ページの本文へ

NHK北海道WEB

  1. NHK北海道
  2. NHK北海道WEB
  3. ぶらりみてある記
  4. 一足早い春の兆し訪ねて~当別町~

一足早い春の兆し訪ねて~当別町~

  • 2024年3月8日

3月9日のおはよう北海道土曜プラスのぶらりみてある記は、当別町です。町を歩いて一足早い“春”を訪ねるという旅です。石狩平野は白一色の世界ですが、町をぶらり歩くと、春はすぐそこまで・・いや、もう来ていました。(札幌局  高橋秀和)

札幌から車で東に40分ほどのところにある当別町。一面に雪原が広がる石狩平野も「ザ・北海道」の風景。見上げると春を招くかのような青空でした。

ハウスの中の春

その中で最初に訪ねたのが、農業用のハウス。ハウスの中では、チューリップが育っていました。当別町は道内一の生産量のチューリップ(切り花)の産地です。
ハウスの中は、土の匂いとかすかな緑の香り。雪景色の中にはない香りです。

お話を伺った木屋路祐美さん。チューリップは多少寒いほうが生育がよいのだそうで、この日も農業用ハウスを開けて、外の空気を取り込んでいました。

ハウスの中が暖かいと花が開花して出荷できなくなるので、温度管理に細心の注意を払いながら育てています。

白一色の世界が続く冬の北海道。だからこそ、花の色がありがたく感じます。そして、春の到来が待ち遠しい。

 カナダ生まれの当別の味

 森の近くを歩いていると、そりに荷物を積んでいる人を発見。

カナダ・ケベック州出身のマーク・ギャニオンさん。札幌でメープルシロップの輸入販売店を営んでいます。

当別には、シロップの原料・イタヤカエデが多いということで、当別産のメープルシロップを作ろうと挑戦しています。

マークさんに、近くの雪山に案内されました。山は春の兆しがそこここに見られるのだとか。

樹木の周りにくぼみができていたり、雪が解けた雫が小川に落ちていたりとあるのですが、それだけでないとか。
これだよと案内されたのが・・・。

メープルウォーター、樹液です。この時期にしか染み出てこない「味」です。これを煮詰めて煮詰めて煮詰めて出来上がったのが、メープルシロップです。

工房に戻り、この時期らしいメープルシロップの味わい方を教えていただきました。ケベックに伝わるこの時期にしかできない食べ方です。
くわしくは、番組の中で。

商店街の中にあるギャラリーを訪問

駅のすぐ近く、街の中心部を歩いていると、空き店舗を利用した小さなギャラリーを発見。訪ねてみました。

染色作家・小島柚穂さんの作品です。小島さんは4年前から当別に拠点を移し、創作活動を続けています。

型染めで作られた作品の一つ。小さな筋のような物が入っていますが、実は、当別町中心部の地図をモチーフにしたもの。当別にある何気ないものを型にして作品を作っています。

小島さんは毎年春、卒業を控えた地元の小学6年生むけに、春をテーマにした染物の体験教室も開いているそうです。
彼女に勧められて、トートバックに型染めをすることに。線路の断面のような形の型紙で、型染めをしてみました。

「当別に拠点を移して、アートと関係のない人たちと話す機会が多くなった。そのことが新たな作品作りに生きている」のだという小島さん。
 そうだ、春は新たな出会いのシーズンでもありました。

3月9日(土)朝7:30~ 「おはよう北海道 土曜プラス
雪原広がる当別町を歩いた冬の旅、耳を澄ませてみると、目を凝らしてみると、山に向かう小さな道を歩いてみると・・春の兆しをいくつも見つけました。
五感で感じる春探しの旅、みなさんもどうぞご一緒に。

3月9日(土)午前7時30分
おはよう北海道土曜プラス
ぶらりみてある記

ページトップに戻る