいました。

その一軒家の庭に、イグルーを3日がかりで2棟つくりました。雪のブロックを下から順に円を描くようにドーム状に積み上げてつくる家「イグルー」。ひとつひとつのブロックはコンテナに雪を詰めて足で踏み固めてつくったそうです。その雪のブロックをコンテナから出すのが難しかったとか。水を加えないと割れてしまいブロックにならず、 逆に水を入れすぎると重くなり過ぎて積み上げた時のバランスが悪くなってしまうそうで、雪を固める加減が本当に難しかったと話していました。全員の心を一つにして、時間をかけて慎重に積み上げていったので、完成した時の感動は凄かったそうです。

イグルーキャンプで目指すもの

去年は高校生の有志のみなさんの手伝いもあって、キャンプ中にアイスキャンドルをともしました。 夜、イグルーの周りに80本くらいのロウソクをともすと 厳しい寒さの中でもイグルーが幻想的で暖かいもののように見えたそうです。 他にも厳しい寒さならではの遊びをしました。ズボンや服に水をつけて凍らせるフローズンパンツを作りました。 雪の中に凍った服やズボンが突き刺さっている様子が面白かったそうですよ。

今年は、オホーツク海沿岸で暮らし、自然と共存していた古代人「モヨロ人」の生き方をお手本にしながらキャンプや課外活動をしていくとのことです。
モヨロ人について、前モヨロ貝塚館館長の米村衛さん(現在は網走市立郷土博物館主席学芸員)にききました。

モヨロ人とは正式な学術名ではオホーツク文化人。オホーツク海沿岸に暮らしていた人たち古代人の文化のことを地元網走でモヨロ人という言い方をしてるんです。 今から1300年前、 続縄文時代、本州でいうと奈良平安時代頃暮らしていました。 夏は鮭とかマスとか、春先ですとニシンとか獲って生活。冬になると特にこの辺にはアザラシとかとトドとか、そういう海の動物たちを主に食料としていた人たちです。また、遺跡の中からは、ヒエとかアワとか植物の種子が見つかるんです。おそらくそういうものも蒔いて、適度に管理して収穫をしていた可能性があります。

モヨロ人はイグルーで生活をしていたわけではありませんが、ラジオしょうねん団の皆さんはそうした古代人の生活に思いをはせて、「厳しい寒さの中、仲間と話し合って、助け合いながらキャンプをします!」と、力強く話してくれました。

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