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ふるさと自慢スペシャルPart2

  • 2023年9月19日

自治体の広報担当者がみずから撮影した映像で、地域の旬や魅力をお伝えする「ふるさと自慢」。「ほっとニュース道北オホーツク」の名物コーナーです。
2023年9月、夕方のニュース枠を飛び出したスペシャル版の第2弾を放送しました。「グルメ」、「珍名物」、「美酒対決」の3つのテーマに合わせて、これまで登場したまちをセレクト。世界4大ミスコンテストの1つ、「ミス・アース」の元日本代表で旭川を拠点に活動しているバレリーナの吉田 小夏さんが、道北オホーツクの魅力を堪能しました! 

鈴木アナ:
みなさん、ごきげんいかがでしょうか?NHKアナウンサーの鈴木遥です。
道北オホーツクエリアの市町村の数は65。その65か所すべてを対象にした企画が、この「ふるさと自慢」です。今回、私と一緒に各地のVTRを見ていただくゲストをご紹介しましょう。吉田小夏さんです!

吉田さん:
こんにちは、吉田小夏です。よろしくお願いします!

旭川生まれ旭川育ちの吉田小夏さん。ほっとニュース道北オホーツクの人気シリーズ「吉田小夏とかんたんストレッチ」でもおなじみです。

クラシックバレエを5歳から始め、18歳でドイツにバレエ留学。プロのバレエダンサーとして、ヨーロッパ各国の劇場で活躍。帰国後、環境保護への意識向上を訴えることが目的の「ミス・アース」コンテストの日本代表に選ばれました。
そして2022年1月には「ゼロカーボンシティー旭川」のPRや、SDGsの目標達成に向け広く発信する人として、初代「旭川グリーンアンバサダー」に任命され、旭川を拠点に活動しています。

鈴木アナ:
吉田さん、ふるさと・旭川の自慢といえばなんですか?

吉田さん:
たくさんありますが、今は「北彩都(きたさいと)ガーデン」が私のおすすめです。
駅から数歩、歩くだけで旭川の山、川、すてきなお花を見ることができます。私が長年住んでいたドイツのベルリンと似ていて、都市と自然を融合させているところがすごく魅力的です。

吉田さん:
今回どんなまちが登場するのか、すごく楽しみにしています!

 

愛別町「ジャンボまいたけ」
愛別町では、えのきだけ、なめこ、しいたけ、まいたけの生産が盛んに行われています。その中でも注目の一品が、総重量1kg超える「ジャンボまいたけ」です。大きさの秘密は、菌床を瓶などで圧迫せず成長がしやすい環境で栽培することと、温度と湿度を徹底管理した製法にあります。きのこのまぜご飯や鍋の具材、たくさんの調理方法がありますが、一番のおすすめは天ぷら!ぜひ愛別町に来て、きのこをご賞味ください。

美瑛町「幻のアスパラガス ラスノーブル」
美瑛町にある“幻のアスパラ”「ラスノーブル」は、穂先が紫色でやわらかく、甘い味わいが特徴です。このラスノーブルが“幻”と呼ばれる理由は、種をつくり出す親株が2010年を最後に失われてしまったためです。アスパラガスの株は10年程度収穫できるため、現在もまだラスノーブルは出荷されていますが、今後数年で完全になくなってしまいます。ラスノーブルを今後につなげるため、バイオ技術を利用し、今ある株から苗を再生するプロジェクトも行われています。全国的に人気の美瑛のアスパラガス。今後の展開にも注目です。

増毛町「ぷりっぷりの 甘えび」
増毛町には、道内有数の漁場「武蔵堆(むさしたい)」があります。ここでは、ピンク色の透き通った身と、はじけるような食感の「甘えび」が水揚げされます。5月にまちで開催される「増毛・春の味まつり」では、毎年大行列ができるほどの人気商品です。年中甘えびがとれる増毛町。甘えびの刺身や甘えび丼など、たくさんの甘えび料理があなたをお待ちしています!

鈴木アナ:
吉田さん、増毛町からとれたての甘えびが届きました!

吉田さん:
すごい!プリップリで透明ですよ!

鈴木アナ:
見ているだけで重さが伝わってきますね。

吉田さん:
弾力がすごい、いただきます!

吉田さん:
エビのうまみがギュッ!プリッ!っていう感じです。これは産地で食べたらもっとおいしいんでしょうね…。

鈴木アナ:
ぜひ、増毛町で食べてみたいですね!

