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目指せ リーチ マイケル! 札幌山の手・ラグビー部

  • 2023年12月13日

今月27日に大阪の花園ラグビー場で開幕する全国高校ラグビー大会。 南北海道代表として出場するのが、札幌山の手高校ラグビー部です。 10月1日に行われた南北海道予選の決勝では、去年敗れた立命館慶祥に64対5と圧倒、2年ぶり21回目の花園出場を決めました。 

札幌山の手OB リーチ マイケル選手

札幌山の手高校と言えば、今年のラグビーワールドカップで活躍した日本代表のリーチ マイケル選手の母校として知られています。リーチ選手も3年間、札幌山の手高校のグラウンドで汗を流しました。

グラウンド横には、リーチ選手自ら学校に寄贈したリーチ選手の銅像があります。
リーチ選手は高校時代、花園には3年連続で出場。最高成績は2回戦でした。
実は、この2回戦進出というのが、過去20回出場している札幌山の手高校の過去最高成績でもあります。
今大会は、2回戦を突破し、過去最高のベスト8進出を目指しています。

タックル強化中!

現在、花園に向けて強化を図っているのが、“タックル”です。
元々、FWのスクラムやモール、BKの展開力と、どこからでも得点をとることができる攻撃力が持ち味の札幌山の手。しかし、守備力には課題を感じています。
きっかけは、11月の関西遠征。そこで、全国優勝経験もある大阪の常翔学園と対戦し、守備力に課題を感じました。遠征から戻り、練習メニューをガラリと変え、相手の攻撃を止める“タックル”の練習を中心に行っていました。

リーチに憧れる ニュージーランド留学生

試合の中で多くのタックルを求められるのが、FWのフランカーのポジション、ハラ・ウアイセレ選手・3年生です。フランカーは、攻撃はもちろん、試合中に多くの場面で相手をタックルで止めることも求められるポジションです。ウアイセレ選手は、OBのリーチ選手と同じニュージーランド出身。フランカーというポジションもリーチ選手と同じです。

ハラ・ウアイセレ選手

ウアイセレ選手
リーチさんに憧れて、日本に来ました。リーチさんみたいになりたいです。リーチさんのハードワーク、リーダーシップ、努力家な所をリスペクトしています。

リーチを目指せ!“低いタックル”

ウアイセレ選手は、札幌山の手の先輩でもあり、ニュージーランドの先輩でもあるリーチ選手を目指し、様々なことを行っています。
まずは、“低いタックル”です。相手の足元に入り、相手の足を止める“低いタックル”は、リーチ選手のような日本代表選手も行う、“日本のお家芸”。

長くニュージーランドでラグビーを行ってきたウアイセレ選手は、当初はタックルの低さに戸惑いや怖さもあったそうですが、今ではリーチ選手のように、できるだけ低くタックルに入ることを心掛けています。

リーチを目指せ!“強じんなフィジカル”

また、リーチ選手のような“強じんなフィジカル”を手に入れたいと、筋力トレーニングを毎日行い、寮の食事も人一倍食べています。そのかいあって、この2カ月で体重は6kg増量、100kgに達しました。

リーチを目指せ!“リーダーシップ”

さらに、長く日本代表のキャプテンを務めてきたリーチ選手のような“リーダーシップ”を身に付けたいとも考えています。そのために、チームメイトと密なコミュニケーションがとれるように、寮に帰って毎日、日本語の勉強をしています。実は、ウアイセレ選手が日本にやってきたのは、2年生の時。本来は1年生から入学する予定でしたが、新型コロナの影響で来日が遅れました。その遅れを取り戻すべく、懸命に机に向かっています。

ウアイセレ選手
リーダーシップが欲しい、だから勉強とても大事です。日本語はとてもとても大事です。チームメイトにいつも教えてもらっています。漢字が一番難しいです。最近覚えた漢字は、『土曜日、日曜日』です。

将来の目標は “日本代表”

ウアイセレ選手
山の手は、これまでいつも2回戦で負けていました。だから、今年のチームはそれを変えたいです。エネルギーを出して、シード校にプレッシャーをかけて、ベスト8を目指しています。
将来は、リーチ選手みたいになりたいです。日本のトップリーグに進んで、将来は日本代表になりたいです。

札幌山の手高校・ラグビー部については、12月15日(金)放送の『ほっとニュース北海道』の中でも詳しくお伝えします。

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