 

幌延町「日本で唯一 トナカイ牧場」
幌延町には日本で唯一の「トナカイ観光牧場」があります。幌延町とトナカイの出会いは、平成元年に岐阜県出身の方が、トナカイの生息に適した幌延町へ牧畜をするため、10頭のトナカイを輸入したのが始まりでした。現在園内には約40頭のトナカイが暮らしており、牧場ではトナカイと実際にふれあうことができます。トナカイへのえさやり体験や、いっしょに散歩することもできます。トナカイが引くそりに乗って、サンタクロース気分を味わいませんか?

鷹栖町「まちのシンボル メロディー橋」
鷹栖町のシンボル「北野橋」は、町の人たちから「メロディー橋」と呼ばれています。メロディー橋は1981年、町のシンボルを作りたいという町長の思いから作られた、日本で初めての「音の出る橋」です。曲は、メロディー橋が北野小学校の通学路だったことから、放課後に帰宅する児童が演奏できるようにと「夕やけこやけ」が選ばれました。橋の手すりに組み込まれている鉄球をたたくことで、音楽を演奏することができます。みなさんも音楽を奏でに鷹栖町へぜひお越しください!

豊富町「油を含んだ温泉 豊富温泉」
豊富町には、国内ではここでしか入ることができないといわれている“油を含んだ温泉”があります。温泉に含まれている油には、保湿、保温、アトピー性皮膚炎などの症状を和らげる効果が期待できるといわれています。しっかりと石油の香りがする、黄土色のお湯が特徴です。豊富温泉はかつて石油や天然ガスなどの地下資源を採掘しようとしていた場所でした。地下約960メートルの地点から、高圧の天然ガスとともにお湯が噴出したことで、温泉の存在が明らかになりました。この珍しい温泉を求めて、全国から多くの湯治客が訪れます。

鈴木アナ:
どれもユニークでしたが、最後の「豊富温泉」は本当に珍名物という感じでしたね。

吉田さん:
行ってみたくなりました。石油が混ざっているってどんな感じなんでしょう?

鈴木アナ:
気になるかなと思いまして、豊富町まで行ってきました!

鈴木アナがお邪魔したのは、昭和2年創業という、温泉街で最も古い旅館。3代目の松本さん夫婦が出迎えてくれました。

さっそくお風呂へ…

鈴木アナ:
おぉぉ!湯の花が浮いています。

松本さん:
ここは天然の“オイルバス”という特徴があり、油分の保温効果や保湿効果が抜群です。
うちのお風呂は源泉掛け流し100パーセント。露天風呂は若干熱めなので、内湯と行ったり来たりしながら温泉を楽しむ方が多いです。

この温泉のオイリー感を、吉田小夏さんにも体験してほしい、肌で感じてほしい…というわけで!ふるさと自慢でリポーターを務めてくださった豊富町役場のお2人にお願いしたところ、今回特別にお湯を分けてもらえることになりました。

お湯は、豊富温泉の源泉からいただきます。独特な石油のにおいが漂っていました。

鈴木アナ:
珍しいお湯、バッチリいただきました!

鈴木アナ:
というわけで、こちらがその温泉です。ぜひ感触を確かめてください。

吉田さん:
まず香りから。本当に、ほんのり石油の香りがします。

吉田さん:
では、手を入れてみますね…。
ああ~、オイルバスというのが分かりました。ほんとにしっとりします!

吉田さん:
これが豊富温泉…。私も行ってみたいです!

 

富良野市「50年の歴史 ふらのワイン」
富良野市のワインの製造事業は、2022年で50周年を迎えました。ふらのワインの新たな取り組みとして、ぶどうの表面についている微生物だけで自然発酵させたワインをシリーズにした、「ツバイゲルトレーベ」「ピノ・ノワール」「ケルナー」の3種類のぶどうで発酵させたものがつくられました。自然発酵のワインはぶどうに病気がない状態でないと、いい発酵ができません。自然の微生物だけで発酵させるので、温度管理もしっかり行い、発酵にも時間がかかるので、丁寧な作業でつくっています。ぶどうの品種によって異なる香りと、やさしい味わいを楽しむことができます。

深川市「りんごのお酒 ふかがわシードル」
深川市では特産のりんごのおいしさをより楽しんでいただこうと、2015年から深川産のりんごを使ったシードルを製造しています。深川のシードルは、芯や種を手作業で1つずつ取り除き、おいしいところだけを搾った果汁を日本酒の醸造を応用した製法で発酵させています。りんごの果汁をそのまま発酵させてつくるふかがわシードルは、酵母が生み出す豊かな香りと、きめ細かな口当たりのいい炭酸をしっかり閉じ込めた、すっきりクリアで洗練された味わいに仕上がっています。

清里町「やわらかな風味 じゃがいも焼酎」
じゃがいも焼酎が誕生したのは、1976年。「清里町の農産物を使った特産品がほしい」という町民の声が多く出たことがきっかけでした。じゃがいも焼酎は、斜里岳の澄んだ湧水と清里産のじゃがいもを使用し、発酵したじゃがいもを蒸留器にかけて焼酎を精製していきます。じっくり時間をかけて熟成することで、じゃがいも本来のやさしい味わいの焼酎へと仕上がっていきます。清里町には、じゃがいも焼酎を使ったさまざまな商品があります。中でもじゃがいも焼酎を使ってつくられたチョコレートは、上品な味わいでお土産に大人気です。

鈴木アナ:
VTRでご紹介くださった自治体の方々とリモートでつながっています。
今回はそれぞれのお酒のアピールポイントを改めて押さえたうえで、吉田小夏さんに味わっていただき、お気に入りの1つを決めていただこうと思います。
ふるさと自慢「美酒対決」、開幕です!

鈴木アナ:
まずは「ふらのワイン」から。富良野市ぶどう果樹研究所の穐元 貴大(あきもと・たかひろ)さん、よろしくお願いします。

穐元さん:
吉田さんに飲んでいただくのは、「ツバイゲルトレーベ」です。ツバイゲルトレーベは富良野を代表する本格的なワインです。樽で1年、瓶で4年以上熟成しています。

吉田さん:
とってもおいしい。すごく飲みやすく、渋味と酸味がほどよくマッチしていて、富良野の景色、山々とか、心地よい風を感じるおいしさです。香りもすごくいいです!

鈴木アナ:
続いて深川市の発泡酒「シードル」です。「アップルランド山の駅おとえ」の押野 慎司(おしの・しんじ)さん、よろしくお願いします。

押野さん:
シードルは深川産りんごを100パーセント使用しています。吟醸酒の製法を応用していて、低温で発酵させることにより、素材の味を損なうことなく、酵母の生み出す香りを引き出して、フルーティーなシードルに仕上がっています。

吉田さん:
雑味がない!りんごのジュースよりも甘くなく、すっきりさっぱりしていて、飲みやすいです。

鈴木アナ:
3つ目のお酒は、オホーツクの清里町の「じゃがいも焼酎」です。清里焼酎醸造所の伊藤 幸徳(いとう・ゆきのり)さんと、廣谷 淳平(ひろたに・じゅんぺい)さんです、よろしくお願いします。

廣谷さん:
吉田さんが住んでいたドイツもじゃがいもが有名ですが、清里町のじゃがいもからもおいしい焼酎をつくることができます。
じゃがいもの大地の風味というか、ちょっとハーブっぽい風味と、じゃがいものほのかな甘みが特徴で、あまり焼酎を飲み慣れていない方でもおいしく飲んでもらえる仕上がりになっています。

吉田さん:
あとからじゃがいもの香りがしますね。夏の暑い日にすっきり飲める焼酎だと思います。おいしいです!

3種類のお酒を堪能した吉田さん。ふるさと自慢「美酒対決」、吉田さんが選んだ一杯は…?

吉田さん:
深川の、りんごシードルです!

吉田さん:
どれも本当においしくて迷いましたが、りんごのお酒は私初めて飲んだので、きょうは一番に選びました。さわやかで、とってもおいしかったです!

鈴木アナ:
押野さん、いかがでしょう?

押野さん:
もう感無量です!

鈴木アナ:
みなさん、ありがとうございました!

鈴木アナ:
ふるさと自慢スペシャル・第2弾をお送りしてきましたが、吉田小夏さんいかがでしたか?

吉田さん:
まだまだ知らない魅力がたくさんあるんだなと思いました。北海道にはおいしいものがたくさんあるのは有名ですが、その食べものの中には、つくる人たちの思いや情熱、愛があるから、いただくときに体にしみて、心もあたたまるようなおいしさなのだと感じました。
きょうはありがとうございました!

「ふるさと自慢」では、道北オホーツクのすべての自治体に登場してもらう予定です。あなたの町もきっと登場します。どうぞご期待ください!

 

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